Aミクロ経済学
個々の家計や企業の意思決定と、それらが集まる市場の価格決定を分析する分野。完全競争市場では価格が限界費用に一致し、独占や外部性があると市場の失敗が起こります。
消費者は効用最大化、企業は利潤最大化を行動原理とする
価格は需要と供給の交点で決まる(部分均衡)
市場の失敗(独占・外部性・公共財)への政府介入を扱う
経済学は「個別の家計・企業」を分析するミクロと、「一国全体の経済」を分析するマクロに大別されます。中小企業診断士1次の経済学・経済政策では両者の論点が並列で出題されるため、視点の違いを最初に押さえることが重要です。
| 観点 | ミクロ経済学 | マクロ経済学 |
|---|---|---|
| 分析対象 | 個別の消費者・企業・市場 | 一国全体(GDP・物価・失業) |
| 主要概念 | 需要供給・限界費用・効用最大化・完全競争 | GDP・乗数効果・フィリップス曲線・IS-LM |
| 代表的モデル | 需要曲線・無差別曲線・利潤最大化 | AD-AS分析・IS-LMモデル |
| 主な政策 | 独占規制・外部不経済への課税 | 財政政策・金融政策 |
個々の家計や企業の意思決定と、それらが集まる市場の価格決定を分析する分野。完全競争市場では価格が限界費用に一致し、独占や外部性があると市場の失敗が起こります。
消費者は効用最大化、企業は利潤最大化を行動原理とする
価格は需要と供給の交点で決まる(部分均衡)
市場の失敗(独占・外部性・公共財)への政府介入を扱う
一国全体の経済活動(GDP・物価・雇用)を分析する分野。乗数効果やフィリップス曲線、IS-LM分析などを用い、財政政策・金融政策の効果を検討します。
GDP=C+I+G+(X-M)で総需要を捉える
フィリップス曲線で失業率と物価上昇率の関係を分析
IS-LM分析で財市場と貨幣市場の同時均衡を扱う
「ミクロ=木を見る(個別市場)」「マクロ=森を見る(一国経済)」と覚える。1次試験の経済学では両分野を並行して問われる。
Q1. ミクロ経済学が主に分析対象とするものとして最も適切なものはどれか。
正解:2. 個別企業の利潤最大化と市場の価格決定
ミクロ経済学は個別の家計・企業・市場を分析する。GDPや金融政策・財政赤字はマクロ経済学の対象。
Q2. 次のうち、マクロ経済学の概念として最も適切なものはどれか。
正解:3. フィリップス曲線
フィリップス曲線(失業率と物価上昇率の関係)はマクロ経済学の概念。他はすべてミクロの概念。
Q3. 完全競争市場における長期均衡の条件として最も適切なものはどれか。
正解:2. 価格=限界費用=平均費用の最小値
完全競争の長期均衡では、価格=限界費用=平均費用の最小値となり、企業の経済的利潤はゼロとなる(ミクロ経済学)。