公認会計士とは?
財務諸表監査を独占業務とする会計のプロフェッショナル国家資格。医師・弁護士と並ぶ三大国家資格の一つで、受験資格は不要。短答式(年2回)と論文式(年1回)の2段階選抜を突破し、実務経験を経て登録します。最終合格率は例年7〜11%前後、学習時間は3,000〜5,000時間の長期戦です。
公認会計士の基本データ
公認会計士は国家資格です。実施機関は公認会計士・監査審査会(金融庁)。 合格率は短答式は例年10〜15%程度、論文式は35%前後。両方を通じた最終合格率は7〜11%程度、受験者数は短答式は延べ約2万人前後(近年は増加傾向)。受験料は受験手数料 19,500円(収入印紙)。短答式・論文式を通じた一括の手数料。
- 実施機関
- 公認会計士・監査審査会(金融庁)
- 合格率
- 短答式は例年10〜15%程度、論文式は35%前後。両方を通じた最終合格率は7〜11%程度
- 受験者数
- 短答式は延べ約2万人前後(近年は増加傾向)
- 受験料
- 受験手数料 19,500円(収入印紙)。短答式・論文式を通じた一括の手数料
出典: 公認会計士・監査審査会 公認会計士試験 直近年度公表値
公認会計士の概要
公認会計士は、公認会計士法に基づく国家資格で、会計の最高峰の専門家です。企業が作成した財務諸表が適正かどうかを独立した第三者の立場でチェックする「財務諸表監査」は公認会計士だけに認められた独占業務で、上場企業をはじめ多くの企業の決算の信頼性を支えています。医師・弁護士と並んで「三大国家資格」と呼ばれることも多く、試験は公認会計士・監査審査会(金融庁)が実施します。大きな特徴は受験資格が一切ないことで、年齢・学歴・実務経験を問わず、誰でも受験できます。
公認会計士試験は「短答式試験」と「論文式試験」の2段階選抜です。短答式試験は年2回(例年12月と5月)実施されるマークシート方式で、財務会計論(200点)・管理会計論(100点)・監査論(100点)・企業法(100点)の4科目・計500点満点。総得点の70%が合格ラインの目安とされます。短答式に合格すると論文式試験に進めます。論文式試験は年1回(例年8月)に3日間かけて行われる記述式で、会計学(財務会計論+管理会計論で300点)・監査論(100点)・企業法(100点)・租税法(100点)に、経営学・経済学・民法・統計学から1つを選ぶ選択科目(100点)を加えた実質5科目で構成され、偏差値52が合格ラインの目安です。
短答式試験に一度合格すると、合格した回を含め2年間は短答式が免除され、その間は論文式に集中して挑戦できます。合格率は短答式が例年10〜15%程度、論文式が35%前後で、両方を通じた最終合格率は7〜11%程度。合格までに必要な学習時間は3,000〜5,000時間とされ、専念しても2年、働きながらなら3〜4年をかけて臨むのが一般的な長期戦です。会計・監査・企業法・税務・経営と、ビジネスの根幹を横断的に学ぶため、合格までの過程そのものが強力なキャリア資産になります。
試験に合格しても、それだけで公認会計士を名乗れるわけではありません。合格後は、監査法人などで2年以上の業務補助等(実務経験)を積み、あわせて日本公認会計士協会の実務補習を受けて修了考査に合格すると、公認会計士名簿への登録が認められ、正式に公認会計士として活動できます。公認会計士は税理士としての登録も可能で、税理士業務(税務代理・税務書類の作成・税務相談)も行えるのが大きな強みです。キャリアの中心となる監査法人(BIG4など)のほか、会計コンサルティング、企業のCFO・経理財務、独立開業、M&Aアドバイザリーなど、活躍の場は幅広く広がっています。
- 財務諸表監査を独占業務とする会計の最高峰。医師・弁護士と並ぶ三大国家資格の一つ
- 公認会計士・監査審査会(金融庁)が実施。受験資格は不要で、年齢・学歴を問わず誰でも受験可
- 短答式(年2回・4科目500点/70%目安)と論文式(年1回・実質5科目/偏差値52目安)の2段階選抜
- 最終合格率は例年7〜11%前後、学習時間の目安は3,000〜5,000時間で合格まで2〜4年の長期戦
- 試験合格後、実務経験2年以上+実務補習・修了考査を経て登録。税理士登録も可能
公認会計士の合格率・難易度・試験日程
実施機関
公認会計士・監査審査会(金融庁)
受験者数(目安)
短答式は延べ約2万人前後(近年は増加傾向)
