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国家資格

介護福祉士とは?

社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格。介護現場で唯一の名称独占国家資格として、特別養護老人ホーム・グループホーム・訪問介護など全国の介護事業所で必須級。年間約7〜8万人が受験する人気資格です。

介護福祉士の概要

介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格で、介護現場で唯一の名称独占国家資格です。心身の状況に応じた介護を行うとともに、本人および介護者への指導・助言を業務とします。

試験は筆記試験のみ(実技試験は2017年度以降、ルートにより免除)で、年1回1月下旬に実施されます。出題は11科目群から125問の4択問題、配点1点ずつで合計125点満点。総得点の6割(75点)程度かつ全11科目群で得点があることが合格の目安です。

受験資格は実務経験ルート(3年以上の介護実務+実務者研修修了)、養成施設ルート(指定養成施設卒業)、福祉系高校ルート、経済連携協定(EPA)ルートの4種類。社会人の取得者数は実務経験ルートが約9割を占めます。

介護人材不足を背景に資格手当(月5,000〜20,000円)、夜勤手当、処遇改善加算など待遇向上の対象になりやすく、サービス提供責任者・施設長・ケアマネジャー(介護支援専門員)へのキャリアアップの基盤資格として位置付けられています。

  • 介護現場で唯一の名称独占国家資格(社会福祉士及び介護福祉士法に基づく)
  • 受験は実務経験3年以上+実務者研修修了が主要ルート(社会人の約9割)
  • 筆記試験のみ・年1回(1月下旬)・4択125問・60%程度で合格
  • 合格率は70%前後で安定。年間約7〜8万人が受験する人気資格
  • 特別養護老人ホーム・グループホーム・訪問介護などで必須級。資格手当の対象

受験者数・試験日程・合格率

実施機関

公益財団法人 社会福祉振興・試験センター

受験者数(目安)

年間 約7〜8万人

合格率

70%前後(第36回 82.8% / 第35回 84.3% / 第34回 72.3%)

受験料

18,380円

年間スケジュール

  • 受験申込み: 8月上旬〜9月上旬
  • 筆記試験: 翌年1月下旬
  • 合格発表: 3月下旬

2027年度(第40回試験)から、養成施設ルート卒業者にも国家試験合格が必須化される予定(経過措置中)。

出典:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター公表データ(第36回試験 2024年実施)

試験の構成

4択125問のマークシート方式。総得点の60%程度(年度補正あり)+全11科目群で得点があることが合格基準。難易度はやや易〜標準で、暗記中心の問題が多い。

試験形式

筆記試験のみ(マークシート方式)

試験時間

午前 100分(問題1〜68)/ 午後 120分(問題69〜125)

解答形式

4択 125問

合格基準

総得点の60%程度(補正あり)かつ全11科目群で得点

出題科目

人間の尊厳と自立

2問

人権・尊厳・自立支援の理念

人間関係とコミュニケーション

4問

対人援助の基本・チームマネジメント

社会の理解

12問

社会保障・介護保険・障害者総合支援・成年後見等

介護の基本

10問

介護福祉士の役割・倫理・自立支援

コミュニケーション技術

6問

利用者・家族・チームでのコミュニケーション

生活支援技術

26問

食事・排泄・入浴・移動・整容等の介助

介護過程

8問

アセスメント・計画・実施・評価

こころとからだのしくみ

12問

加齢・疾患・心理・終末期

発達と老化の理解

8問

発達段階・老化に伴う変化

認知症の理解

10問

認知症の原因疾患・中核症状・BPSD・ケア

障害の理解

10問

身体・知的・精神・発達障害と支援

医療的ケア

5問

喀痰吸引・経管栄養・感染対策

総合問題

12問

事例形式の総合判断問題

問われる力

  • 介護保険・障害者総合支援などの社会保障制度の理解
  • 介護過程(PDCA)と多職種連携の実践力
  • 加齢・疾患・障害に応じた生活支援技術の応用力
  • 認知症・終末期・障害者の心身理解と適切な対応
  • 医療的ケア(喀痰吸引・経管栄養)の正しい手順理解

資格取得後のキャリア

介護福祉士を取得すると、特別養護老人ホーム・グループホーム・訪問介護・通所介護など全国 36 万事業所の介護現場で必須級の人材として活躍できます。資格手当・夜勤手当・処遇改善加算の対象となり、待遇面でも有利です。

主なキャリアパス

特別養護老人ホーム(特養)

常時介護が必要な高齢者の入所施設。看取りまで一貫して関わる。

グループホーム

認知症高齢者9人前後の少人数共同生活。家庭的なケアが特徴。

訪問介護(ヘルパー)

利用者宅を訪問して身体介護・生活援助を提供。サービス提供責任者へのステップ。

通所介護(デイサービス)

日帰りで通う高齢者にレクリエーション・入浴・食事を提供。

介護老人保健施設(老健)

在宅復帰を目指すリハビリ中心の施設。看護・リハ職と多職種連携。

サービス提供責任者・施設長

実務経験を積んでマネジメント職へ。介護福祉士+実務経験が前提。

ケアマネジャー(介護支援専門員)

介護福祉士として5年以上の実務経験で受験可能。ケアプラン作成の専門職。

  • 介護人材不足を背景に、有資格者は採用市場で常に優位
  • 資格手当(月5,000〜20,000円)・処遇改善加算の対象になりやすい
  • ケアマネ・社会福祉士・主任ケアマネへのキャリアラダーの基盤

よくある質問

Q. 受験資格はありますか?

A. 主な受験資格は4ルート:①実務経験ルート(介護等の実務経験3年以上+実務者研修修了)②養成施設ルート(指定養成施設卒業)③福祉系高校ルート④EPAルート。社会人の方は実務経験ルートが一般的です。

Q. 実技試験はありますか?

A. 2016年度(第29回)以降、実技試験は実施されていません。介護技術講習会または実務者研修の修了で技能の修得が確認されるためです。現在は筆記試験のみで合否が決まります。

Q. 合格基準は?

A. ①総得点125点の60%程度(年度により補正あり、第36回は67点/第35回は75点)かつ②11科目群すべてで1問以上得点していること、の両方を満たすと合格です。

Q. 何ヶ月くらいの勉強で合格できますか?

A. 実務経験者で3〜6ヶ月、初学者で6〜12ヶ月が目安です。過去問の反復が最重要で、直近5年分を3周以上が定番。1日1〜2時間の学習で十分合格圏に入ります。

Q. 取得後どんなキャリアアップができますか?

A. 介護福祉士として5年以上の実務経験を積むとケアマネジャー(介護支援専門員)の受験資格が得られます。また、サービス提供責任者・主任介護福祉士・施設長など、現場の管理職へのステップにもなります。