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マネジメント系

ITILとCOBITの違い

ITILとCOBITはITマネジメントのデファクトスタンダードですが、対象範囲が異なります。ITILはITサービス運用のベストプラクティス集(What/How)、COBITはITガバナンス・統制のフレームワーク(Why/管理基準)です。両者は補完関係にあり、組み合わせて使うこともあります。

比較表で見る違い

観点ITILCOBIT
正式名称Information Technology Infrastructure LibraryControl Objectives for Information and Related Technology
主管団体英国政府(現AXELOS)ISACA(情報システムコントロール協会)
主な目的ITサービス運用のベストプラクティスITガバナンス・統制のフレームワーク
対象範囲サービス運用(運用現場寄り)ITガバナンス全般(経営寄り)
関心の方向How(どう運用するか)What/Why(何を統制すべきか)
代表的構成5つのライフサイクル(戦略・設計・移行・運用・改善)4ドメイン(計画・構築・運用・モニタ)
活用シーンサービスデスク運用、インシデント管理IT監査、内部統制(J-SOX)対応

それぞれの詳しい解説

AITIL

ITサービスマネジメントのベストプラクティス集。英国政府が策定し、現在はAXELOS社が管理。サービス戦略・サービス設計・サービス移行・サービス運用・継続的サービス改善の5つのライフサイクルで構成されます。インシデント管理・問題管理など具体的な運用プロセスを定義しており、現場運用の標準として広く採用されています。

  • ITサービス運用のベストプラクティス集

  • 5つのライフサイクルで構成

  • 具体的な運用プロセスを定義

  • ITIL 4が最新版

BCOBIT

ITガバナンス・統制のフレームワーク。ISACA(情報システムコントロール協会)が策定し、IT監査や内部統制対応で使われます。「何を統制すべきか」を経営視点から定義し、ビジネス目標とIT目標の整合・リスク管理・パフォーマンス測定を体系化。J-SOX対応など内部統制報告制度の参照基準としても用いられます。

  • ITガバナンスのフレームワーク

  • ISACAが策定

  • IT監査・内部統制で活用

  • 経営視点でWhat/Whyを定義

試験対策のポイント

「ITIL=運用現場のHow(ベストプラクティス)、COBIT=ガバナンスのWhat(統制フレーム)」で整理。

理解度チェック(2問)

Q1. ITILの特徴として、適切なものはどれか。

  1. 1ISACAが策定したITガバナンスのフレームワークである
  2. 2IT監査や内部統制で参照される統制基準集である
  3. 3ITサービス運用のベストプラクティス集である
  4. 4J-SOX対応の標準的な統制フレームワークである
解答・解説を見る

正解:3. ITサービス運用のベストプラクティス集である

ITILはITサービス運用のベストプラクティス集(AXELOS管理)。ISACA策定・IT監査・J-SOX対応はCOBITの特徴。両者は補完関係にあり併用されることもある。

Q2. COBITが主に活用される場面として、適切なものはどれか。

  1. 1サービスデスクのインシデント対応プロセス整備
  2. 2IT監査・内部統制(J-SOX)対応
  3. 3プロジェクトのアジャイル開発手法導入
  4. 4ネットワーク機器の物理的構成管理
解答・解説を見る

正解:2. IT監査・内部統制(J-SOX)対応

COBITはITガバナンス・統制フレームワークでIT監査や内部統制(J-SOX対応)で参照される。インシデント対応はITIL、アジャイル開発はScrum/XP、構成管理は別の領域。

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