合格率
短答式は例年10〜15%程度、論文式は35%前後。両方を通じた最終合格率は7〜11%程度
受験料
受験手数料 19,500円(収入印紙)。短答式・論文式を通じた一括の手数料
年間スケジュール
- 短答式試験:年2回、例年12月上旬と翌5月下旬に実施(マークシート方式)
- 論文式試験:年1回、例年8月に3日間かけて実施(記述式)
- 短答式合格発表:例年1月・6月頃/論文式合格発表:例年11月中旬
- 登録:試験合格後、業務補助等(実務経験2年以上)と実務補習・修了考査を経て公認会計士登録
※受験資格は不要で、年齢・学歴・実務経験を問わず誰でも受験できます。短答式に合格すると、合格した回を含め2年間は短答式が免除され、論文式に集中して挑戦できます。試験制度・日程・配点・手数料は変更されることがあるため、必ず公認会計士・監査審査会(金融庁)の公式情報で最新の受験案内をご確認ください。
出典:公認会計士・監査審査会 公認会計士試験 直近年度公表値
公認会計士の試験内容(科目・問題数・合格基準)
公認会計士試験は、マークシート方式の短答式試験(4科目・計500点)と記述式の論文式試験(会計学・監査論・企業法・租税法+選択科目の実質5科目)による2段階選抜です。短答式は財務会計論・管理会計論・監査論・企業法の4科目、論文式では短答式の科目に租税法と選択科目(経営学・経済学・民法・統計学から1つ)が加わります。本サイトでは、短答式の4科目に論文式で加わる租税法を合わせた5科目(財務会計論・管理会計論・監査論・企業法・租税法)を収録しています(論文式の選択科目は非収録です)。
試験形式
2段階選抜。短答式はマークシート方式、論文式は記述式(論述・計算)
試験時間
短答式は科目ごとに60〜120分(1日で実施)。論文式は例年8月に3日間かけて科目ごとに実施
解答形式
短答式:四択・五択などの選択式(マークシート)。論文式:計算・論述の記述式
合格基準
短答式は総得点の70%が合格ラインの目安。論文式は偏差値52が合格ラインの目安(いずれも相対評価の性格が強い)
出題科目
財務会計論
短答式(200点・最大配点)+論文式は管理会計論と統合して会計学(300点)で出題簿記(計算)と財務諸表論(会計基準・理論)を扱う、試験全体の中核科目。仕訳から連結会計・キャッシュフロー計算書まで範囲が広く、計算と理論の両面が問われる。短答式では200点と最大の配点を占め、合否を大きく左右する。
管理会計論
短答式(100点)+論文式は財務会計論と統合して会計学(300点)で出題原価計算と管理会計を扱い、製品原価の計算や、意思決定・業績評価に会計情報をどう活かすかを学ぶ。計算問題と理論問題の両方が出題され、経営の意思決定に直結する実務性の高い科目。
監査論
短答式+論文式(各100点)財務諸表監査の目的・実施手続・監査報告書の仕組みなど、公認会計士の独占業務そのものを支える理論科目。監査基準や実務指針の理解が問われ、暗記だけでなく制度趣旨の理解が求められる。
企業法
短答式+論文式(各100点)会社法を中心に、金融商品取引法・商法などを扱う法律科目。株式会社の設立・機関・計算や、ディスクロージャー制度を学ぶ。短答式は条文知識、論文式は事例へのあてはめと論述力が問われる。
租税法
論文式のみ(100点/短答式には出題されない)法人税法を中心に、所得税法・消費税法などを扱う税務の科目。計算と理論の両方が出題され、税理士登録にもつながる実務直結の分野。短答式には出題されず、論文式で初めて加わる科目。
問われる力
- 簿記・原価計算の大量の資料を制限時間内に正確に処理する計算力(電卓スキルを含む)
- 会計基準・監査基準・会社法などの規定と趣旨を正確に書き切る理論の暗記力と論述力
- 短答式のスピードと論文式の記述という、性質の異なる2段階の試験を突破する対応力
- 会計・監査・企業法・税務・経営を横断して数年単位で学び続ける持久力
公認会計士取得後のキャリア
公認会計士は財務諸表監査の独占業務を持つ会計の専門家として、監査法人を中心に、コンサルティング・企業のCFOや経理財務・独立開業・M&Aアドバイザリーまで幅広いキャリアを描けます。合格者の多くはまず監査法人(BIG4など)に就職して実務経験を積み、その後の選択肢は非常に多彩。会計・監査・税務・経営を横断する専門性は、国内外を問わず高い需要があります。
