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保健医療サービス分野

アルツハイマー型認知症と血管性認知症の違い

認知症の中でも代表的なのが、最も多い「アルツハイマー型認知症」と、脳血管障害に起因する「血管性認知症」です。原因も進行の仕方も異なり、症状の現れ方にも特徴があります。保健医療サービス分野で頻出のテーマなので、両者の典型像をしっかり区別しましょう。

比較表で見る違い

観点アルツハイマー型認知症血管性認知症
原因脳の神経細胞の変性・脱落(アミロイドβ等の蓄積)脳梗塞・脳出血など脳血管障害
頻度認知症の中で最も多いアルツハイマー型に次いで多い
進行の仕方徐々に進行する(緩やかで連続的)段階的に悪化する(階段状)。脳血管障害の再発で進む
症状の現れ方全般的に低下しやすい障害された部位により症状にむらがある(まだら認知症)
初期に目立つ症状記憶障害(とくに新しいことを覚えられない)意欲低下・抑うつ・感情失禁などが目立ちやすい
病識(自覚)早期から乏しくなりやすい比較的保たれることがある

それぞれの詳しい解説

Aアルツハイマー型認知症

アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が変性・脱落して脳が徐々に萎縮していく病気で、認知症の中で最も多くを占めます。アミロイドβなどの異常なたんぱく質の蓄積が関与すると考えられています。緩やかに連続的に進行し、初期には新しいことを覚えられない記憶障害(近時記憶の障害)が目立ちます。進行すると見当識障害(時間・場所・人がわからなくなる)が加わり、病識(自分が病気だという自覚)は早期から乏しくなりやすいのが特徴です。

  • 原因は脳神経細胞の変性・萎縮

  • 緩やかに連続的に進行する

  • 記憶障害が初期から目立つ

B血管性認知症

血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によって脳の一部が損傷を受けて起こる認知症です。障害された部位の機能だけが低下するため、できることとできないことがはっきり分かれる「まだら認知症」になりやすく、症状にむらがあります。進行は脳血管障害の再発に伴って階段状(段階的)に悪化するのが典型です。意欲の低下や抑うつ、感情のコントロールが難しくなる感情失禁が目立つことが多く、高血圧・糖尿病などの生活習慣病が危険因子となります。

  • 原因は脳梗塞・脳出血などの脳血管障害

  • 段階的(階段状)に悪化する

  • まだら認知症・感情失禁が特徴

試験対策のポイント

「アルツハイマー型=変性・緩やかに連続進行・記憶障害」「血管性=脳血管障害・階段状に悪化・まだら認知症/感情失禁」。進行の仕方(連続か階段状か)が見分けの鍵です。

理解度チェック(4問)

Q1. 血管性認知症の典型的な進行の仕方として正しいものはどれか。

  1. 1緩やかに連続的に進行する
  2. 2脳血管障害の再発に伴い段階的(階段状)に悪化する
  3. 3一度発症すると改善することが多い
  4. 4進行することはない
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正解:2. 脳血管障害の再発に伴い段階的(階段状)に悪化する

血管性認知症は脳血管障害の再発のたびに階段状(段階的)に悪化するのが典型です。緩やかに連続的に進行するのはアルツハイマー型です。

Q2. アルツハイマー型認知症で初期から最も目立ちやすい症状はどれか。

  1. 1手足の麻痺
  2. 2新しいことを覚えられない記憶障害
  3. 3感情失禁
  4. 4幻視
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正解:2. 新しいことを覚えられない記憶障害

アルツハイマー型では、初期から近時記憶の障害(新しいことを覚えられない)が目立ちます。

Q3. 「まだら認知症」と呼ばれる、できることとできないことの差が目立ちやすい認知症はどれか。

  1. 1アルツハイマー型認知症
  2. 2血管性認知症
  3. 3レビー小体型認知症
  4. 4前頭側頭型認知症
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正解:2. 血管性認知症

血管性認知症では障害された脳の部位により症状にむらが生じ、まだら認知症になりやすいのが特徴です。

Q4. 認知症の中で最も多くを占めるとされるものはどれか。

  1. 1血管性認知症
  2. 2アルツハイマー型認知症
  3. 3レビー小体型認知症
  4. 4正常圧水頭症によるもの
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正解:2. アルツハイマー型認知症

認知症の中で最も多いのはアルツハイマー型認知症で、次いで血管性認知症が多いとされます。

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