A誤嚥
食物や唾液等が誤って気管に入ってしまうこと。むせや咳込みで気管から排出できれば問題ありませんが、繰り返すと誤嚥性肺炎の原因となります。高齢者は嚥下機能低下や不顕性誤嚥(むせない誤嚥)のリスクが高く、口腔ケアと食事姿勢が予防の鍵です。
症状: むせ・咳・痰増加(不顕性誤嚥はむせない)
予防: 顎を引いた姿勢・とろみ調整・一口量の調整
口腔ケアで誤嚥性肺炎を予防
食後30分は座位を保つ
誤嚥と窒息は介護現場で混同されやすい事故ですが、発生機序と緊急度が異なります。誤嚥は気道に異物が入ること、窒息は気道閉塞で呼吸できない状態。窒息は数分で生命に関わるため即時対応(背部叩打法・ハイムリック法)が必須です。
| 観点 | 誤嚥 | 窒息 |
|---|---|---|
| 定義 | 食物・唾液等が気管に入ること | 気道が閉塞し呼吸できない状態 |
| 気道閉塞 | 部分的閉塞または閉塞なし | 完全閉塞または高度閉塞 |
| 主な症状 | むせ・咳込み・痰の増加 | 声が出ない・苦悶顔貌・チアノーゼ・意識消失 |
| 危険度 | 誤嚥性肺炎のリスク | 生命の危機(数分で致命的) |
| 緊急対応 | 体位を整える・口腔ケア・観察 | 背部叩打法・ハイムリック法・救急要請 |
| 予防 | 食事姿勢・とろみ調整・口腔ケア | 一口量を少なく・よく噛む・食材の工夫 |
| 主な後遺症 | 誤嚥性肺炎(繰り返すと予後不良) | 低酸素脳症・死亡 |
食物や唾液等が誤って気管に入ってしまうこと。むせや咳込みで気管から排出できれば問題ありませんが、繰り返すと誤嚥性肺炎の原因となります。高齢者は嚥下機能低下や不顕性誤嚥(むせない誤嚥)のリスクが高く、口腔ケアと食事姿勢が予防の鍵です。
症状: むせ・咳・痰増加(不顕性誤嚥はむせない)
予防: 顎を引いた姿勢・とろみ調整・一口量の調整
口腔ケアで誤嚥性肺炎を予防
食後30分は座位を保つ
気道が異物(食物・嘔吐物等)で完全または高度に閉塞され、呼吸ができない状態。数分以内に脳に不可逆的なダメージが及ぶため、声が出ない・チアノーゼ等の窒息サインを認めたら直ちに背部叩打法・ハイムリック法を実施し救急要請します。
窒息サイン: 声が出ない・苦悶顔貌・両手で喉を押さえる(チョークサイン)
対応①: 背部叩打法(背中の肩甲骨間を強く叩く)
対応②: ハイムリック法(腹部突き上げ)※乳児・妊婦は禁忌
意識消失時はCPR、必ず救急要請
「誤嚥=気管にちょっと入る、窒息=気道閉塞で呼吸不可」と機序で区別。窒息は数分で致命的、ハイムリック・背部叩打で即時対応+必ず救急要請。
Q1. 窒息の典型的な症状(チョークサイン)として、正しいものはどれか。
正解:2. 声が出ず両手で喉を押さえる
チョークサインは窒息時の典型サイン。声が出ず両手で喉を押さえる仕草を示す。激しいむせは誤嚥でも見られるが、声が出ないのは窒息の兆候。
Q2. 高齢者の窒息に対する応急処置として、適切でないものはどれか。
正解:3. 指で異物をかき出す(盲目的に)
盲目的な指掻き出しは異物をさらに奥に押し込む危険があり推奨されない。背部叩打法・ハイムリック法・救急要請が基本対応。意識消失時はCPRも必要。
Q3. 誤嚥性肺炎の予防として、適切でないものはどれか。
正解:4. 食後すぐに横になる
食後すぐ横になると胃食道逆流による誤嚥のリスクが高まる。食後30分程度は座位を保つことが推奨される。姿勢・口腔ケア・とろみは予防に有効。
Q4. 不顕性誤嚥(むせない誤嚥)に関する記述として、正しいものはどれか。
正解:2. むせを伴わず気付かれにくく、肺炎リスクが高い
不顕性誤嚥は咽頭・喉頭の感覚低下によりむせを伴わない誤嚥。気付かれにくく繰り返すため誤嚥性肺炎の主要原因となる。高齢者・脳卒中後・夜間睡眠中に多い。