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マンション管理適正化法

標準管理規約と標準管理委託契約書の違い

どちらも国土交通省が公表するマンション管理のモデル文書ですが、規律する関係がまったく異なります。標準管理規約は区分所有者「相互間」のルールのひな型、標準管理委託契約書は管理組合と管理会社「との間」の委託契約のひな型です。「内部のルールか、外部との契約か」で区別しましょう。

比較表で見る違い

観点標準管理規約標準管理委託契約書
規律する関係区分所有者相互間(管理組合の内部)のルール管理組合と管理会社(マンション管理業者)との委託関係
性質管理組合の自治規範(規約)のモデル当事者間の委託契約(契約書)のモデル
当事者・対象区分所有者全員を拘束する団体内部の取り決め管理組合(委託者)と管理会社(受託者)の二者間の合意
主な内容専有部分・共用部分の範囲、管理費・修繕積立金、総会・理事会など委託する管理事務の内容・範囲、報酬、契約期間、責任など
制定・変更規約として各4分の3以上の特別決議で設定・変更契約として当事者の合意で締結・変更(更新時は手続あり)

それぞれの詳しい解説

A標準管理規約

標準管理規約は、区分所有者が定める管理規約のモデルとして国土交通省が示すもので、専有部分・共用部分の範囲、敷地・共用部分等の管理、管理費・修繕積立金、総会・理事会の運営など、区分所有者相互間(管理組合の内部)のルールを定めています。あくまでひな型であり、各マンションはこれを参考に自らの規約を定めます。規約の設定・変更・廃止には区分所有法上、各4分の3以上の特別決議が必要です。

  • 区分所有者相互間(管理組合内部)のルールのモデル

  • 専有・共用部分の範囲、管理費・修繕積立金、総会・理事会等を規律

  • 管理組合の自治規範(規約)のひな型

  • 規約の設定・変更は各4分の3以上の特別決議が必要

B標準管理委託契約書

標準管理委託契約書は、管理組合がマンション管理業者に管理事務を委託する際の契約書のモデルとして国土交通省が示すものです。委託する管理事務の内容・範囲(事務管理業務、管理員業務、清掃業務、建物・設備管理業務など)、管理報酬の額・支払方法、契約期間、両当事者の責任や解約に関する事項などを定めます。管理組合と管理会社という二者間の委託契約のひな型であり、区分所有者相互間のルールである規約とは規律の対象が異なります。

  • 管理組合と管理会社の委託契約のモデル

  • 委託する管理事務の内容・報酬・契約期間・責任などを規律

  • 二者間(委託者と受託者)の契約のひな型

  • 区分所有者相互間のルールである規約とは対象が異なる

試験対策のポイント

標準管理規約は「区分所有者どうしの内部ルールのひな型」、標準管理委託契約書は「管理組合と管理会社の委託契約のひな型」。内部の自治規範か、外部との契約かで区別する。

理解度チェック(3問)

Q1. 標準管理規約と標準管理委託契約書に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1標準管理規約は、管理組合と管理会社との委託契約の内容を定めるモデルである
  2. 2標準管理委託契約書は、管理組合と管理会社が委託する管理事務の内容や報酬等を定めるモデルである
  3. 3標準管理規約も標準管理委託契約書も、いずれも区分所有者相互間のルールを定めるものである
  4. 4標準管理委託契約書は、専有部分・共用部分の範囲や総会・理事会の運営を定めるものである
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正解:2. 標準管理委託契約書は、管理組合と管理会社が委託する管理事務の内容や報酬等を定めるモデルである

標準管理委託契約書は、管理組合がマンション管理業者に管理事務を委託する際の契約書のモデルで、委託する管理事務の内容・範囲、報酬、契約期間、責任などを定めます。管理組合と管理会社の委託契約の内容を定めるのは標準管理委託契約書の方であり、標準管理規約は区分所有者相互間(管理組合内部)のルールのモデルです。専有部分・共用部分の範囲や総会・理事会の運営を定めるのは標準管理規約であり、標準管理委託契約書の内容ではありません。

Q2. 標準管理規約に関する記述として、最も適切なものはどれか。

  1. 1標準管理規約は、管理組合と管理会社との二者間の契約のひな型である
  2. 2標準管理規約は、専有部分・共用部分の範囲や管理費・修繕積立金、総会・理事会など管理組合内部のルールを定めるモデルである
  3. 3標準管理規約は、管理会社が単独で定める業務マニュアルである
  4. 4標準管理規約は法律そのものであり、各マンションはこれを一切修正できない
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正解:2. 標準管理規約は、専有部分・共用部分の範囲や管理費・修繕積立金、総会・理事会など管理組合内部のルールを定めるモデルである

標準管理規約は、区分所有者が定める管理規約のモデルとして国土交通省が示すもので、専有部分・共用部分の範囲、管理費・修繕積立金、総会・理事会の運営など、区分所有者相互間(管理組合内部)のルールを定めています。管理組合と管理会社の二者間の契約のひな型は標準管理委託契約書であり、管理会社が単独で定めるマニュアルでもありません。標準管理規約はあくまでひな型(モデル)であって法律そのものではなく、各マンションは自らの実情に応じて修正・設定できます。

Q3. 標準管理規約と標準管理委託契約書が規律する関係に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1標準管理規約は管理組合と管理会社の関係、標準管理委託契約書は区分所有者相互間の関係を規律する
  2. 2標準管理規約は区分所有者相互間の関係、標準管理委託契約書は管理組合と管理会社の関係を規律する
  3. 3いずれも区分所有者と賃借人(占有者)の関係を規律する
  4. 4いずれも管理会社と行政庁との関係を規律する
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正解:2. 標準管理規約は区分所有者相互間の関係、標準管理委託契約書は管理組合と管理会社の関係を規律する

標準管理規約は区分所有者相互間(管理組合の内部)のルールを規律するモデルであり、標準管理委託契約書は管理組合(委託者)と管理会社(受託者)との委託関係を規律するモデルです。両者は規律する関係が異なり、規約が内部の自治規範、委託契約書が外部の管理会社との契約という整理になります。区分所有者と賃借人の関係や、管理会社と行政庁との関係を規律するものではないため、それらの記述は誤りです。

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