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労働基準法・改善基準告示

運転時間と連続運転時間の違い

改善基準告示では、ハンドルを握る「運転時間」に2つの観点で上限が設けられています。1つは一定期間の合計を平均で見る「運転時間(4週平均で1週あたり)」、もう1つは休みなく運転し続ける「連続運転時間」です。集計の単位と中断ルールが異なるため、混同しないことが重要です。ここではバス運転者の改善基準告示(令和6年4月改正後)の数値で押さえましょう。

比較表で見る違い

観点運転時間連続運転時間
見る観点一定期間の運転時間の合計(平均)休みなく続けて運転する時間
基準値4週間を平均して1週間あたり40時間以内4時間以内(運転の中断なく連続できる上限)
別の集計単位2日を平均して1日あたり9時間以内(貸切バス等乗務者は労使協定で4週平均1週44時間まで、52週のうち16週まで、52週の運転時間は2,080時間まで)(週単位の規定はなく中断ルールで管理)
中断のルール(合計時間で管理。中断方法の直接規定はない)運転開始後4時間以内に合計30分以上の中断が必要
中断の最小単位─1回連続10分以上(10分未満は中断時間に数えない)
例外的な延長─4時間30分への延長はない(トラックの特例)。緊急通行車両の通行等に伴う軽微な移動の時間は記録がある限り一の連続運転当たり30分まで除外可。高速バス・貸切バスが高速道路等の実車運行区間を運行する場合はおおむね2時間までとするよう努める
違反の典型例4週平均で1週40時間を超えて運転を続ける中断を入れず4時間を超えて運転し続ける

それぞれの詳しい解説

A運転時間

実際にハンドルを握って運転している時間の合計を、一定期間の平均で評価する基準。バス運転者の改善基準告示では「4週間を平均して1週間あたり40時間以内」とされ、このほか2日を平均して1日あたり9時間以内とされ、貸切バス等乗務者は労使協定により4週平均1週44時間まで(52週のうち16週まで、52週の運転時間は2,080時間まで)延長できます。ある1週間だけ40時間を多少超えても、平均で40時間以内なら基準内になる点が特徴です。

  • 4週平均で1週間あたり40時間以内

  • 2日平均で1日9時間以内も満たす(貸切バス等は協定で4週平均1週44時間まで)

  • 個々の1週ではなく「平均」で評価する

  • 乗務に伴う作業・休憩は含まず、純粋な運転時間で見る

B連続運転時間

運転を中断することなく続けられる時間で、4時間以内とされています。運転開始後4時間または4時間経過直後に、合計30分以上の中断(1回連続10分以上)を取る必要があり、10分未満の中断は中断時間に数えません。トラックのような4時間30分までの延長はありませんが、緊急通行車両の通行等に伴う軽微な移動の時間は、記録がある限り一の連続運転当たり30分まで連続運転時間から除けます。高速バス・貸切バスが高速道路等の実車運行区間を運行する場合は、おおむね2時間までとするよう努めます。

  • 連続運転は4時間以内

  • 運転開始後4時間以内に合計30分以上の中断(1回連続10分以上)

  • 10分未満の中断は中断時間に数えない

  • 軽微な移動の時間は30分まで除外可(4時間30分の延長はない)

試験対策のポイント

「運転時間=4週平均で1週40時間以内(平均で見る)、連続運転時間=4時間以内(続けて運転できる上限)」。連続運転は4時間ごとに合計30分以上(1回連続10分以上)の中断が必要。トラックのような4時間30分までの延長はない。

理解度チェック(3問)

Q1. 改善基準告示(バス運転者)における運転時間の基準として正しいものはどれか。

  1. 11日単位で必ず9時間以内
  2. 24週間を平均して1週間あたり40時間以内
  3. 31週間で必ず44時間以内
  4. 41か月平均で1日8時間以内
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正解:2. 4週間を平均して1週間あたり40時間以内

バス運転者の運転時間は4週間を平均して1週間あたり40時間以内。貸切バス等乗務者は労使協定により4週平均1週44時間まで延長できる(52週のうち16週まで)。平均で評価する点が特徴。

Q2. 連続運転時間とその中断についての説明として正しいものはどれか。

  1. 1連続運転は6時間以内で、中断は不要である
  2. 2連続運転は4時間以内で、運転開始後4時間以内に合計30分以上の中断が必要
  3. 3連続運転は2時間以内で、中断は5分でよい
  4. 4連続運転に上限はなく、疲れたら休めばよい
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正解:2. 連続運転は4時間以内で、運転開始後4時間以内に合計30分以上の中断が必要

連続運転は4時間以内とし、運転開始後4時間または直後に合計30分以上(1回連続10分以上)の中断を取る。

Q3. 連続運転時間の中断の取り方として、改善基準告示上適切でないものはどれか。

  1. 14時間運転後に30分まとめて休憩した
  2. 2運転途中で15分の中断を2回取り合計30分とした
  3. 35分の中断を3回以上連続させて中断とした
  4. 4緊急車両の通行のため駐車位置から移動した15分(記録あり)を連続運転時間から除いた
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正解:3. 5分の中断を3回以上連続させて中断とした

中断は1回連続10分以上が必要で、10分未満の中断は中断時間に数えない。30分まとめても、10分以上の分割でもよい。緊急通行車両の通行等に伴う軽微な移動の時間は、記録がある限り30分まで連続運転時間から除ける(4時間30分までの延長はトラックの特例で、バスにはない)。

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