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会計学

繰延ヘッジと時価ヘッジの違い

ヘッジ会計はヘッジ対象と手段の損益認識の時期を一致させる手法。手段の評価差額を繰り延べるのが繰延ヘッジ、対象を時価評価して同時に損益認識するのが時価ヘッジ。

比較表で見る違い

観点繰延ヘッジ時価ヘッジ
損益認識の調整対象ヘッジ手段の評価差額を繰り延べるヘッジ対象の評価差額を当期に計上する
ヘッジ手段の評価差額純資産(繰延ヘッジ損益)に繰り延べる当期の損益に計上する
タイミングの一致方法手段の損益を対象の損益に合わせる対象の損益を手段の損益に合わせる
基準上の扱い原則的な方法一定の場合に認められる方法

それぞれの詳しい解説

A繰延ヘッジ

ヘッジ手段であるデリバティブ等の評価差額を、当期の損益とせずに純資産の部に繰延ヘッジ損益として繰り延べ、ヘッジ対象の損益が認識される時点で損益に振り替える方法。日本基準の原則的な方法。

  • ヘッジ手段の評価差額を繰り延べる

  • 純資産に繰延ヘッジ損益を計上

  • 原則的な方法

B時価ヘッジ

ヘッジ対象である資産・負債を時価評価し、その評価差額をヘッジ手段の評価差額と同一の会計期間に損益として認識することで損益を相殺する方法。その他有価証券をヘッジ対象とする場合などに認められる。

  • ヘッジ対象を時価評価

  • 手段の評価差額は当期損益

  • 一定の場合に認められる

試験対策のポイント

繰延ヘッジは手段の損益を繰り延べて対象に合わせる、時価ヘッジは対象を時価評価して手段に合わせる。「手段を待つか、対象を動かすか」で覚える。

理解度チェック(3問)

Q1. 繰延ヘッジにおけるヘッジ手段の評価差額の処理として正しいものはどれか。

  1. 1純資産の部に繰延ヘッジ損益として繰り延べる
  2. 2当期の損益に計上する
  3. 3繰延資産として計上する
  4. 4のれんとして計上する
解答・解説を見る

正解:1. 純資産の部に繰延ヘッジ損益として繰り延べる

繰延ヘッジではヘッジ手段の評価差額を当期の損益とせず、純資産の部に繰延ヘッジ損益として繰り延べ、ヘッジ対象の損益認識時に振り替える。

Q2. 時価ヘッジの特徴として正しいものはどれか。

  1. 1ヘッジ対象を時価評価して評価差額を当期損益とする
  2. 2ヘッジ手段の評価差額を繰り延べる
  3. 3ヘッジ対象を取得原価で据え置く
  4. 4ヘッジ手段を償却原価法で評価する
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正解:1. ヘッジ対象を時価評価して評価差額を当期損益とする

時価ヘッジはヘッジ対象を時価評価し、その評価差額をヘッジ手段の評価差額と同一期間に損益認識して相殺する方法である。

Q3. 日本基準で原則的なヘッジ会計の方法はどちらか。

  1. 1繰延ヘッジ
  2. 2時価ヘッジ
  3. 3振当処理
  4. 4独立処理
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正解:1. 繰延ヘッジ

日本基準ではヘッジ手段の評価差額を繰り延べる繰延ヘッジが原則的な方法であり、時価ヘッジは一定の場合に認められる方法である。

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