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金融資産運用

利付債と割引債の違い

債券は利子の支払い方法で「利付債」と「割引債」に分かれます。利付債は定期的にクーポンを支払い額面で償還、割引債は額面より低い価格で発行され額面で償還される(利子は出ない)仕組みです。FP2級では利回り計算が頻出。

比較表で見る違い

観点利付債割引債
利子の支払い定期的に利子(クーポン)を支払う利子は支払われない
発行価格額面(100円)に近い価格額面より割り引いた価格(アンダーパー)
償還時の受取額面金額額面金額(差額が利益)
主な利回り計算応募者・最終・所有期間利回り償還差益が中心(実質利回り)
課税利子は20.315%源泉分離(特定公社債は申告分離も可)償還差益・譲渡益は上場株式等の譲渡所得(特定公社債)

それぞれの詳しい解説

A利付債

額面に対して年1回または2回、定められた利率(クーポンレート)で利子が支払われる債券。償還時に額面金額を受け取れます。最終利回りは「(表面利率+(額面−購入価格)÷残存年数)÷購入価格×100」で算出します。

  • 個人向け国債(変動10年・固定5年・固定3年)が代表例

  • 特定公社債は申告分離課税で他の上場株式等と損益通算可

B割引債(ゼロクーポン債)

額面より低い価格で発行され、利子を支払わずに額面金額で償還される債券。発行価格と額面の差額が利益となります。複利効果が高く、長期保有に向きます。

  • 償還差益・譲渡益は申告分離課税(特定公社債等)

  • 利子の中間払いがないため再投資リスクがない

試験対策のポイント

「利付債=クーポンあり・最終利回り計算」「割引債=クーポンなし・額面との差額が利益」。特定公社債は譲渡益・利子とも申告分離20.315%。

理解度チェック(3問)

Q1. 表面利率1.0%・残存年数5年・購入価格98円の利付債(額面100円)の最終利回りとして最も近い値はどれか。

  1. 11.02%
  2. 21.20%
  3. 31.43%
  4. 41.62%
解答・解説を見る

正解:3. 1.43%

最終利回り=(1.0+(100−98)÷5)÷98×100=(1.0+0.4)÷98×100≒1.43%。

Q2. 割引債に関する記述として最も適切なものはどれか。

  1. 1額面より高い価格で発行され、毎年クーポンが支払われる
  2. 2額面より低い価格で発行され、額面金額で償還される
  3. 3利子は毎年支払われ、償還時には額面より低い金額を受け取る
  4. 4発行体が利子を任意の時期に支払う
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正解:2. 額面より低い価格で発行され、額面金額で償還される

割引債(ゼロクーポン債)は額面より低い価格で発行され、額面で償還される。差額が投資家の利益。

Q3. 特定公社債(利付国債等)の利子の課税方式として正しいものはどれか。

  1. 1総合課税のみ
  2. 2申告分離課税または源泉分離課税の選択(20.315%)
  3. 3非課税
  4. 4一律10%課税
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正解:2. 申告分離課税または源泉分離課税の選択(20.315%)

特定公社債の利子は20.315%の源泉徴収後、申告不要または申告分離課税を選択でき、申告分離なら上場株式等との損益通算が可能。

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