違いシリーズ一覧に戻る
機器・材料・工具

PF管とCD管の違い

PF管とCD管はどちらも合成樹脂製の可とう電線管(手で曲げられる管)ですが、自己消火性の有無と施工できる場所が決定的に違います。CD管は直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性又は自消性のある難燃性の管又はダクトに収めて施設するという決まりが最頻出の論点です。

比較表で見る違い

観点PF管CD管
正式名称(由来)Plastic Flexible conduit(PF管)Combined Duct(CD管)
自己消火性あり(燃え広がりにくい)なし
色クリーム色・ベージュ・グレーなどオレンジ色(識別用に統一)
施工場所露出・隠蔽・コンクリート埋設すべて可直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性・自消性のある難燃性の管やダクトに収める
露出配管可能不可(自己消火性がないため)
点検不能箇所・天井裏使用可そのままでは不可(専用の不燃性・自消性のある難燃性の管やダクトに収めれば可)
管の構造単層(PFS)/二層(PFD)単層

それぞれの詳しい解説

APF管(合成樹脂製可とう電線管)

自己消火性を持つ合成樹脂製の可とう電線管。手で曲げられるため施工性が良く、露出・隠蔽・コンクリート埋設のいずれにも使えます。色はクリーム色やグレーが一般的。自己消火性があるため、CD管と違って露出配管にも使用できます。

  • 自己消火性あり(燃え広がりにくい)

  • 色はクリーム・ベージュ・グレー

  • 露出・隠蔽・埋設すべて使用可

  • 単層のPFS、二層のPFDがある

BCD管(合成樹脂製可とう電線管)

自己消火性のない合成樹脂製の可とう電線管。PF管と区別するためオレンジ色に統一されており、直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性又は自消性のある難燃性の管又はダクトに収めて施設しなければなりません(電気設備の技術基準の解釈第158条第3項第七号)。露出配管や点検口のある天井裏などに、そのまま使うことは認められていません。

  • 自己消火性なし

  • 色はオレンジ(PF管との識別用)

  • コンクリート埋込み、または専用の不燃性・自消性のある難燃性の管やダクトに収める

  • 露出・むき出しの隠蔽配管は不可

試験対策のポイント

「PF管=自己消火性あり・万能(露出も可)、CD管=自己消火性なし・オレンジ色・コンクリート埋込み(または専用の不燃性・自消性のある難燃性の管やダクトに収める)」。CD管の施設方法が限られるのは自己消火性がなく、火災時に延焼の恐れがあるため。色(オレンジ)で見分ける。

理解度チェック(3問)

Q1. CD管に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1自己消火性がある
  2. 2色はクリーム色である
  3. 3コンクリートに埋め込んで使用する
  4. 4露出配管に使用できる
解答・解説を見る

正解:3. コンクリートに埋め込んで使用する

CD管は自己消火性がないため、直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性又は自消性のある難燃性の管又はダクトに収めて施設する。色はオレンジで識別。そのまま露出配管には使えない。

Q2. PF管とCD管の色の組合せとして正しいものはどれか。

  1. 1PF管=オレンジ、CD管=グレー
  2. 2PF管=クリーム/グレー、CD管=オレンジ
  3. 3PF管=オレンジ、CD管=オレンジ
  4. 4PF管=黒、CD管=白
解答・解説を見る

正解:2. PF管=クリーム/グレー、CD管=オレンジ

PF管はクリーム色やグレー、CD管はオレンジ色に統一されている。色を見ればCD管(自己消火性なし)かどうか判別できる。

Q3. 天井裏の点検できる隠蔽場所に露出して可とう電線管を施工する場合、使用できるものはどれか。

  1. 1CD管のみ
  2. 2PF管
  3. 3どちらも使用できない
  4. 4CD管とPF管の両方
解答・解説を見る

正解:2. PF管

CD管は自己消火性がなく、直接コンクリートに埋め込むか、専用の不燃性又は自消性のある難燃性の管又はダクトに収めて施設しなければならず、そのまま(むき出しで)は使えないため、点検できる隠蔽場所に露出施工できるのはPF管。CD管は不可。

同じ分野の「違い」記事

電工二種 一問一答で演習する