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原価計算

機会原価と埋没原価の違い

業務的意思決定で重要になる2つの原価概念。機会原価は「選ばなかったことで失う利益」、埋没原価は「どの案でも変わらず意思決定に影響しない原価」です。意思決定に関連するかどうかが正反対です。

比較表で見る違い

観点機会原価埋没原価
意思決定への関連関連する(考慮すべき)関連しない(無視すべき)
定義ある案を選ぶことで断念した最大の利益いずれの案でも変化しない過去原価
帳簿への記録帳簿には記録されない概念上の原価帳簿に記録された過去の支出が多い
差額原価との関係差額原価に含めて考慮する差額原価には含めない
具体例遊休設備を他に使えば得られた利益既に取得した機械の取得原価

それぞれの詳しい解説

A機会原価

ある代替案を選択した結果、断念した他の代替案から得られたであろう利益のうち最大のもの。帳簿には記録されない概念上の原価ですが、意思決定では考慮すべきコストです。例えば材料を製品Aに使えば、製品Bに使って得られた利益を失います。

  • 断念した代替案の最大利益

  • 帳簿には記録されない

  • 意思決定で考慮すべき

B埋没原価

どの代替案を選んでも金額が変わらず、意思決定に影響を与えない原価。多くは既に支出済みの過去原価です。すでに取得した設備の取得原価などが典型で、意思決定では無視(埋没)して構いません。

  • どの案でも変化しない原価

  • 多くは過去の支出(取得原価等)

  • 意思決定では無視してよい

試験対策のポイント

機会原価=選ばなかった案の最大利益(考慮する)、埋没原価=どの案でも不変の過去原価(無視する)。意思決定に効くか効かないかが真逆。

理解度チェック(3問)

Q1. 埋没原価の説明として正しいものはどれか。

  1. 1どの代替案を選んでも変化せず意思決定に影響しない原価
  2. 2選択しなかった案から得られたはずの最大の利益
  3. 3将来の各案で金額が異なる差額原価
  4. 4製品原価に必ず算入される変動費
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正解:1. どの代替案を選んでも変化せず意思決定に影響しない原価

埋没原価はいずれの案でも変わらない原価で、多くは過去の支出である。意思決定では無視してよい。選ばなかった案の利益は機会原価。

Q2. 機会原価の具体例として最も適切なものはどれか。

  1. 1遊休設備を他の用途に使えば得られたはずの利益
  2. 2すでに取得した機械の取得原価
  3. 3過去に支払った研究開発費
  4. 4今後どの案でも同額発生する固定費
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正解:1. 遊休設備を他の用途に使えば得られたはずの利益

機会原価は断念した代替案から得られたはずの最大の利益である。すでに支出した取得原価や過去費用は埋没原価。

Q3. 意思決定(差額原価収益分析)で考慮すべき原価はどれか。

  1. 1機会原価
  2. 2埋没原価
  3. 3過去に支払った取得原価
  4. 4どの案でも不変の固定費
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正解:1. 機会原価

機会原価は意思決定に関連するため差額原価に含めて考慮する。埋没原価はどの案でも変わらないため考慮しない。

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