基本情報技術者 まとめノート
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基本情報技術者試験 試験ガイド
基本情報技術者試験(FE)は、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が実施する国家試験「情報処理技術者試験」のうち、ITエンジニアの登竜門と位置づけられる区分です。同じIPAのITパスポートが「ITを使う側」に必要な知識を問うのに対し、基本情報技術者はシステムやソフトウェアを「作る側」に必要な知識・技能を問う試験で、アルゴリズムとプログラミングが正面から出題される点が最大の違いです。
スキマ資格では、基本情報技術者の対策としてまとめノート全40章(穴埋め768問)・一問一答240問(科目A 180問+科目B 60問)・予想問題400問(科目A・B各5回分)・過去問1,758問を基本無料で提供しています。まずはこのガイドで科目Aと科目Bの違いをつかんでから、ページ上部の学習コンテンツで演習を始めましょう。
試験の基本情報
- 資格の種類
- 国家資格
- 実施機関
- 独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
- 合格率
- 概ね30〜40%前後(従来PBT方式)。2023年のCBT移行後は40〜50%前後で推移
- 受験者数
- 年間 約10〜13万人(応募者ベース)。2023年のCBT移行後は通年実施により受験機会が大幅に増加
- 受験料
- 7,500円(税込)
- 試験形式
- CBT(Computer Based Testing)方式・通年随時実施
- 試験時間
- 科目A:90分(60問)/科目B:100分(20問)
- 合格基準
- 科目A・科目B それぞれ600点/1000点以上(IRTによる評価)
出典: IPA「情報処理技術者試験 統計資料」直近年度(2023〜2024年度実績)
基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験(FE)は、情報処理促進法に基づきIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が実施する国家試験「情報処理技術者試験」のうち、ITエンジニアを目指す人・ITの基礎を体系的に身につけたい人を対象としたレベル2相当の試験です。多くのIT企業で新卒エンジニアの取得目標として推奨され、業界標準の「入門資格」として広く認知されています。
出題範囲は、テクノロジ系(アルゴリズム・プログラミング・データベース・ネットワーク・セキュリティ・ハードウェア)、マネジメント系(プロジェクトマネジメント・サービスマネジメント)、ストラテジ系(経営戦略・システム戦略・法務)の3領域で、ITエンジニアに求められる基礎知識を網羅的に問います。特に2023年4月からはCBT(Computer Based Testing)方式による通年受験へ移行し、科目A・科目Bの2部構成に再編されました。
学習時間の目安は未経験者で約200時間、情報系の学習経験者で100時間程度。応用情報技術者試験(AP)や情報処理安全確保支援士(SC)など、より上位のスキル証明につながる「IT国家資格ステップアップ」の第一歩として位置付けられており、SIer・SES・事業会社情シス問わず、エンジニアキャリアの起点として最適な資格です。
- ITエンジニアの登竜門となる国家試験。経産省「ITSS」レベル2相当
- アルゴリズム・プログラミング・DB・ネットワーク・セキュリティなどIT基礎を体系的に学べる
- 2023年からCBT方式で通年受験可能に。自分のペースで受けられる
- 応用情報(AP)・情報処理安全確保支援士(SC)など上位試験への足掛かり
- 多くのIT企業で新卒採用要件・昇給報奨金の対象となる業界標準資格
試験の内容(科目・形式・合格基準)
基本情報技術者試験は、IT全般の基礎知識を問う「科目A(多肢選択60問)」と、アルゴリズム・プログラミング・情報セキュリティを中心に実践的思考力を問う「科目B(多肢選択20問)」の2部構成。いずれもCBT方式で通年受験でき、両科目で600/1000点以上を取ると合格となります。
- 試験形式
- CBT(Computer Based Testing)方式・通年随時実施
- 試験時間
- 科目A:90分(60問)/科目B:100分(20問)
- 解答形式
- 多肢選択式(科目Aは四肢択一/科目Bは擬似言語・セキュリティ事例を含む多肢選択)
- 合格基準
- 科目A・科目B それぞれ600点/1000点以上(IRTによる評価)
出題科目
科目A:テクノロジ系(基礎理論・コンピュータシステム)科目A出題の中心領域
離散数学、アルゴリズム基礎、プロセッサ、メモリ、OS、ハードウェアなどコンピュータの基本構成と理論。
科目A:テクノロジ系(技術要素)科目A・科目B共通の頻出領域
データベース(SQL・正規化)、ネットワーク(TCP/IP・ルーティング)、情報セキュリティ(暗号・認証・マルウェア対策)。
科目A:テクノロジ系(開発技術)
ソフトウェア開発プロセス、要件定義、設計、テスト、オブジェクト指向、アジャイルなどシステム開発全般。
科目A:マネジメント系
プロジェクトマネジメント(スケジュール・リスク)、サービスマネジメント(ITIL)、監査など運用管理領域。
科目A:ストラテジ系
経営戦略、マーケティング、システム戦略、企業会計、関連法規(個人情報保護法・知財など)。
科目B:アルゴリズムとプログラミング科目B・出題比率 約80%
擬似言語を用いたトレース、データ構造(配列・リスト・木)、探索・整列アルゴリズムなど。科目Bの約8割を占める重点領域。
科目B:情報セキュリティ科目B・出題比率 約20%
インシデント対応、アクセス制御、認証・認可、リスクアセスメントなどの事例ベース問題。
問われる力
- IT基礎(ハード・ソフト・ネットワーク・DB・セキュリティ)の横断的な体系理解
- 擬似言語を読み解き、アルゴリズムを正確にトレースする論理的思考力
