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国家資格

FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)とは?

お金の基礎教養を体系的に身につける国家資格。ライフプラン・保険・投資・税金・不動産・相続を一気通貫で学べ、NISAやiDeCo世代の「はじめの一歩」に最適です。

FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)の概要

FP3級(ファイナンシャル・プランニング技能士3級)は、職業能力開発促進法に基づく国家資格で、個人のライフプランに関わるお金の知識を体系的に証明する資格です。ファイナンシャル・プランナー(FP)は、顧客の家計・保険・資産運用・税金・不動産・相続などを総合的に見直し、人生設計をサポートする専門家で、その入門レベルに位置付けられるのが3級です。

出題範囲は「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理(保険)」「金融資産運用」「タックスプランニング(税金)」「不動産」「相続・事業承継」の6分野。NISA・iDeCo・住宅ローン・公的年金・相続税など、社会人なら誰でも直面するテーマを一通り押さえられるため、金融リテラシー教育の教材としても人気があります。

試験は「学科」と「実技」の2本立てで、両方に合格して初めて「3級FP技能士」を名乗れます。2024年度からはCBT方式(通年随時受験)へ移行し、受験機会が大幅に拡大。学習時間は80〜150時間程度、独学でも3〜6カ月で合格を狙える難易度で、「人生で最初に取る国家資格」として社会人・学生・主婦層に広く選ばれています。

  • 家計・保険・投資・税金・不動産・相続の6分野を横断的に学べる「お金の教養」国家資格
  • NISA・iDeCo・住宅ローン・公的年金など、現役世代が知っておくべきテーマが網羅される
  • 学科+実技の2段構成。両方合格で「3級FP技能士」として国家資格ホルダーに
  • 2024年度からCBT化で通年受験可能。独学80〜150時間で合格を狙える入門資格
  • 金融・保険・不動産業界の新人研修でも活用され、2級・AFP・CFPへのステップアップに直結

受験者数・試験日程・合格率

実施機関

日本FP協会 / 一般社団法人 金融財政事情研究会(きんざい)の2団体が実施

受験者数(目安)

学科・実技合計で年間およそ30〜40万人規模(FP協会・きんざい両団体の合算・申込ベース)

合格率

学科:概ね70〜90%、実技:概ね60〜90%(実施機関・回により変動。FP協会の実技は比較的高め、きんざいの実技は種目によりやや低めの傾向)

受験料

学科 4,000円/実技 4,000円(各税込、2024年度CBT基準。両方受験で計8,000円)

年間スケジュール

  • 2024年度以降:CBT方式で通年随時受験(年末年始・メンテナンス期間を除く)
  • 旧PBT方式時代は年3回(1月・5月・9月)実施
  • 学科と実技は別日程・別受験も可能
  • 合格証書は学科・実技それぞれで発行、両方合格で3級FP技能士として認定

※実技試験は日本FP協会(資産設計提案業務)ときんざい(個人資産相談業務/保険顧客資産相談業務)で選択科目・出題傾向が異なります。最新情報は必ず各実施機関の公式サイトでご確認ください。

出典:日本FP協会・金融財政事情研究会(きんざい)「試験実施データ」直近年度(2023〜2024年度実績)

試験の構成

FP3級試験は、6分野の基礎知識を問う「学科試験」と、具体的な事例で解決策を選ぶ「実技試験」の2本立て。学科・実技ともにマークシート(CBT化後は画面選択)形式で、両方に合格すると「3級FP技能士」の称号が与えられます。

試験形式

CBT方式(2024年度〜)/学科・実技ともにパソコン上で解答。旧来はマークシートPBT方式

試験時間

学科:90分/実技:60分(実施機関・種目共通)

解答形式

学科:○×式・三答択一式の計60問/実技:事例形式の選択問題(FP協会20問、きんざい15事例)

合格基準

学科:60点満点中36点以上(6割)/実技:FP協会100点満点中60点以上、きんざい50点満点中30点以上(いずれも6割)

出題科目

ライフプランニングと資金計画

学科・実技とも頻出

社会保険・公的年金・教育資金・住宅ローン・ライフプランニングの6つのステップなど、人生設計の土台となる知識。

リスク管理(保険)

学科・実技とも頻出

生命保険・損害保険・第三分野の保険商品の仕組み、保険料と税金、契約者保護制度など。

金融資産運用

学科・実技とも頻出

預貯金・債券・株式・投資信託の基本、NISA・iDeCo、ポートフォリオ理論、経済指標の読み方など。

タックスプランニング

学科・実技とも頻出

所得税の仕組み、10種類の所得区分、所得控除、住民税、確定申告など「税金」の基礎。

不動産

学科・実技とも頻出

不動産登記・借地借家法・建築基準法・不動産の税金(取得・保有・譲渡)・不動産の有効活用。

相続・事業承継

学科・実技とも頻出

相続の基本、遺言・遺留分、相続税・贈与税の計算、事業承継の基礎。

問われる力

  • 家計・保険・投資・税金・不動産・相続を横断して理解する「お金の全体像」把握力
  • 公的年金や税制など、制度の数字とルールを正確に暗記・運用する力
  • 事例から必要な情報を読み取り、適切な制度・商品・手続きを選ぶ判断力
  • NISA・iDeCo・住宅ローンなど、自分自身のライフプランに落とし込む応用力

