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危険物の性質・消火

特殊引火物とアルコール類の違い

第4類7区分のうち、特殊引火物は最も危険性が高く、アルコール類は水溶性で消火に注意が必要な区分です。定義の数値と代表例を整理しましょう。

比較表で見る違い

観点特殊引火物アルコール類
定義発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下炭素数1〜3の飽和1価アルコール(変性アルコール含む、含有量60%以上)
代表例ジエチルエーテル・二硫化炭素・アセトアルデヒド・酸化プロピレンメタノール・エタノール・1-プロパノール・2-プロパノール
引火点の例ジエチルエーテル:-45℃/二硫化炭素:-30℃以下メタノール:11℃/エタノール:13℃
指定数量50L400L
水溶性物質により異なる(アセトアルデヒドは水溶性)水溶性(水と任意の割合で混和)

それぞれの詳しい解説

A特殊引火物

第4類で最も危険性が高い区分。発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下の物品が該当。指定数量50Lは7区分中最小(=最も危険)。

  • ジエチルエーテル:引火点-45℃・過酸化物に注意

  • 二硫化炭素:発火点90℃と極めて低く、水中貯蔵

  • アセトアルデヒド:沸点20℃と非常に低い

Bアルコール類

炭素数1〜3の飽和1価アルコール(メタノール・エタノール・プロパノール)。水と任意の割合で混和し、水溶性。泡消火剤は耐アルコール泡を使用する必要がある。

  • 水溶性のため通常の泡では消えにくい→耐アルコール泡

  • メタノール(毒性あり、飲用厳禁)

  • 指定数量400L

試験対策のポイント

「特殊引火物=指定数量50L(最小)」「アルコール類=400L・水溶性・耐アル泡」。特殊引火物の発火点100℃以下/引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下の数値を必ず覚える。

理解度チェック(3問)

Q1. 特殊引火物の定義として正しいものはどれか。

  1. 1発火点150℃以下、または引火点0℃以下
  2. 2発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下
  3. 3引火点21℃未満のもの
  4. 4発火点200℃以下のもの
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正解:2. 発火点100℃以下、または引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下

特殊引火物は①発火点100℃以下、または②引火点-20℃以下かつ沸点40℃以下のもの。ジエチルエーテル・二硫化炭素等。

Q2. アルコール類の指定数量として正しいものはどれか。

  1. 150L
  2. 2200L
  3. 3400L
  4. 41,000L
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正解:3. 400L

アルコール類の指定数量は400L。特殊引火物は50L(最小)、第1石油類非水溶性は200L。

Q3. アルコール類の火災に最も適した消火剤として正しいものはどれか。

  1. 1通常の水溶液系泡消火剤
  2. 2棒状の水
  3. 3耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)
  4. 4乾燥砂のみ
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正解:3. 耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)

アルコール類は水溶性で通常の泡が溶けて消えてしまうため、耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を用いる。

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