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実務上の知識及び能力

業務前点呼・業務後点呼・中間点呼の違い

点呼には実施するタイミングによって「業務前点呼」「業務後点呼」、そして泊まりがけ運行などで業務前・業務後のいずれも対面でできない場合に行う「中間点呼」があります。それぞれ確認すべき事項が異なるため、いつ何を確認するのかを正しく整理しておくことが、運行管理者試験では重要です。

比較表で見る違い

観点業務前点呼業務後点呼中間点呼(業務途中の点呼)
実施タイミング業務(乗務)を開始する前業務(乗務)を終了した後業務前・業務後のいずれも対面点呼ができない場合(運行の途中)
健康状態・飲酒の確認行う(疾病・疲労・飲酒等)行う(疲労・飲酒等の状況)行う(健康状態・飲酒等)
日常点検・車両の確認日常点検の実施状況等を確認原則として行わない(運行に関する報告を受ける)主に健康状態・指示事項の確認が中心
報告の受領当日の運行に必要な指示を与える道路・運行・他の運転者との交替等の状況の報告を受ける運行の途中で必要な確認・指示を行う
実施回数の目安業務開始前に1回業務終了後に1回泊まりがけ運行等で少なくとも1回
主な目的安全に運行を始められるか確認する無事に終えたか・異常がなかったか確認する長時間・長距離運行中の安全を確保する

それぞれの詳しい解説

A業務前点呼

運転者が業務(乗務)を開始する前に行う点呼。運転者の疾病・疲労・睡眠不足・飲酒等で安全な運転ができないおそれの有無、アルコール検知器による確認、日常点検の実施状況などをチェックし、当日の運行に必要な指示を与えます。安全に運行を始められる状態かを確認するのが目的です。

  • 業務を開始する前に行う

  • 健康状態・飲酒・日常点検の状況を確認

  • 当日の運行に必要な指示を与える

  • 安全に運行を始められるかを確認する

B業務後点呼

運転者が業務(乗務)を終了した後に行う点呼。道路・運行・運行の安全を確保するために必要な事項について報告を受け、他の運転者と交替した場合はその通告内容も確認します。あわせて飲酒等の状況も確認します。無事に運行を終えられたか、異常がなかったかを確認するのが目的です。

  • 業務を終了した後に行う

  • 道路・運行の状況や交替の通告内容の報告を受ける

  • 飲酒等の状況も確認する

  • 無事に終えたか・異常の有無を確認する

C中間点呼(業務途中の点呼)

運行の都合で業務前点呼・業務後点呼のいずれも対面で行えない、泊まりがけ運行などの場合に、その運行の途中で少なくとも1回行う点呼。電話その他の方法により、運転者の健康状態や飲酒等の状況を確認し、必要な指示を与えます。長時間・長距離運行中の安全を補完するためのものです。

  • 業務前・業務後のいずれも対面点呼ができない場合に行う

  • 運行の途中で少なくとも1回行う

  • 電話その他の方法で健康状態・飲酒等を確認

  • 長時間・長距離運行中の安全を補う

試験対策のポイント

「業務前=これから安全に始められるか(日常点検も確認)、業務後=無事終えたか・運行状況の報告、中間=前後とも対面できない泊まり運行で途中に1回」。確認のタイミングと内容の違いを押さえる。

理解度チェック(3問)

Q1. 中間点呼を行わなければならないのはどのような場合か。

  1. 1すべての運行で毎日必ず行う
  2. 2業務前・業務後のいずれの点呼も対面で行えない泊まりがけ運行等の場合
  3. 3旅客から指示があった場合のみ
  4. 4車両が故障した場合のみ
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正解:2. 業務前・業務後のいずれの点呼も対面で行えない泊まりがけ運行等の場合

中間点呼は、業務前点呼・業務後点呼のいずれも対面で行えない泊まりがけ運行等の場合に、運行の途中で少なくとも1回行う。電話その他の方法で健康状態・飲酒等を確認する。

Q2. 業務前点呼で確認する事項として最も適切なものはどれか。

  1. 1運行を終えた後の道路・運行状況の報告
  2. 2運転者の健康状態・飲酒の有無や日常点検の実施状況
  3. 3旅客の支払状況
  4. 4次回の車検の予約状況
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正解:2. 運転者の健康状態・飲酒の有無や日常点検の実施状況

業務前点呼では、運転者の疾病・疲労・飲酒等の有無や日常点検の実施状況を確認し、当日の運行に必要な指示を与える。運行後の報告を受けるのは業務後点呼。

Q3. 業務後点呼に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1日常点検の実施を指示することが主目的である
  2. 2道路・運行の状況や交替運転者への通告内容の報告を受ける
  3. 3健康状態の確認は一切行わない
  4. 4運行開始前に行うものである
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正解:2. 道路・運行の状況や交替運転者への通告内容の報告を受ける

業務後点呼では、道路・運行・運行の安全に必要な事項や、他の運転者と交替した場合の通告内容の報告を受け、飲酒等の状況も確認する。日常点検の確認は業務前点呼が中心。

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