管理業務主任者
国家資格

管理業務主任者 問題集

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管理業務主任者 試験ガイド

管理業務主任者は、マンション管理会社に必置とされる国家資格です。管理組合との管理委託契約にあたっての重要事項説明、管理事務の報告など、管理業務主任者にしかできない独占業務があり、管理会社は管理組合30組合につき1人以上の設置が義務付けられています。マンションストックの高経年化が進むなか、管理会社側の実務を担う専門家として安定した需要があります。

スキマ資格では、管理業務主任者試験の対策として、まとめノート全29章・一問一答400問・本番形式の予想模試5回(各50問)・数字暗記カード・用語解説辞典を基本無料で提供しています。まずはこのガイドで試験の全体像をつかみ、演習を始めましょう。

試験の基本情報

資格の種類
国家資格
実施機関
一般社団法人 マンション管理業協会(国土交通大臣指定登録機関)
合格率
約20〜23%(マンション管理士より取り組みやすい)
受験者数
年間約1.5〜1.7万人前後
受験料
8,900円(2024年度)
試験形式
マークシート(PBT)
試験時間
2時間(13:00〜15:00)
合格基準
合格点は年度により変動し、おおむね50点満点中34〜37点(約7割)

出典: 一般社団法人 マンション管理業協会「管理業務主任者試験 実施結果」直近年度

管理業務主任者とは

管理業務主任者は、2001年のマンション管理適正化法に基づいて創設された国家資格です。マンション管理業者(管理会社)が管理組合と管理委託契約を結ぶ際の重要事項の説明、管理事務に関する報告、契約成立時の書面への記名などを担う、管理会社側に立つ専門家で、「管業(かんぎょう)」と略されます。マンション管理士と並ぶ、マンション管理の二大国家資格の一つです。

最大の特徴は、マンション管理業者は事務所ごとに「30管理組合に1人以上」の割合で専任の管理業務主任者を設置する義務があり、重要事項の説明や契約成立時書面への記名が管理業務主任者の独占業務とされている点です。名称独占にとどまるマンション管理士と異なり、管理会社の業務に不可欠な設置義務・独占業務を持つため、管理会社への就職・キャリアに直結します。

試験は一般社団法人マンション管理業協会が毎年12月の第1日曜日に年1回実施し、50問・四肢択一のマークシート方式で行われます。合格率は20〜23%前後で推移し、合格点は年により34〜37点程度(おおむね7割)です。マンション管理士試験(合格率7〜9%前後)よりは取り組みやすく、マンション管理の入門的な国家資格として人気があります。

出題範囲は「管理事務の委託契約に関する事項(民法・区分所有法等)」「管理組合の会計の収入・支出の調定および出納」「建物・附属設備の維持・修繕の企画・実施の調整」「マンション管理適正化法」などです。区分所有法・標準管理規約・標準管理委託契約書を軸に、民法、管理組合会計、建築・設備、適正化法まで幅広い知識が問われ、特に会計と管理委託契約の比重が大きいのが特徴です。

マンション管理士試験と出題範囲が大きく重なるため、同じ年に両方を受験するダブル受験が王道で、マンション管理士試験の合格者は管理業務主任者試験で適正化法分野の5問が免除されます。高経年マンションの増加を背景に、管理会社の人材ニーズは底堅く、安定した実務系の国家資格です。

  • 管理会社が管理組合と契約する際の重要事項説明などを担う国家資格(独占業務あり)
  • マンション管理業者は事務所ごとに30管理組合に1人以上の専任の設置が義務
  • 合格率20〜23%前後。50問・四肢択一・2時間のマークシート試験
  • 区分所有法・標準管理規約・標準管理委託契約書・会計・建築設備・適正化法が範囲
  • マンション管理士と出題範囲が重なり、ダブル受験・ダブルライセンスが王道(5問免除あり)
試験の内容(科目・形式・合格基準)

管理業務主任者試験は50問・四肢択一・2時間のマークシート試験です。管理委託契約に関する法令(民法・区分所有法等)を中心に4分野から出題され、合格点はおおむね50点満点中34〜37点(約7割)。相対評価に近い運用で合格率は20〜23%程度です。一次・二次のような段階試験はありません。

