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記帳・決算手続

借方と貸方の違い

簿記の入口で誰もが戸惑う用語ですが、字義の「借りる」「貸す」とは無関係です。仕訳帳・元帳の「左側=借方」「右側=貸方」という機械的なルールで、5要素ごとに増減ルールが決まっています。

比較表で見る違い

観点借方(かりかた)貸方(かしかた)
位置仕訳・元帳の左側仕訳・元帳の右側
資産増加減少
負債・純資産減少増加
費用発生(増加)取消(減少)
収益取消(減少)発生(増加)

それぞれの詳しい解説

A借方

仕訳の左側に書く側のこと。資産の増加・負債の減少・純資産の減少・費用の発生を記録します。「資産は左で増える」「費用は左で発生する」と覚えると整理しやすいです。

  • 資産の増加・費用の発生は借方

  • 英語ではDebit(Dr.)

B貸方

仕訳の右側に書く側のこと。資産の減少・負債の増加・純資産の増加・収益の発生を記録します。「収益は右で発生する」「負債・純資産は右で増える」と対称的に覚えます。

  • 負債の増加・収益の発生は貸方

  • 英語ではCredit(Cr.)

試験対策のポイント

「借方=左、貸方=右」と機械的に覚える。資産・費用は借方で増え、負債・純資産・収益は貸方で増える。

理解度チェック(3問)

Q1. 次のうち、借方に記入される取引はどれか。

  1. 1売上の発生
  2. 2受取利息の発生
  3. 3現金の増加
  4. 4借入金の増加
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正解:3. 現金の増加

現金は資産。資産の増加は借方に記入する。売上・受取利息(収益の発生)と借入金(負債の増加)は貸方。

Q2. 「(借)給料 200,000 /(貸)現金 200,000」という仕訳が表す内容として正しいものはどれか。

  1. 1現金が増えて給料が減った
  2. 2給料を現金で支払い、費用が発生し現金が減った
  3. 3現金で給料を受け取った
  4. 4給料の前払いをして現金が増えた
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正解:2. 給料を現金で支払い、費用が発生し現金が減った

借方の給料は費用の発生、貸方の現金は資産の減少を表す。給料を現金で支払った取引である。

Q3. 次の組合せのうち、誤っているものはどれか。

  1. 1資産の増加 → 借方
  2. 2負債の増加 → 貸方
  3. 3収益の発生 → 借方
  4. 4費用の発生 → 借方
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正解:3. 収益の発生 → 借方

収益の発生は貸方に記入する。借方は資産の増加・費用の発生・負債/純資産の減少が記入される側。

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