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工業簿記

度外視法と非度外視法(仕損・減損)の違い

総合原価計算で仕損や減損が発生したときの処理方法。仕損費を別建てで把握するか、自動的に良品に含めるかが分かれ目です。負担対象の決め方が結果に影響します。

比較表で見る違い

観点度外視法非度外視法
仕損費の計算別途計算しない(自動的に良品が負担)仕損費を分離して計算する
計算手続簡便(仕損量を計算上無視)やや複雑(仕損品原価を算定し配分)
負担対象の決定進捗度の比較で按分先が自動的に決まる進捗度を比較し意図的に負担先を決める
正常・異常の区別正常仕損のみを対象とするのが基本正常分は良品へ、異常分は別処理しやすい
計算の正確性近似的(簡便法)正確(仕損費を明示できる)

それぞれの詳しい解説

A度外視法

仕損や減損の数量を計算上無視(度外視)し、その原価を自動的に良品が負担する方法。仕損費を別建てで計算しないため手続が簡便です。仕損の発生点と月末仕掛品の進捗度の関係で、良品全体が負担するか完成品のみが負担するかが決まります。

  • 仕損費を別途計算しない

  • 良品が自動的に仕損費を負担

  • 計算が簡便な反面、正確性は劣る

B非度外視法

仕損品・減損の原価をいったん分離して計算し、それを正常な良品に配分する方法。仕損費がいくらかを明示できるため正確です。正常仕損費は良品に負担させ、異常仕損費は非原価項目(特別損失等)として区別する処理がしやすくなります。

  • 仕損費を分離して計算

  • 正常分は良品へ配分・異常分は区別

  • 正確だが計算は複雑

試験対策のポイント

度外視法=仕損を無視して良品に自動負担(簡便)、非度外視法=仕損費を分離して配分(正確)。

理解度チェック(3問)

Q1. 度外視法の特徴として正しいものはどれか。

  1. 1仕損費を別途計算せず良品が自動的に負担する
  2. 2仕損品原価を分離して計算する
  3. 3常に異常仕損費を正確に把握できる
  4. 4仕損費を必ず完成品のみに負担させる
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正解:1. 仕損費を別途計算せず良品が自動的に負担する

度外視法は仕損量を計算上無視し、仕損費を別建てしない。その結果、仕損費は自動的に良品が負担する。仕損費を分離するのは非度外視法。

Q2. 仕損費を分離して把握し、正確に配分したい場合に適する方法はどれか。

  1. 1非度外視法
  2. 2度外視法
  3. 3平均法
  4. 4直接配賦法
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正解:1. 非度外視法

非度外視法は仕損品原価をいったん分離計算してから良品に配分するため、仕損費を明示でき正確である。

Q3. 異常仕損費の処理について正しいものはどれか。

  1. 1原則として非原価項目とし特別損失などで処理する
  2. 2必ず良品の原価に含める
  3. 3必ず製造間接費に算入する
  4. 4売上原価に直接加算する
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正解:1. 原則として非原価項目とし特別損失などで処理する

異常な仕損・減損は通常の製造活動から生じたものではないため、原則として非原価項目(特別損失等)として処理する。

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