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国家資格

運行管理者(旅客)とは?

バス・タクシー等の旅客自動車運送事業者の営業所に法令上の選任が義務づけられる国家資格。乗務員の点呼・乗務割・指導監督・労務管理を担い、乗客の安全と事故防止の要となる「運行管理のプロ」です。

運行管理者(旅客)の基本データ

運行管理者(旅客)国家資格です。実施機関は公益財団法人 運行管理者試験センター。 合格率は回により変動するが おおむね 30%前後、受験者数は年間 約1〜2万人前後(旅客・第1回/第2回合算)受験料は6,000円(税込・別途システム利用料等が必要)。

実施機関
公益財団法人 運行管理者試験センター
合格率
回により変動するが おおむね 30%前後
受験者数
年間 約1〜2万人前後(旅客・第1回/第2回合算)
受験料
6,000円(税込・別途システム利用料等が必要)

出典: 公益財団法人 運行管理者試験センター公表データ

運行管理者(旅客)の概要

運行管理者(旅客)は、道路運送法に基づく国家資格で、バス・タクシー・ハイヤーなど旅客自動車運送事業者の各営業所に必ず選任が義務づけられる「輸送の安全管理者」です。事業用自動車の保有台数に応じて必要な人数が決まり、乗務員の点呼・乗務割の作成・過労運転の防止・指導監督・運行記録の管理などを通じて、事故防止と安全輸送を統括します。

試験は2024年度よりCBT方式(コンピューターを使った試験)で実施され、出題は30問・試験時間は90分。合格基準は「総得点の60%(30問中18問)以上」かつ「出題5分野それぞれで最低1問(『その他運行管理に関する実務上の知識・能力』の分野は2問)以上の正解」を同時に満たす必要があります。一分野でも基準を下回ると、総得点が足りていても不合格となる点が特徴です。

受験するには受験資格が必要で、(1) 試験日の前日までに、事業用自動車の運行の管理に関し1年以上の実務経験がある人、または (2) 国土交通大臣が認定する「基礎講習」を修了(修了予定を含む)した人、のいずれかを満たす必要があります。誰でも受けられる試験ではなく、実務経験か基礎講習が前提となります。

試験は年2回、おおむね8月頃(第1回)と翌年3月頃(第2回)に、全国のCBTテストセンターで一定の期間内に都合のよい日時・会場を予約して受験します。なお運行管理者には貨物(トラック)と旅客(バス・タクシー)の2種類があり、扱う事業と根拠法令が異なるため、合格しても資格者証はそれぞれの種別ごとに交付されます。

  • バス・タクシー等の旅客自動車運送事業者の営業所に法令で選任が義務づけられる国家資格(必置資格)
  • 点呼・乗務割・過労運転防止・指導監督・運行記録の管理など「乗客の安全」を統括
  • 受験には実務経験1年以上、または基礎講習の修了が必要(誰でも受験できるわけではない)
  • CBT方式・30問・90分。総得点6割(18問)以上かつ各分野で最低1問(実務分野は2問)が必要
  • 年2回(8月頃・3月頃)実施。貨物と旅客は種別が分かれ資格者証も別

受験者数・試験日程・合格率

実施機関

公益財団法人 運行管理者試験センター

受験者数(目安)

年間 約1〜2万人前後(旅客・第1回/第2回合算)

合格率

回により変動するが おおむね 30%前後

受験料

6,000円(税込・別途システム利用料等が必要)

年間スケジュール

  • 第1回: 8月頃(CBT・約1か月の試験期間内で日時を予約)
  • 第2回: 翌年3月頃(CBT・約1か月の試験期間内で日時を予約)

2024年度よりCBT方式で実施。受験には事業用自動車の運行管理に関する1年以上の実務経験、または基礎講習の修了(修了予定含む)が必要。

出典:公益財団法人 運行管理者試験センター公表データ

試験の構成

CBT方式・30問・90分。合格には総得点の60%(30問中18問)以上に加え、出題5分野それぞれで最低1問(「その他運行管理の実務上の知識・能力」は2問)以上の正解が必要。

試験形式

CBT方式(多肢選択)