- セキュリティ事例から適切な対策を選び出す実務的判断力
- 経営・マネジメント視点でITを捉え、システム戦略を組み立てる視座
試験日程・実施スケジュール
- CBT方式で通年実施(受験者自身が日程・会場を予約)
- 全国の試験会場(プロメトリック認定会場等)で随時受験可能
- 合格発表は受験後、一定期間内にマイページで確認
※試験制度・受験料の詳細は実施機関であるIPAの公式サイトで最新情報をご確認ください。
科目Aと科目B — 2つの試験で問われること
科目Aは四肢択一60問・90分で、テクノロジ系(基礎理論・データベース・ネットワーク・情報セキュリティ・開発技術など)、マネジメント系(プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント)、ストラテジ系(経営戦略、システム戦略、法務)の3分野から幅広く出題されます。範囲の広さはITパスポートと似ていますが、計算問題や技術の中身に踏み込んだ問題が増え、一段深い理解が求められます。
科目Bは20問・100分で、「アルゴリズムとプログラミング」と「情報セキュリティ」の2テーマに絞られます。中心となるのは、擬似言語(試験用に定義された記述形式)で書かれたプログラムを読み、変数の値を追いかけて結果を答えるトレース問題です。PythonやJavaなど特定の言語の文法知識は不要ですが、処理の流れを正確に追う力が問われ、用語の暗記だけでは通用しません。
合否は科目A・科目Bのそれぞれで1,000点満点中600点以上が基準です。片方だけ高得点でも合格にはならないため、知識で解く科目Aと、考えて解く科目Bをバランスよく仕上げる必要があります。
合格率と難易度・必要な学習時間
合格率はCBT方式へ移行してからは例年40〜50%前後で推移しています。数字だけを見るとITパスポートと大きく変わらないように見えますが、受験者はIT系の学生や現役エンジニアが中心で、母集団のレベルが異なります。多くの受験者が苦戦するのは、やはり科目Bの擬似言語です。
必要な学習時間は、IT未経験の方で100〜200時間程度が目安とされています。情報系の学習経験がある方やITパスポート取得済みの方は、より短い期間でも狙えます。1日1時間なら2〜4か月が標準的で、CBT方式なので仕上がりに合わせて受験日を決められるのも利点です。
効率的な勉強法
まず「まとめノート」で科目Aの範囲をひととおり通し、覚えたそばから一問一答で思い出す練習(検索練習)を重ねるのが基本です。科目Aは用語の意味と計算の型を知っていれば解ける問題が多く、反復した分だけ素直に得点が伸びます。
一方で科目Bは、解説を読むだけでは力がつきません。擬似言語の問題は必ず手を動かし、変数の値を書き出しながら1行ずつ追う練習を、1日1問でも毎日続けるのが効果的です。仕上げの段階では予想問題(科目A・B各5回分)で本番と同じ問題数を通しで解き、時間配分を体に入れておきましょう。
過去問では、IPAの公開問題に加えて、CBT移行前の旧・午前試験(令和元年度〜平成21年度)の1,680問も演習できます。旧・午前は現在の科目Aとほぼ同じ範囲・形式なので、科目A対策の演習量を確保するのに向いています。
ITパスポート・応用情報技術者との違い
ITパスポートとの最大の違いは、プログラミングとアルゴリズムを扱うかどうかです。ITパスポートは全問が用語や制度の理解を問う四肢択一で、経営・法務など非IT分野が出題の3分の1を占めます。基本情報技術者では、擬似言語のトレースという「作る側」の思考が科目Bとして独立して課されます。
上位区分の応用情報技術者試験(AP)との分かれ目は、記述式の有無です。応用情報では長文の事例に自分の言葉で答える科目B(旧・午後)が課され、合格率は例年20〜25%前後まで下がります。ITパスポート → 基本情報 → 応用情報と進むのが定番のルートです。
取得後のキャリア
基本情報技術者は、SIer・SES・Web系・事業会社情シスなど幅広いIT職種で「エンジニアとしての基礎体力」を証明する資格です。多くの企業が新卒や若手エンジニアに取得を推奨し、取得者には報奨金や昇給・評価加点を設ける例も多いため、キャリア初期のコストパフォーマンスが極めて高い資格といえます。さらに上位の応用情報技術者(AP)、情報処理安全確保支援士(SC)への足掛かりにもなります。
SIer・SESのシステム開発エンジニア
業務システムやインフラ構築の要件定義・設計・開発・テストを担当。新卒配属時にFE取得が推奨されることが多い。
Web系・自社サービスのソフトウェアエンジニア
アルゴリズム・DB・ネットワーク・セキュリティなど、実務で必要な共通教養としてFEの知識が直結する。
事業会社の情報システム部門・社内SE
社内ITインフラ運用、ベンダーマネジメント、DX推進などで、システム全体を俯瞰できる基礎知識が武器になる。
応用情報・高度試験へのステップアップ
FE取得後は応用情報技術者(AP)、情報処理安全確保支援士(SC)、データベーススペシャリスト(DB)などIT国家資格の高度領域へ進む道が開ける。
- 年間応募者数
- 約10〜13万人
- 出典: IPA「情報処理技術者試験 統計資料」直近年度
- 合格率(CBT移行後)
- 約40〜50%
- 出典: IPA「情報処理技術者試験 統計資料」2023〜2024年度
- ITSSレベル
- レベル2相当
- 出典: 経済産業省「ITスキル標準(ITSS)」
- IT人材の不足見込み(2030年)
- 最大約79万人
- 出典: 経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年、ITパスポート資料等にも引用)
- SIer・SES各社で取得奨励・報奨金制度あり(企業により5,000円〜数万円)。配属・昇進にも有利
- 新卒採用でのIT基礎教養の指標として、人事部門が評価に組み込むケースが多い
- エンジニア以外(営業・企画・コンサル)でも、ITリテラシーを体系的に示す材料になる
- 上位の応用情報・高度試験ではFE合格レベルの知識が前提となり、キャリアの土台として長く効く
よくある質問
Q.プログラミング未経験でも合格できますか?