主なキャリアパス
監査法人(BIG4など)
上場企業などの財務諸表監査を担う、合格者の王道の就職先。大手監査法人(いわゆるBIG4)を中心に、実務経験を積みながら実務補習・修了考査を経て公認会計士登録を目指すのが定番のルート。
会計・財務コンサルティング/FAS
IFRS導入支援、内部統制構築、財務デューデリジェンス、事業再生など付加価値の高い領域。M&Aアドバイザリー(FAS)でバリュエーションやデューデリジェンスを担う会計士も多い。
企業のCFO・経理・財務
事業会社の経理・財務・経営企画で、決算・開示・資金調達・IRなどを担う。会計士資格を持つCFOや管理部門の幹部は、スタートアップから上場企業まで幅広く求められている。
独立開業・税理士業務
会計事務所を開業し、監査・会計コンサルに加えて税理士登録による税務顧問も行える。独立してM&Aや財務のアドバイザリーで活躍する会計士も多く、働き方の裁量が大きい。
関連データ
公認会計士登録者数
約4万人超
出典:日本公認会計士協会 会員数調べ
公認会計士試験の最終合格率
例年7〜11%程度
出典:公認会計士・監査審査会「公認会計士試験の結果」直近年度公表値
学習時間の目安
3,000〜5,000時間(合格まで2〜4年)
出典:大手予備校の学習カリキュラムをもとにした目安
監査法人の年収目安
スタッフ初年度で約500〜600万円、マネージャー以上で1,000万円超も
出典:大手監査法人・求人統計をもとにした目安
- 財務諸表監査は公認会計士だけに認められた独占業務で、上場企業の決算の信頼性を支える社会的役割が大きい
- 受験資格が不要で、大学在学中や社会人からの挑戦、既卒での合格まで多様なルートがある
- 税理士登録が可能で、監査・会計・税務・コンサルと活躍領域を横断できるのが最大の強み
- 会計監査だけでなく、M&A・IPO支援・IFRS対応など、専門家の判断が求められる領域の需要が堅い
公認会計士のよくある質問
Q. 受験資格はありますか?
A. 公認会計士試験に受験資格はありません。年齢・学歴・実務経験を問わず、誰でも受験できます。大学在学中に短答式・論文式へ挑戦する人も多く、社会人が働きながら目指すことも可能です。まずは年2回実施される短答式試験の突破が最初の関門になります。
Q. 短答式試験と論文式試験は何が違いますか?
A. 公認会計士試験は2段階選抜です。短答式試験は年2回(例年12月・5月)実施されるマークシート方式で、財務会計論(200点)・管理会計論(100点)・監査論(100点)・企業法(100点)の4科目・計500点満点、総得点の70%が合格ラインの目安です。短答式に合格すると、年1回(例年8月)の論文式試験に進みます。論文式は記述式で、会計学(財務会計論+管理会計論で300点)・監査論・企業法・租税法に選択科目を加えた実質5科目で構成され、偏差値52が合格ラインの目安です。なお短答式に合格すると、合格した回を含め2年間は短答式が免除されます。
Q. 合格までにどれくらいの期間・学習時間がかかりますか?
A. 合格に必要な学習時間の目安は3,000〜5,000時間とされ、学習に専念しても2年、働きながらなら3〜4年をかけて臨むのが一般的な長期戦です。合格率は短答式が例年10〜15%程度、論文式が35%前後で、両方を通じた最終合格率は7〜11%程度。会計・監査・企業法・税務・経営を横断的に学ぶ必要があるため、計画的な積み上げが欠かせません。
Q. 簿記や税理士からステップアップできますか?
A. できます。公認会計士試験の中核である財務会計論は簿記・財務諸表論がベースのため、日商簿記2級・1級で会計の土台を作ってから挑戦する人が多くいます。税理士試験とは科目や試験形式が異なりますが、会計・税務の知識は相互に活きます。また公認会計士は試験合格・登録後に税理士登録も可能で、税務の分野へ活躍の幅を広げられます。
Q. 独学でも合格できますか?
A. 公認会計士試験は範囲が広く論文式の記述対策も必要なため、予備校・通信講座を利用して学ぶ受験生が多数派です。ただし独学・予備校のどちらであっても、短答式で問われる知識をスキマ時間に反復して固めることが合格への近道になります。本サイトの科目別一問一答・まとめノートは、通学・通勤中の総復習や、短答式に向けた知識の定着チェックにご活用いただけます。