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会計学

ダウンストリームとアップストリームの違い

連結会社間の商品売買で生じた未実現利益の消去では、取引の方向で非支配株主への負担配分が変わる。親から子への販売がダウンストリーム、子から親への販売がアップストリーム。

比較表で見る違い

観点ダウンストリームアップストリーム
取引の方向親会社から子会社へ販売子会社から親会社へ販売
未実現利益の発生元親会社の売上子会社の売上
消去額の負担全額を親会社(連結)が負担親会社持分と非支配株主持分で按分
非支配株主への影響影響しない非支配株主持分に負担を配分する

それぞれの詳しい解説

Aダウンストリーム

親会社が子会社へ商品を販売し、その商品が期末に子会社の在庫として残っている場合に生じる未実現利益。利益の源泉は親会社にあるため、消去額の全額を連結(親会社)が負担し、非支配株主持分には影響させない。

  • 親→子の販売

  • 未実現利益を全額消去

  • 非支配株主には配分しない

Bアップストリーム

子会社が親会社へ商品を販売し、期末に親会社の在庫として残っている場合に生じる未実現利益。利益の源泉は子会社にあるため、消去による影響を親会社持分と非支配株主持分とで持分割合に応じて按分する。

  • 子→親の販売

  • 未実現利益を消去

  • 非支配株主持分にも負担を配分する

試験対策のポイント

ダウンストリームは親が源泉なので全額連結負担、アップストリームは子が源泉なので非支配株主にも按分。「川下は全部、川上は分ける」と覚える。

理解度チェック(3問)

Q1. アップストリームの未実現利益消去で非支配株主持分に負担を配分する理由として正しいものはどれか。

  1. 1利益の源泉が子会社にあり子会社の利益に含まれているため
  2. 2親会社の利益に含まれているため
  3. 3消去額が大きいため
  4. 4税効果が生じるため
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正解:1. 利益の源泉が子会社にあり子会社の利益に含まれているため

アップストリームは子会社が販売したため未実現利益が子会社の利益に含まれる。子会社の利益は親会社持分と非支配株主持分に帰属するので、消去の影響も両者に按分する。

Q2. ダウンストリームの未実現利益消去に関する記述として正しいものはどれか。

  1. 1消去額の全額を親会社(連結)が負担する
  2. 2消去額を非支配株主持分にも按分する
  3. 3消去は不要である
  4. 4消去額を子会社が単独で負担する
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正解:1. 消去額の全額を親会社(連結)が負担する

ダウンストリームは親会社が販売元なので、未実現利益は親会社の利益に含まれる。よって消去額の全額を連結(親会社)が負担し、非支配株主持分には影響させない。

Q3. 親会社が子会社へ販売した商品が子会社の期末在庫に残っている場合の取引区分はどれか。

  1. 1ダウンストリーム
  2. 2アップストリーム
  3. 3サイドストリーム
  4. 4クロスストリーム
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正解:1. ダウンストリーム

親会社から子会社への販売はダウンストリームに該当する。子会社から親会社への販売がアップストリーム。

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