可能です。科目Bで擬似言語を読み解く問題が中心になりますが、特定の実務言語(Python/Javaなど)の経験は必須ではありません。未経験からでも200時間前後の学習で合格に到達するケースが多く、書籍・過去問演習・オンライン講座を組み合わせた学習が王道です。
Q.学習時間はどれくらい必要ですか?
IT未経験者で約200時間、情報系の学習経験者で100時間程度が目安とされます。平日1時間+休日3〜4時間を2〜4か月ほど継続するイメージで、CBT方式のため自分の準備状況に合わせて受験日を柔軟に設定できます。
Q.ITパスポート(iパス)との違いは?
ITパスポートは全社会人向けのIT基礎リテラシー資格(ITSSレベル1)で、FEは「ITエンジニアの登竜門」(ITSSレベル2)です。FEではアルゴリズム・プログラミング・セキュリティなど、実際にシステムを作る側に求められる知識が中心に問われます。
Q.受験はいつでもできますか?
2023年4月以降、基本情報技術者試験はCBT方式で通年実施されています。受験者自身が試験会場(プロメトリック認定会場など)と日程をオンライン予約し、準備が整ったタイミングで受験できます。
Q.合格後にどんな資格にステップアップできますか?
基本情報(FE)合格後は、より実務寄りの応用情報技術者(AP)、専門領域の情報処理安全確保支援士(SC)、データベーススペシャリスト(DB)、ネットワークスペシャリスト(NW)などIT高度試験へ進むのが王道のルートです。
Q.ITパスポートを飛ばして受験してもよいですか?
受験資格に制限はないので問題ありません。IT用語にある程度なじみがある方は基本情報から始めて大丈夫です。ただし、ITの基礎知識がまったくない状態だと科目Aの用語量に圧倒されやすいため、まずITパスポートで土台を作ると挫折しにくくなります。
Q.試験はいつ受けられますか?
CBT方式で通年実施されており、全国の試験会場から都合のよい日時を選んで予約します。ただし、制度の移行や年度替わりに伴って申込みや実施が休止される期間が設けられることがあるため、受験を計画する際はIPAの公式サイトで最新の実施情報を確認してください。
Q.旧・午前試験の過去問は今でも役に立ちますか?
科目Aの対策として有効です。CBT移行前の午前試験は現在の科目Aと出題範囲・形式がほぼ共通で、同じ論点が繰り返し問われてきました。ただしシラバス改訂で追加された生成AIやアジャイル開発などの新しい用語は、まとめノートなどで別途補うのがおすすめです。
Q.試験制度が変わると聞きましたが、影響はありますか?
IPAは情報処理技術者試験について、2027年度から新しい試験制度へ移行する予定を公表しています。学ぶ内容そのものの価値が変わるわけではありませんが、受験する時期によって試験区分や出題範囲が変わる可能性があるため、申込みの前に公式サイトで最新情報を確認してください。
Q.基本情報技術者試験の合格率・難易度はどれくらいですか?
CBT方式に移行してからの合格率は例年40〜50%前後で、準備が整ってから受験日を選べるようになったこともあり、かつての筆記時代より数字上は上がっています。科目A(知識)と科目B(アルゴリズム中心)の両方で6割以上を取る必要があり、合否を分けるのはほぼ科目Bの読解演習量です。
※試験日程・受験手数料・出題範囲などの最新情報は、必ずIPA 基本情報技術者試験 公式ページでご確認ください。本ガイドの内容は2026年8月時点の情報に基づいています。
最終更新:
試験実施情報は独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)の公表値に基づきます。最新情報は実施機関の公式サイトをご確認ください。