📖 この章で学ぶこと
簿記とは企業の経済活動を記録・計算・整理する技術です。まず「なぜ記録するのか」という目的、そして取引を分類する5つの要素(資産・負債・純資産・収益・費用)を完全に身につけましょう。この分類ができないと以降のすべての章で躓くため、ここは時間をかけて確実に押さえてください。
簿記とは、企業の日々の経済活動を一定のルールに従って記録・計算・整理し、企業の ___ (一定時点)と ___ (一定期間)を明らかにすることを目的とする。財政状態は ___ (B/S:Balance Sheet)で、経営成績は ___ (P/L:Profit and Loss Statement)で報告する。これらを合わせて ___ という。 簿記上の区切りとなる一定期間を ___ という。会計期間の最初の日を ___ 、最後の日を ___ (決算日)といい、期首から期末までを ___ という。会計期間は通常1年であり、個人事業主は1月1日〜12月31日、法人は任意の1年が一般的である。 簿記では、すべての取引を5つの要素に分類する。貸借対照表に表示される要素は ___ ・ ___ ・ ___ の3つであり、損益計算書に表示される要素は ___ と ___ の2つ、合計5要素である。 📌 ここがポイント
5要素の覚え方:貸借対照表は「シ・フ・ジュ(資・負・純)」の3要素、損益計算書は「シュ・ヒ(収・費)」の2要素。まずこの5分類に取引を当てはめる癖をつけると、仕訳が劇的に楽になります。
資産とは、企業が所有する財産や将来経済的便益をもたらすものをいう。代表的な資産には、現金、普通預金、当座預金、受取手形、 ___ (商品を掛けで販売したときの代金を受け取る権利)、繰越商品、貸付金、 ___ 、備品、車両運搬具、土地などがある。 負債とは、企業が将来返済しなければならない義務をいう。代表的な負債には、支払手形、 ___ (商品を掛けで仕入れたときの代金を支払う義務)、 ___ 、未払金、前受金、預り金などがある。 純資産は、資産から負債を差し引いた残額であり、株主(出資者)の持分を表す。簿記3級で学ぶ純資産の勘定科目は ___ と ___ の2つである。 収益とは、企業活動によって得られる経済的価値の増加をいう。主な収益には、 ___ (商品の販売による収入)、 ___ 、受取手数料、受取家賃、受取地代、雑益などがある。 費用とは、収益を獲得するために消費された経済的価値をいう。主な費用には、 ___ (商品の購入原価)、給料、法定福利費、 ___ 、水道光熱費、通信費、旅費交通費、消耗品費、支払手数料、租税公課、貸倒引当金繰入、減価償却費、支払利息、雑損などがある。 💡 語呂合わせ
勘定科目の頭文字で判定:「受取〜」は基本的に収益、「支払〜」は基本的に費用。ただし「受取手形・受取商品券」は資産、「支払手形」は負債の例外。迷ったら「お金が入る権利→資産、支払う義務→負債、期間損益→収益/費用」と区別します。
貸借対照表では、左側( ___ )に資産を、右側( ___ )に負債と純資産を表示する。これにより「資産 = ___ + ___ 」という等式が常に成り立つ。これを貸借対照表等式という。また、「資産 − 負債 = 純資産」という関係を ___ という。 損益計算書では、一定期間の収益と費用を対比し、その差額として ___ (または当期純損失)を計算する。「収益 − 費用 = 当期純利益」を ___ という。収益が費用を上回れば利益、費用が収益を上回れば ___ となる。 当期純利益は期末純資産を増加させる。すなわち「期末純資産 = 期首純資産 + 当期純利益」という関係が成り立つ。これを利用して、財産法(B/Sから求める)と ___ (P/Lから求める)のどちらからでも当期純利益を計算できる。両者は必ず一致する。 簿記上の取引は、借方と貸方の組み合わせで記録される。借方の要素は①資産の ___ 、②負債の減少、③ ___ 、④費用の発生の4つ。貸方の要素は①資産の減少、②負債の ___ 、③純資産の増加、④ ___ の4つ。これを「取引の8要素」という。
貸借対照表(B/S)
【借方】
資 産
現金・売掛金・建物…
【貸方】
負 債
純資産
資産 = 負債 + 純資産
貸借対照表の構造:左側(借方)に資産、右側(貸方)に負債と純資産を配置
損益計算書(P/L)
【借方】
費 用
仕入・給料・家賃…
当期純利益
【貸方】
収 益
売上・受取利息…
損益計算書の構造:借方に費用・当期純利益、貸方に収益を配置(当期純損失の場合は貸方に表示)