違いシリーズ一覧に戻る
労働衛生

全般照明と局部照明の違い

事務所などの照明は、部屋全体を一様に照らす「全般照明」と、手元だけを照らす「局部照明」を組み合わせて使うのが基本です。両者を併用するときの照度のバランスが労働衛生の頻出ポイントです。

比較表で見る違い

観点全般照明局部照明
照らす範囲部屋や作業場の全体を一様に照らす手元など特定の場所を局所的に照らす
主な用途室内全体の基本的な明るさの確保精密作業など高い照度が必要な手元
照度の関係併用時は局部照明の1/10以上の照度が望ましい手元に高い照度を与える
明暗の差(コントラスト)室内が均一で明暗差が小さい単独では周囲との明暗差が大きくなりやすい
単独での使用単独でも使える通常は全般照明と併用する
設置例天井に設けた照明器具デスクスタンド・作業灯

それぞれの詳しい解説

A全般照明

部屋や作業場の全体をほぼ一様に照らす照明方式です。天井に配置した照明器具で室内全体の基本的な明るさを確保します。局部照明と併用する場合、全般照明の照度が低すぎると手元と周囲の明暗差(コントラスト)が大きくなって目が疲れるため、全般照明は局部照明の1/10以上の照度が望ましいとされています。

  • 部屋・作業場の全体を一様に照らす

  • 天井照明などで基本の明るさを確保する

  • 併用時は局部照明の1/10以上の照度が望ましい

  • 明暗差を小さくして目の疲労を防ぐ

B局部照明

手元など特定の場所だけを局所的に照らす照明方式です。精密な作業など高い照度が必要な場所に用います。デスクスタンドや作業灯が代表例で、通常は全般照明と組み合わせて使います。局部照明だけに頼ると周囲が暗くなって明暗差が大きくなり、目が疲れやすくなるため、全般照明との併用が基本です。

  • 手元など特定の場所を局所的に照らす

  • 精密作業など高い照度が必要な場面で使う

  • デスクスタンド・作業灯が代表例

  • 全般照明と併用して明暗差を抑える

試験対策のポイント

「全般=部屋全体、局部=手元だけ」。併用時は全般照明を局部照明の1/10以上にして、明暗差による目の疲れを防ぐ、と覚える。

理解度チェック(2問)

Q1. 全般照明と局部照明を併用する場合、全般照明の照度は局部照明の照度のどれくらい以上が望ましいとされているか。

  1. 11/2以上
  2. 21/3以上
  3. 31/5以上
  4. 41/10以上
解答・解説を見る

正解:4. 1/10以上

局部照明と全般照明を併用するときは、全般照明の照度を局部照明の1/10以上とすることが望ましい。全般照明が暗すぎると手元との明暗差が大きくなり、目が疲れやすくなるためである。

Q2. 照明に関する記述として、正しいものはどれか。

  1. 1局部照明は部屋全体を一様に照らす方式である
  2. 2全般照明は手元だけを照らすためデスクスタンドが代表例である
  3. 3局部照明は精密作業など高い照度が必要な手元を照らすのに適している
  4. 4全般照明の照度は局部照明の照度より高くするのが原則である
解答・解説を見る

正解:3. 局部照明は精密作業など高い照度が必要な手元を照らすのに適している

局部照明は手元など特定の場所を照らす方式で、精密作業に適する。部屋全体を照らすのは全般照明。全般照明は局部照明の1/10以上あればよく、局部照明より高くする必要はない。

同じ分野の「違い」記事

衛生管理者 一問一答で演習する