資格取得後のキャリア

FP3級は「単独でキャリアが大きく変わる」タイプの資格ではなく、金融・保険・不動産業界の新人研修や、社会人・主婦・学生が「お金の教養」を国家資格として証明する入口として活用されます。3級取得後は2級・AFP・CFPへのステップアップや、簿記・宅建・証券外務員など他資格との組み合わせでキャリアを広げるのが一般的です。

主なキャリアパス

金融・保険・不動産業界の新人・若手

銀行・証券・生保・損保・不動産会社などで、顧客にライフプランを提案する基礎知識として活用。新人研修の到達目標に設定されることも多い。

社会人の「お金の教養」取得

NISA・iDeCo・住宅ローン・年金・相続など、自分と家族のお金を守るための知識を国家資格として体系的に習得。

2級・AFP・CFPへのステップアップ

3級合格は2級受験資格の一つ。将来的に独立系FP・コンサルタントを目指すなら、2級→AFP→CFPとキャリアパスを積み上げる。

主婦・学生・副業層の家計管理

家計の見直し、保険の乗り換え、資産運用、相続対策などを自分で判断できる力を獲得。副業での家計相談・ブログ執筆などにも活用される。

関連データ

日本FP協会 登録会員数

約20万人超

出典:日本FP協会「協会概要・会員数推移」(直近公表値)

AFP認定者数

約16万人

出典:日本FP協会「会員・資格認定者数」(直近公表値)

CFP®認定者数

約2.5万人

出典:日本FP協会「会員・資格認定者数」(直近公表値)

FP3級 学科合格率レンジ

概ね70〜90%

出典:日本FP協会・きんざい「試験実施データ」(2023〜2024年度実績より)

  • 3級単独ではキャリアアップ効果は限定的。2級以上・他資格との組み合わせで真価を発揮する
  • NISA・iDeCo・新NISA制度など制度改正が続くため、合格後も最新情報のキャッチアップが必須
  • 「お金の教養」を国家資格として履歴書に書ける点は、就活・転職時のアピール材料になる
  • 家族のライフイベント(結婚・出産・住宅購入・相続)で学んだ知識が実生活に直結するのが最大のメリット

よくある質問

Q. 学科と実技はどちらから受けるべきですか?

A. 学科と実技はそれぞれ独立して受験・合否判定されるため、同時受験・別日受験のどちらも可能です。CBT化以降は同日に続けて受ける受験生も多いですが、対策不足の分野だけ後日再受験するという戦略もとれます。一方に合格すれば、もう一方は合格日から一定期間、部分合格として有効です(詳細は実施機関の最新ルールを要確認)。

Q. 日本FP協会ときんざいはどちらで受験すべきですか?

A. 学科試験は両団体共通問題ですが、実技試験は団体・種目で出題傾向が異なります。FP協会は「資産設計提案業務」のみで比較的合格率が高め、きんざいは「個人資産相談業務」「保険顧客資産相談業務」から選択でき、保険業界在職者は後者を選ぶことが多いです。独学・汎用目的ならFP協会、保険実務に活かすならきんざい保険顧客、というのが一般的な選び方です。

Q. 学習時間はどれくらい必要ですか?

A. 一般的な目安は80〜150時間。完全初学者で120〜150時間、簿記3級や経済系の学習経験があれば80時間前後で合格レベルに到達できます。平日1時間+休日2〜3時間のペースで、3〜6カ月が標準的な学習期間です。

Q. 3級だけ取っても意味がありますか?

A. キャリア上のインパクトは限定的ですが、「自分と家族のお金を守る教養」としては十分に価値があります。NISA・iDeCo・住宅ローン・相続・年金などを制度として体系的に理解できるため、金融商品に振り回されず自分で判断する力が身につきます。キャリア活用が目的なら、そのまま2級へ進むのが定石です。

Q. CBT化で難易度は変わりましたか?

A. 出題範囲・問題数・合格基準は従来どおりで、難易度自体は大きく変わっていません。ただし通年随時受験が可能になったことで、学習スケジュールを自分で設計しやすくなり、「次の試験まで半年待つ」といった時間的ロスが減りました。一方で、紙の問題冊子がなく画面上で解くため、画面上の計算問題・長文読解に慣れておく必要があります。