違いシリーズ一覧に戻る
子どもの食と栄養

母乳栄養と人工栄養の違い

母乳栄養は母乳のみ、人工栄養は育児用ミルクのみで育てる方法です。母乳には免疫物質が含まれる利点がある一方、人工栄養は授乳者を選ばず量が把握しやすい利点があります。

比較表で見る違い

観点母乳栄養人工栄養
内容母乳のみ育児用ミルクのみ
免疫物質初乳にIgA等を含む母乳由来の免疫は乏しい
利点免疫・経済的・愛着形成誰でも授乳可・摂取量が分かる
留意点ビタミンK・鉄の補給70℃以上での衛生的な調乳

それぞれの詳しい解説

A母乳栄養

母乳栄養は、感染防御に働く免疫グロブリンA(IgA)などを含む初乳の利点があり、経済的で母子の愛着形成にも役立ちます。一方でビタミンK不足による出血症の予防(ビタミンK投与)などの配慮が必要です。

  • 初乳にIgA

  • 愛着形成に有利

  • ビタミンK補給に留意

B人工栄養

人工栄養は育児用ミルクを用いる方法で、母親以外でも授乳でき、飲んだ量を把握しやすい利点があります。調乳は一度沸騰させた70℃以上の湯で行い、雑菌を防ぎます。なお母乳と人工栄養を併用する方法は混合栄養といいます。

  • 誰でも授乳可

  • 摂取量が分かる

  • 70℃以上で調乳

試験対策のポイント

母乳は「免疫(初乳のIgA)・愛着」、人工は「誰でも授乳・量が分かる」。両方を使うのは混合栄養。調乳は70℃以上が衛生の要点。

理解度チェック(2問)

Q1. 初乳に多く含まれ、感染防御に働く免疫物質はどれか。

  1. 1免疫グロブリンA(IgA)
  2. 2ビタミンK
  3. 3カルシウム
  4. 4乳糖
解答・解説を見る

正解:1. 免疫グロブリンA(IgA)

初乳には免疫グロブリンA(IgA)やラクトフェリンが多く含まれ、乳児を感染から守ります。これが母乳栄養の大きな利点の一つです。

Q2. 育児用ミルクの調乳で衛生上推奨される湯の温度はどれか。

  1. 140℃以上
  2. 250℃以上
  3. 370℃以上
  4. 4100℃を保つ
解答・解説を見る

正解:3. 70℃以上

サカザキ菌等の感染を防ぐため、調乳には一度沸騰させた後70℃以上に保った湯を用います。調乳後は人肌まで冷ましてから与えます。

保育士 一問一答で演習する