違いシリーズ一覧に戻る
物理・化学

燃焼と爆発の違い

どちらも酸化反応ですが、反応速度が決定的に違います。燃焼はゆるやかな酸化反応で熱と光を発し、爆発は急激に進行して衝撃波・大音響を伴います。

比較表で見る違い

観点燃焼爆発
定義熱と光を伴う酸化反応極めて急激な燃焼で、衝撃波・大音響・破壊を伴う現象
反応速度比較的ゆるやか極めて速い
必要な条件可燃物・酸素供給源・点火源(燃焼の3要素)可燃性蒸気・粉じんの濃度が爆発範囲(燃焼範囲)内にあり、点火源があること
主な現象炎・熱・煙衝撃波・破壊・大音響
対策燃焼の3要素のいずれかを取り除く(消火)可燃性蒸気濃度を爆発範囲外に保つ/点火源除去

それぞれの詳しい解説

A燃焼

可燃物が酸素と化合して熱と光を発する酸化反応。成立には①可燃物②酸素供給源③点火源の「燃焼の3要素」が必要で、これに連鎖反応を加えた4要素で説明されることもあります。

B爆発

燃焼が極めて急激に進行する現象で、密閉空間では特に圧力上昇により衝撃波・破壊を伴う。可燃性蒸気の濃度が爆発下限値〜爆発上限値(=燃焼範囲)にあるときに点火源があれば発生。

  • ガソリン蒸気の燃焼範囲:約1.4〜7.6vol%

  • 範囲外(薄すぎ・濃すぎ)では爆発しない

  • 粉じん爆発(小麦粉・金属粉)も爆発の一種

試験対策のポイント

「燃焼=ゆるやかな酸化、爆発=極めて急激な燃焼」。燃焼の3要素(可燃物・酸素・点火源)と爆発範囲(燃焼範囲)の概念をセットで覚える。

理解度チェック(3問)

Q1. 燃焼の3要素として正しい組合せはどれか。

  1. 1可燃物・酸素供給源・点火源
  2. 2可燃物・水・点火源
  3. 3酸素・窒素・温度
  4. 4燃料・空気・湿度
解答・解説を見る

正解:1. 可燃物・酸素供給源・点火源

燃焼の3要素は「可燃物・酸素供給源・点火源」。これに連鎖反応を加えると4要素となる。

Q2. 爆発範囲(燃焼範囲)に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1可燃性蒸気の濃度が高ければ高いほど爆発しやすい
  2. 2可燃性蒸気の濃度が下限値〜上限値の範囲内にあるときに爆発する
  3. 3酸素濃度が0%でも爆発する
  4. 4範囲が狭いほど危険性が低い
解答・解説を見る

正解:2. 可燃性蒸気の濃度が下限値〜上限値の範囲内にあるときに爆発する

爆発範囲は爆発下限値〜上限値の濃度範囲。範囲外(薄すぎ・濃すぎ)では爆発しない。範囲が広いほど危険。

Q3. 燃焼と爆発の違いとして最も適切なものはどれか。

  1. 1燃焼は酸素を消費するが、爆発は消費しない
  2. 2燃焼はゆるやかな酸化反応、爆発は極めて急激な燃焼で衝撃を伴う
  3. 3燃焼は固体のみ、爆発は気体のみで起きる
  4. 4燃焼は熱を出すが、爆発は出さない
解答・解説を見る

正解:2. 燃焼はゆるやかな酸化反応、爆発は極めて急激な燃焼で衝撃を伴う

両者とも酸化反応だが、反応速度が違う。爆発は燃焼が急激に進行し衝撃波・大音響を伴う現象。

同じ分野の「違い」記事

乙4 記憶定着問題で演習する