A全部純資産直入法
その他有価証券の評価差額を、評価益・評価損ともにすべて純資産の部にその他有価証券評価差額金として計上する方法。当期の損益には影響させず、税効果会計を適用したうえで差額を計上する。原則的な方法。
評価益・評価損とも純資産処理
損益計算書に影響しない
税効果会計を適用する
その他有価証券の時価評価で生じる評価差額の処理方法。評価益・評価損の両方を純資産に計上するのが全部、評価損だけを当期の損失とするのが部分純資産直入法。
| 観点 | 全部純資産直入法 | 部分純資産直入法 |
|---|---|---|
| 評価益(時価>取得原価) | 純資産に計上(その他有価証券評価差額金) | 純資産に計上 |
| 評価損(時価<取得原価) | 純資産に計上(評価差額金のマイナス) | 当期の損失(投資有価証券評価損)に計上 |
| 損益への影響 | 評価差額は損益に影響しない | 評価損のみ損益に影響する |
| 考え方 | 評価益・評価損を一律に純資産処理 | 保守主義により評価損だけ損益処理 |
その他有価証券の評価差額を、評価益・評価損ともにすべて純資産の部にその他有価証券評価差額金として計上する方法。当期の損益には影響させず、税効果会計を適用したうえで差額を計上する。原則的な方法。
評価益・評価損とも純資産処理
損益計算書に影響しない
税効果会計を適用する
時価が取得原価を上回る銘柄の評価益は純資産に計上する一方、時価が取得原価を下回る銘柄の評価損は当期の損失として損益計算書に計上する方法。保守主義の観点による継続適用を条件とした容認処理。
評価益は純資産処理
評価損は当期の損失処理
保守主義に基づく容認処理
評価益はどちらも純資産。違いは評価損で、全部は純資産・部分は当期損失。「部分は損だけ早めに費用」と覚える。
Q1. 部分純資産直入法における評価損の処理として正しいものはどれか。
正解:1. 当期の損失として損益計算書に計上する
部分純資産直入法では、保守主義の観点から評価損のみを当期の損失として損益計算書に計上する。評価益は純資産に計上する点は全部純資産直入法と同じ。
Q2. 全部純資産直入法に関する記述として正しいものはどれか。
正解:1. 評価益・評価損ともに純資産の部に計上し損益に影響させない
全部純資産直入法は評価益・評価損をすべて純資産の部にその他有価証券評価差額金として計上し、当期の損益には影響させない原則的な方法である。
Q3. その他有価証券について両方法で処理が一致する場合はどれか。
正解:1. 時価が取得原価を上回り評価益が生じる場合
評価益が生じる場合はいずれの方法でも純資産に計上するため処理が一致する。違いが出るのは評価損が生じる場合である。