ADCF法(Discounted Cash Flow法)
将来のキャッシュフローを資本コスト(割引率)で現在価値に割り引いて評価する考え方の総称です。NPV法もIRR法もDCF法の一種に位置づけられ、企業価値評価や設備投資の判断に広く用いられます。
貨幣の時間的価値を反映する代表的手法
前提となる割引率(資本コスト・WACC)の設定が肝
投資意思決定で用いる代表的な手法。DCF法は「将来CFを現在価値に割り引く考え方の総称」、NPV法はその差額(純現在価値)で判定、IRR法は内部収益率と資本コストの大小で判定します。診断士1次では計算と特徴の両方が問われます。
| 観点 | DCF法 | NPV法 | IRR法 |
|---|---|---|---|
| 考え方 | 将来CFを資本コストで割引(手法の総称) | 割引いた現在価値の合計-投資額(差額) | NPV=0となる割引率(収益率) |
| 判定基準 | 個別手法による | NPV>0なら採択 | IRR>資本コストなら採択 |
| 比較容易性 | 前提として共通 | 金額で比較しやすい | 率で直感的だが排他案件比較に弱い |
| 弱点 | 割引率の設定が結果を左右 | 事業規模の違いがそのまま反映 | 複数のIRR・解なしのケースあり |
将来のキャッシュフローを資本コスト(割引率)で現在価値に割り引いて評価する考え方の総称です。NPV法もIRR法もDCF法の一種に位置づけられ、企業価値評価や設備投資の判断に広く用いられます。
貨幣の時間的価値を反映する代表的手法
前提となる割引率(資本コスト・WACC)の設定が肝
投資から得られる将来キャッシュフローの現在価値合計から投資額を差し引いた「正味現在価値」で判定する手法。NPV>0なら投資価値あり、複数案ではNPVの大きい案を選択します。
金額(円)で表現されるため案件規模を反映
排他的代替案の比較に最も適する
NPVがゼロになる割引率(内部収益率)を求め、資本コストと比較して判定する手法。IRR>資本コストなら採択します。率で表すため直感的ですが、CFの符号が複数回変わると複数解が生じることがあります。
%表示で比較しやすい
排他的代替案ではNPV法と結論が食い違うことがある
「DCF=考え方の総称」「NPV=差額(円)で判定」「IRR=率(%)で判定」。排他案件はNPV優先、率比較はIRRと整理。
Q1. NPV法による投資の採択基準として最も適切なものはどれか。
正解:2. NPVがゼロより大きいこと
NPV法はNPV>0であれば採択、複数案ではNPV最大の案を選ぶ。NPVは金額(円)で表されるため資本コストや100%との比較は不適切。
Q2. IRR法の特徴として最も適切なものはどれか。
正解:1. NPVがゼロとなる割引率を求め、資本コストと比較する
IRR法はNPV=0となる割引率(内部収益率)を求め、資本コストを上回れば採択する。会計利益・回収期間とは別概念。
Q3. 排他的な投資案AとBがあり、NPVは案A>案B、IRRは案A<案Bとなった場合の判断として最も適切なものはどれか。
正解:2. NPVを優先して案Aを選択する
排他的代替案ではNPV法を優先するのが原則。IRR法は規模の違いを反映しないため判断を誤ることがある。