試験時間

90分

解答形式

多肢選択式 30問

合格基準

総得点の6割(18問)以上、かつ各分野1問(実務分野は2問)以上

出題科目

道路運送法

旅客自動車運送事業の許可・運行管理者の選任と業務・点呼・運行記録・安全管理規程など事業法の中核

道路運送車両法

自動車の登録・検査(車検)・整備・保安基準・点検整備記録など車両に関する法令

道路交通法

運転者の遵守事項・速度・駐停車・過労運転の禁止・大型車の通行など交通ルール

労働基準法

労働時間・休憩・休日・賃金や、自動車運転者の改善基準告示(拘束時間・休息期間・連続運転時間)

その他運行管理に関する実務上の知識及び能力

点呼・指導監督・健康管理・運行計画・事故防止・デジタコや交通事故の分析など実務応用(合格には2問以上の正解が必要)

問われる力

  • 運行管理者の選任義務・業務範囲と、点呼・運行指示・記録の管理の理解
  • 改善基準告示(拘束時間・休息期間・連続運転時間・運転時間の上限)の数値の把握
  • 車両の検査・整備・保安基準など道路運送車両法の知識
  • 過労運転の防止・健康起因事故対策など運転者の指導監督・健康管理
  • 運行計画・所要時間の計算や事故事例の分析といった実務上の応用能力

資格取得後のキャリア

運行管理者(旅客)を取得すると、バス・タクシー等の旅客自動車運送事業者の営業所で法令上選任される「運行管理者」として、乗務員の安全管理・労務管理の責任者を担える。公共交通・観光輸送を支える必置資格として常に需要があり、保有台数に応じて複数名の選任が必要なため、バス・タクシー・観光業界で安定して評価されます。

主なキャリアパス

バス会社(運行管理者)

路線バス・高速バス・貸切バスの営業所で点呼・乗務割・指導監督・運行記録の管理を統括。安全運行の責任者。

タクシー・ハイヤー会社

配車・乗務割・労務管理を担い、乗務員の健康管理と輸送の安全・サービス品質を確保。

観光・貸切バス事業

ツアーや送迎の運行計画づくり、長距離・夜間運行の過労防止と安全管理を担当。

運行管理補助者・配車担当

補助者として点呼の一部を担い、配車・ダイヤ・ルート設計など現場の運行管理業務を支える。

旅客運送業の独立・開業

一般旅客自動車運送事業の許可要件として運行管理者の選任が必要。開業時の中核人材。

  • 一般旅客自動車運送事業(バス・タクシー)では運行管理者の選任が法令上の義務で、需要が景気に左右されにくい
  • インバウンドや高齢化で公共交通・観光輸送の需要が伸びる一方、運転者不足が深刻なため、安全と労務を管理できる人材は重宝される
  • 大型二種免許や整備関連資格などと組み合わせると現場での評価が高まる

よくある質問

Q. 受験資格はありますか?

A. あります。(1) 試験日の前日までに事業用自動車の運行の管理に関し1年以上の実務経験がある、または (2) 国土交通大臣が認定する基礎講習を修了(修了予定を含む)している、のいずれかを満たす必要があります。実務経験も基礎講習もない状態では受験できません。

Q. 貨物と旅客の運行管理者は何が違いますか?

A. 貨物はトラック運送(一般貨物自動車運送事業など)、旅客はバス・タクシー等の旅客自動車運送事業を対象とします。根拠となる事業法や出題内容が一部異なり、合格して交付される運行管理者資格者証も「貨物」「旅客」の種別ごとに分かれます。両方の業務に就くにはそれぞれの資格が必要です。

Q. 合格基準を教えてください。

A. 総得点の60%(30問中18問)以上を正解し、かつ出題5分野それぞれで最低1問(「その他運行管理に関する実務上の知識及び能力」の分野のみ2問)以上を正解する必要があります。合計点が足りていても、いずれかの分野が基準に満たないと不合格になります。

Q. 試験はいつ・どこで受けられますか?

A. 年2回(おおむね第1回が8月頃、第2回が翌年3月頃)実施されます。2024年度よりCBT方式となり、約1か月の試験期間内に、全国のCBTテストセンターから都合のよい日時・会場を予約して受験します。

Q. 独学で合格できますか?

A. 可能です。出題範囲は道路運送法・車両法・道交法・労働基準法(改善基準告示)・実務の5分野で、過去問と予想問題の反復が王道です。特に改善基準告示の拘束時間・休息期間・連続運転時間などの数値(旅客は貨物と基準が一部異なる)と、各分野で最低1問取る「足切り」を意識した網羅学習が合格の鍵になります。