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危険物の性質・消火

メタノールとエタノールの違い

どちらも第4類アルコール類で水溶性の引火性液体ですが、毒性に決定的な違いがあります。メタノールは飲用すると失明・死亡の危険があり、エタノールは飲用可能(酒類)。

比較表で見る違い

観点メタノールエタノール
化学式CH₃OH(炭素数1)C₂H₅OH(炭素数2)
引火点11℃13℃
発火点464℃363℃
毒性あり(飲用で失明・死亡)なし(酒類の主成分)
蒸気比重1.1(空気より重い)1.6(空気より重い)
用途燃料・溶剤・ホルマリン原料酒類・消毒・燃料

それぞれの詳しい解説

Aメタノール(メチルアルコール)

炭素数1の飽和1価アルコール。引火点11℃、発火点464℃。無色透明で水と任意の割合で混和。毒性が強く、飲用すると失明・死亡の危険がある。「目散る」と覚える。

  • 引火点11℃/発火点464℃

  • 飲用厳禁(失明・死亡の危険)

  • 燃焼炎が淡く昼間は見えにくい

Bエタノール(エチルアルコール)

炭素数2の飽和1価アルコール。引火点13℃、発火点363℃。酒類の主成分で消毒用としても用いる。水と任意の割合で混和。毒性はほぼないが、飲み過ぎは健康被害あり。

  • 引火点13℃/発火点363℃

  • 酒類・消毒用

  • メタノールより発火点は低い

試験対策のポイント

「メタノール=毒・引火点11℃/エタノール=酒・引火点13℃」。発火点はメタノール464℃の方がエタノール363℃より高い点が逆転していて要注意。両者とも炎が見えにくい。

理解度チェック(3問)

Q1. メタノールに関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1飲用しても問題ない
  2. 2飲用すると失明・死亡の危険がある
  3. 3水に溶けない
  4. 4引火点は100℃以上である
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正解:2. 飲用すると失明・死亡の危険がある

メタノールは強い毒性があり、飲用すると失明や死亡の危険がある。引火点は11℃で水と任意の割合で混和。

Q2. メタノールとエタノールの引火点・発火点に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1メタノールの方が引火点も発火点も高い
  2. 2メタノールの方が引火点が低く、発火点はエタノールより高い
  3. 3両者の引火点・発火点は同じ
  4. 4エタノールの方が引火点も発火点も低い
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正解:2. メタノールの方が引火点が低く、発火点はエタノールより高い

メタノール:引火点11℃/発火点464℃。エタノール:引火点13℃/発火点363℃。引火点はメタノールがやや低く、発火点はメタノールが高い。

Q3. メタノール・エタノールの火災に有効な消火方法として正しいものはどれか。

  1. 1棒状の水
  2. 2通常の水溶液系泡消火剤
  3. 3耐アルコール泡
  4. 4砂をかける(乾燥砂のみ)
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正解:3. 耐アルコール泡

アルコール類は水溶性のため、通常の泡は溶けて効果が薄い。耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)を用いる。

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