試験形式
マークシート(PBT)
試験時間
2時間(13:00〜15:00)
解答形式
四肢択一 50問(マンション管理士合格者は5問免除で45問)
合格基準
合格点は年度により変動し、おおむね50点満点中34〜37点(約7割)

出題科目

管理事務の委託契約に関する事項(民法・区分所有法等)約30問

民法、区分所有法、標準管理規約、標準管理委託契約書、宅建業法・借地借家法など。最重要かつ最頻出の法令分野。

管理組合の会計・出納約5問

管理組合の会計(発生主義・仕訳・財務諸表)、予算・決算、滞納管理費の処理、税務など。管業の目玉分野。

建物・設備の維持保全約13問

建築構造・建築基準法、給排水・電気・消防などの設備、長期修繕計画・大規模修繕・劣化診断。

マンション管理適正化法5問

マンション管理適正化法、管理業者の登録・業務規制、管理業務主任者制度、管理計画認定制度など。マンション管理士合格者は免除。

問われる力

  • 標準管理委託契約書と基幹事務・財産の分別管理を正確に理解する力
  • 管理組合会計の仕訳・発生主義・財務諸表を読み解く力
  • 区分所有法の条文と決議要件(過半数・4分の3・5分の4)を使い分ける力
  • 建築・設備の専門用語と長期修繕計画など数値基準を理解する力
試験日程・実施スケジュール
  • 試験日:毎年12月の第1日曜日(年1回)
  • 申込期間:9月上旬〜下旬
  • 合格発表:翌年1月中旬
  • 登録:合格後、2年以上の実務経験または登録実務講習を経て管理業務主任者として登録

※マンション管理士試験の合格者は、管理業務主任者試験で「マンション管理適正化法」分野の5問が免除され45問で受験できる。試験日・受験料等は年度により変わるため、実施機関の公式サイトで最新情報をご確認ください。

合格率と難易度・必要な学習時間

合格率は例年20%前後です。あらかじめ合格点が決まっている絶対評価ではなく、受験者の成績分布をもとに合格点が決まる相対評価のため、合格ラインは年度によって変動します。おおむね7割前後の得点が目安とされますが、余裕をもって8割を狙って仕上げると安心です。

必要な学習時間は300時間前後が目安とされています。宅地建物取引士の学習経験がある方は、区分所有法や民法、重要事項説明の考え方が重なるため、150〜200時間程度で仕上げられることもあります。会計や設備分野は独特なので、ここに時間を確保できるかが合否を分けます。

効率的な勉強法

まず「まとめノート」で全29章を通し、法令・会計・設備・適正化法という分野の違いを意識しながら全体像をつかみます。そのうえで一問一答400問を繰り返し、頻出論点を確実に取れる状態にしていきます。

標準管理規約と管理委託契約書は条文の細部が問われるため、数字や期間の暗記が得点に直結します。設備分野の基準値や会計の締切期日などは数字暗記カードで反復すると効率的です。直前期は予想模試5回を本番と同じ50問・2時間で解き、時間配分と苦手分野の最終確認を行いましょう。

マンション管理士との違い・ダブルライセンス

同じマンション管理分野の国家資格でも、管理業務主任者は管理会社側で管理組合に対応する立場、マンション管理士は管理組合側に立って助言するコンサルタントという違いがあります。出題範囲は大きく重なる一方、マンション管理士のほうが合格率が低く(例年8〜10%前後)、難易度は上とされています。

出題範囲が重なるため併願する受験者が多く、まず管理業務主任者で基礎を固めてから翌年マンション管理士を狙う進め方も一般的です。宅地建物取引士と合わせて「不動産系三冠」を目指す方もいます。いずれもスキマ資格で対策できます。

取得後のキャリア

管理業務主任者は、マンション管理業者にとって設置が義務づけられた必須資格です。重要事項説明・管理事務報告などの独占業務を担い、管理会社への就職・転職に直結します。マンション管理士・宅建士とのダブル・トリプルライセンスで活躍の幅が広がります。

マンション管理会社(フロント業務)

