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マナー・接遇

御見舞と御祝の違い

「御見舞」と「御祝」はどちらも弔事ではないが、性格が大きく異なる上書きである。病気やけが・災害を気づかう御見舞と、めでたい出来事を祝う御祝では、水引やのしの扱いも変わる。混同しないようにする。

比較表で見る違い

観点御見舞御祝
使う場面病気・けが・災害を気づかう出産・新築など祝い事
性格お見舞い(回復・復興を願う)お祝い(めでたい慶事)
水引紅白の結び切りが多い/地域差あり紅白の蝶結びなど(祝い事)
のし付けないことが多い付ける

それぞれの詳しい解説

A御見舞

病気・けがや災害に遭った相手を気づかい、回復や復興を願って贈るときの上書きである。一般に紅白の結び切りを用い、慶びを示すのしは付けないことが多い。あくまで相手を案じる気持ちを表すものなので、めでたい祝いを表す「御祝」とは目的も場面も異なる。なお、回復した側がお返しをするときは「快気祝」となり、見舞う側と見舞われた側で使う言葉が変わる点にも注意したい。

  • 病気・けが・災害の相手を気づかう

  • 紅白の結び切りが多く、のしは付けないことが多い

  • 快気祝いを返すのは見舞われた側

B御祝

出産・入学・新築・栄転など、めでたい出来事を祝うときの上書きである。紅白の水引にのしを付け、慶びをはっきりと表す。病気や災害に遭った相手に「御祝」を使うのは、相手の不運をめでたく扱うことになり大変失礼で、その場合は「御見舞」が正しい。同じく弔事でもないからと油断せず、相手の状況がめでたい出来事なのか気づかうべき場面なのかを見極めて選ぶことが大切である。

  • めでたい出来事を祝う

  • 紅白の水引にのしを付ける

  • 見舞いの場面には使わない

試験対策のポイント

御見舞は「病気・災害を気づかう」、御祝は「めでたい事を祝う」。気づかいか祝いかで判断し、病気の相手にうっかり御祝を使わないこと。

理解度チェック(3問)

Q1. 入院中の取引先の人へ贈るときの上書きとして最も適当なものはどれか。

  1. 1御祝
  2. 2御見舞
  3. 3寿
  4. 4御霊前
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正解:2. 御見舞

入院中の相手を気づかうのだから、上書きは「御見舞」が適当である。「御祝」「寿」は慶事の語で、病気の相手に用いると不運をめでたく扱うことになり失礼にあたる。「御霊前」は弔事用でさらに不適切である。相手を案じる場面では御見舞、と場面に応じた使い分けを押さえておきたい。気づかいの気持ちを表すのが御見舞である。

Q2. 御見舞と御祝の違いとして最も適当なものはどれか。

  1. 1御見舞は祝い事、御祝は弔事に使う
  2. 2御見舞は病気・災害を気づかい、御祝はめでたい事を祝う
  3. 3どちらも同じ意味でいつでも交換できる
  4. 4どちらも通夜の場で使う
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正解:2. 御見舞は病気・災害を気づかい、御祝はめでたい事を祝う

御見舞は病気・けが・災害を気づかう語、御祝はめでたい出来事を祝う語で性格が異なる。両者は目的が違うため交換できず、いずれも弔事ではないので通夜の場で使うものでもない。御見舞と御祝を入れ替えた説明は誤りであり、気づかいか祝いかで選ぶという軸を取り違えないことが大切である。相手の状況がめでたいか案じるべきかで判断する。

Q3. 病気が治った人が、見舞ってくれた相手へお返しをするときの上書きとして最も適当なものはどれか。

  1. 1御見舞
  2. 2快気祝(内祝)
  3. 3御霊前
  4. 4御中元
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正解:2. 快気祝(内祝)

回復した側が見舞いへのお返しをするときは「快気祝」(内祝)とするのが適当である。「御見舞」は見舞う側が使う語で立場が逆になり、「御霊前」は弔事、「御中元」は季節の贈答であって、いずれもお返しの表書きには合わない。見舞う側と見舞われた側で使う言葉が変わる点を押さえておきたい。立場が変われば上書きも変わると意識するとよい。

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