A当たり前品質(must-be quality)
当たり前品質は、充足されていても「あって当然」と受け取られて満足はほとんど増えない一方、不充足だと強い不満を生む品質要素です。安全に使えること、注文どおりの数量が届くこと、故障しないことなどが典型で、顧客が言葉にしないまま前提としているため、要望をたずねる形の調査では出てきにくいという難しさがあります。狩野モデルの評価では、備わっているときに「当然である」、備わっていないときに「気に入らない」と答えられる要素が当たり前品質に分類されます。満足の上積みにはつながりませんが、ひとつでも欠ければ他の魅力をまとめて打ち消してしまうため、製品企画ではまず取りこぼしなく満たすことが前提になります。なお、充足度に比例して満足度が上下する要素は一元的品質、どちらでも満足度が動かない要素は無関心品質として区別します。
充足しても満足は増えず、不充足で強い不満
当然である/気に入らない、の回答で分類される
暗黙の前提のため要望として聞き出しにくい
欠けると他の魅力を打ち消す。まず確実に満たす