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危険物の性質・消火

乾性油・半乾性油・不乾性油(ヨウ素価による分類)の違い

動植物油類はヨウ素価(油100gが吸収するヨウ素のグラム数)で3区分されます。ヨウ素価が高いほど不飽和結合が多く、空気中で酸化しやすいため自然発火の危険が高まります。

比較表で見る違い

観点乾性油半乾性油不乾性油
ヨウ素価130以上100〜130100以下
不飽和結合多い中程度少ない
空気中の酸化速い(固化しやすい)中程度遅い(固化しにくい)
自然発火の危険大きい(最も危険)ある小さい
代表例アマニ油・桐油・イワシ油大豆油・なたね油・ごま油・綿実油オリーブ油・ヤシ油・ひまし油

それぞれの詳しい解説

A乾性油

ヨウ素価130以上の油。不飽和結合が多く空気中で急速に酸化・固化する。布等にしみ込ませて積み重ねると酸化熱が蓄積し自然発火する危険が大きい。アマニ油・桐油など。

  • ヨウ素価130以上

  • 自然発火の危険が最も大きい

  • 布類にしみ込んだ状態は特に危険

B半乾性油

ヨウ素価100〜130。乾性油と不乾性油の中間の性質。大豆油・なたね油など食用油に多い。乾性油ほどではないが自然発火の可能性がある。

C不乾性油

ヨウ素価100以下。不飽和結合が少なく空気中でほぼ酸化しないため自然発火の危険は小さい。オリーブ油・ヤシ油・ひまし油など。

試験対策のポイント

「乾性=130以上、半乾性=100〜130、不乾性=100以下」とヨウ素価で覚える。乾性油は布染み込みで自然発火しやすく最も危険。指定数量は動植物油類で10,000L。

理解度チェック(3問)

Q1. 乾性油の定義として正しいものはどれか。

  1. 1ヨウ素価70以下
  2. 2ヨウ素価100以下
  3. 3ヨウ素価100〜130
  4. 4ヨウ素価130以上
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正解:4. ヨウ素価130以上

乾性油はヨウ素価130以上。半乾性油100〜130、不乾性油100以下。ヨウ素価が高いほど不飽和結合が多く酸化しやすい。

Q2. 次のうち、乾性油に該当するものとして正しいものはどれか。

  1. 1オリーブ油
  2. 2ひまし油
  3. 3アマニ油
  4. 4ヤシ油
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正解:3. アマニ油

アマニ油は乾性油の代表例(ヨウ素価130以上)。オリーブ油・ヤシ油・ひまし油は不乾性油。

Q3. 乾性油の自然発火について最も適切な記述はどれか。

  1. 1密栓した瓶の中で最も発火しやすい
  2. 2布等にしみ込ませて積み重ねた状態で酸化熱が蓄積し発火しやすい
  3. 3不乾性油より発火しにくい
  4. 4冷やすと発火する
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正解:2. 布等にしみ込ませて積み重ねた状態で酸化熱が蓄積し発火しやすい

乾性油は布等にしみ込んだ状態で空気と多く接触し、酸化熱が蓄積されることで自然発火する。塗装後の布類の処理に注意。

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