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財務・会計

ROAとROEの違い

どちらも企業の収益性を測る指標ですが、分母が異なります。ROAは「総資本(≒総資産)の効率」、ROEは「株主資本(自己資本)の効率」です。診断士1次ではデュポン分解(ROE=売上高純利益率×総資本回転率×財務レバレッジ)が頻出です。

比較表で見る違い

観点ROAROE
名称Return On Assets(総資本利益率)Return On Equity(自己資本利益率)
計算式当期純利益(or 事業利益)÷総資本×100当期純利益÷自己資本×100
分母総資本(自己資本+他人資本)自己資本(純資産)
財務レバレッジの影響受けにくい(資産全体を分母にする)受けやすい(負債が多いほど高くなりやすい)
主な利用者債権者・経営者(資産の活用効率)株主・投資家(株主資本の効率)

それぞれの詳しい解説

AROA(総資本利益率)

企業が保有する総資本でどれだけ利益を生み出したかを示す指標。資金調達源を問わず資産全体の運用効率を測るため、本来の収益力比較に適しています。事業利益を分子に置く分析的ROAも頻出です。

  • 売上高利益率×総資本回転率に分解できる

  • 借入の多寡に左右されにくい

BROE(自己資本利益率)

株主から託された自己資本でどれだけ利益を上げたかを示す指標。デュポン分解により、収益性・効率性・財務レバレッジの3要素に分けて分析できます。

  • ROE=売上高純利益率×総資本回転率×財務レバレッジ

  • 負債を増やすと自己資本が相対的に小さくなりROEが上がりやすい

試験対策のポイント

「ROA=総資本ベース(借入を含む)」「ROE=自己資本ベース」。負債を増やせばROEだけ上がる点が頻出論点。

理解度チェック(3問)

Q1. ROEの計算式として最も適切なものはどれか。

  1. 1当期純利益÷総資本×100
  2. 2当期純利益÷自己資本×100
  3. 3営業利益÷売上高×100
  4. 4当期純利益÷売上高×100
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正解:2. 当期純利益÷自己資本×100

ROE(自己資本利益率)=当期純利益÷自己資本×100。総資本を分母にするのはROA。

Q2. 当期純利益600、総資本10,000、自己資本3,000のとき、ROAとROEの組合せとして正しいものはどれか。

  1. 1ROA 6%・ROE 20%
  2. 2ROA 20%・ROE 6%
  3. 3ROA 10%・ROE 30%
  4. 4ROA 6%・ROE 10%
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正解:1. ROA 6%・ROE 20%

ROA=600÷10,000×100=6%、ROE=600÷3,000×100=20%。

Q3. ROEのデュポン分解で財務レバレッジを高めた場合の影響として最も適切なものはどれか。

  1. 1ROAは上昇するがROEは変化しない
  2. 2ROEは上昇するが財務リスクも増大する
  3. 3ROAもROEもほぼ変わらない
  4. 4ROEは低下するがROAは上昇する
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正解:2. ROEは上昇するが財務リスクも増大する

財務レバレッジ(総資本÷自己資本)を高めるとROEは押し上げられるが、負債依存が強まり財務リスクが増す。ROAは大きくは変わらない。

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