管理組合の窓口として重要事項説明・総会運営支援・管理事務報告を担う。管理業務主任者は設置義務資格のため採用で優遇される。

マンション管理士とのダブルライセンス

管理会社側(管業)と管理組合側(マン管)の両視点を持つことで、コンサルから実務まで対応できる人材になれる。

不動産・建設・設備会社

分譲後の管理組合サポート、大規模修繕や改修提案で専門知識を活かす。

管理組合の理事・区分所有者

自分のマンションの運営や管理会社との委託契約・交渉、長期修繕計画の見直しに直接役立つ。

管理業務主任者の登録者数(累計)
約11万人
出典: 一般社団法人 マンション管理業協会 公表値
全国の分譲マンションストック戸数
約700万戸超
出典: 国土交通省「分譲マンションストック統計」直近公表値
築40年以上のマンション
今後10年で大幅に増加する見込み
出典: 国土交通省 推計
受験者数
年間 約1.5〜1.7万人前後
出典: マンション管理業協会「試験実施結果」直近年度
  • 管理会社は事務所ごとに30管理組合に1人以上の専任の管理業務主任者の設置が義務
  • 重要事項説明・管理事務報告・契約成立時書面への記名が独占業務
  • マンション管理士と範囲が重なり、同年ダブル受験・適正化法5問免除制度がある
  • 宅建士・マンション管理士とのトリプルライセンスで不動産・管理の総合力が高まる
よくある質問

Q.未経験・初学者でも合格できますか?

可能です。合格率は20〜23%で、標準的な学習時間は300時間前後とされ、マンション管理士よりは取り組みやすい資格です。区分所有法・標準管理規約・標準管理委託契約書を得点源にし、会計・建築設備・適正化法を積み上げるのが王道です。

Q.管理業務主任者とマンション管理士の違いは?

管理業務主任者は管理会社「側」で重要事項説明などを行う設置義務・独占業務のある資格、マンション管理士は管理組合「側」に立つコンサルタント(名称独占・独占業務なし)です。試験範囲は大きく重なり、両方取得すると管理会社と管理組合の双方の視点を補完できます。

Q.どんな独占業務・設置義務がありますか?

マンション管理業者は、事務所ごとに管理組合30件につき1人以上の専任の管理業務主任者を置く義務があります。管理委託契約前の重要事項の説明、管理事務に関する報告、契約成立時書面への記名は管理業務主任者でなければ行えません。

Q.5問免除とは何ですか?

マンション管理士試験の合格者は、管理業務主任者試験で「マンション管理適正化法」分野の5問が免除され、45問で受験できます(試験時間も短縮)。出題範囲が重なるダブル受験者に有利な制度です。

Q.独学でも合格できますか?

可能です。市販テキストと過去問演習に加え、本サイトのような一問一答・予想模試でスキマ時間に反復すると効率的です。区分所有法・標準管理規約・標準管理委託契約書の条文知識と、管理組合会計・建築設備の数値暗記がカギになります。

Q.宅建を持っていると有利ですか?

有利です。民法・区分所有法・重要事項説明のしくみなど重なる論点が多く、学習時間を大きく短縮できます。ただし管理組合の会計や建物設備の維持保全は宅建にない分野なので、そこは新たに時間を割く必要があります。

Q.マンション管理士とどちらを先に受けるべきですか?

難易度の観点からは、合格率20%前後の管理業務主任者を先に受けるほうが取り組みやすいです。試験時期はマンション管理士が11月、管理業務主任者が12月と続くため、同じ年に両方申し込み、共通範囲の知識を一度の学習で活かす受験者も多くいます。

Q.簿記の知識がないと会計問題は解けませんか?

簿記資格がなくても合格は可能です。出題される会計は管理組合特有の限られた範囲で、仕訳の基本的な考え方が分かれば対応できます。簿記が全く初めてで不安な方は、簿記3級の仕訳を軽く触れてから会計分野に入ると理解が早くなります。

Q.合格後すぐに管理業務主任者として働けますか?

試験合格後、登録実務講習の修了または実務経験を経て登録し、管理業務主任者証の交付を受けることで業務を行えます。試験合格だけでは独占業務は行えない点にご注意ください。手続きの詳細は必ず公式情報でご確認ください。

※試験日程・受験手数料・出題範囲などの最新情報は、必ず一般社団法人 マンション管理業協会でご確認ください。本ガイドの内容は2026年8月時点の情報に基づいています。

最終更新:

試験実施情報は一般社団法人 マンション管理業協会の公表値に基づきます。最新情報は実施機関の公式サイトをご確認ください。