A誘導電動機
固定子に交流電流を流して回転磁界を作り、回転子に誘導される電流との相互作用で回転する電動機。構造が簡単で堅牢、安価なため工場・家庭の電動機の大半を占めます。回転速度は同期速度より少し遅く、その差を「すべり」と呼びます。
かご形誘導電動機が最も普及
すべり s = (同期速度 - 回転速度) / 同期速度
同期速度 Ns = 120f / P(fは周波数、Pは極数)
始動が容易・メンテナンスフリーに近い
電動機(モータ)には誘導電動機と同期電動機があります。誘導電動機は構造が簡単で広く使われ、同期電動機は回転数が電源周波数に同期して一定という特徴があります。
| 観点 | 誘導電動機 | 同期電動機 |
|---|---|---|
| 回転原理 | 回転磁界による誘導電流で回転(電磁誘導) | 回転磁界に同期して回転(磁極の吸引) |
| 回転子 | かご形・巻線形(短絡導体) | 永久磁石または界磁巻線(直流励磁) |
| 回転速度 | 同期速度より遅い(すべりがある) | 同期速度ぴったり(すべりなし) |
| すべり s | あり(通常 0.02〜0.05、数%) | なし(s=0) |
| 始動方法 | 直入れ始動・スターデルタ始動など容易 | 自起動できない場合がある(始動装置が必要) |
| 構造・価格 | 構造単純・安価・メンテナンス容易 | 構造複雑・高価 |
| 主な用途 | ポンプ・ファン・コンベア・産業全般 | 大型ポンプ・コンプレッサ・力率改善 |
固定子に交流電流を流して回転磁界を作り、回転子に誘導される電流との相互作用で回転する電動機。構造が簡単で堅牢、安価なため工場・家庭の電動機の大半を占めます。回転速度は同期速度より少し遅く、その差を「すべり」と呼びます。
かご形誘導電動機が最も普及
すべり s = (同期速度 - 回転速度) / 同期速度
同期速度 Ns = 120f / P(fは周波数、Pは極数)
始動が容易・メンテナンスフリーに近い
回転子に永久磁石または直流励磁の界磁巻線を持ち、固定子の回転磁界と同じ速度(同期速度)で回転する電動機。回転数が電源周波数で厳密に決まり、すべりがないのが特徴。力率改善目的でも使われます。
回転速度=同期速度で一定
回転子は永久磁石または界磁巻線
力率を1や進み力率にも調整可能
大型ポンプ・コンプレッサに使用
「誘導電動機=すべりあり・構造単純・安価、同期電動機=すべりなし・回転数一定・高価」。同期速度 Ns=120f/P を覚える。
Q1. 誘導電動機の特徴として正しいものはどれか。
正解:2. 回転速度は同期速度より遅い
誘導電動機は同期速度より少し遅い速度で回転し、その差をすべりと呼ぶ。構造が単純で安価。
Q2. 周波数50Hz、極数4の三相誘導電動機の同期速度として正しいものはどれか。
正解:3. 1,500 min⁻¹
同期速度 Ns = 120f/P = 120×50/4 = 1,500 min⁻¹(rpm)。
Q3. 同期電動機の特徴として正しいものはどれか。
正解:2. 回転速度は電源周波数で決まり一定
同期電動機は回転速度が電源周波数と極数で決まり、負荷が変わっても一定(すべりゼロ)。