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会計学

取得と共通支配下の取引の違い

企業結合は当事企業の支配関係で会計処理が変わる。支配が移転する取得はパーチェス法で時価により処理し、同一グループ内で行う共通支配下の取引は帳簿価額を引き継ぐ。

比較表で見る違い

観点取得共通支配下の取引
当事企業の関係支配が移転する(独立した企業間など)結合前後で同一の株主に支配されている
引継価額受入資産・負債を時価で計上原則として適正な帳簿価額を引き継ぐ
のれんの計上のれん・負ののれんが生じうる原則として生じない
会計処理パーチェス法(取得原価で配分)簿価引継ぎ(差額は資本剰余金等)

それぞれの詳しい解説

A取得

ある企業が他の企業またはその事業に対する支配を獲得する企業結合。取得企業を決定し、取得原価を受け入れた識別可能資産・負債の時価を基礎に配分する(パーチェス法)。差額はのれんまたは負ののれんとなる。

  • 支配の移転を伴う

  • 時価で資産・負債を計上

  • のれんが生じうる

B共通支配下の取引

結合当事企業のすべてが、企業結合の前後で同一の株主により最終的に支配され、その支配が一時的でない取引。グループ内部の取引であるため、移転する資産・負債は原則として適正な帳簿価額で引き継ぎ、のれんは生じない。

  • 同一株主の支配下にある

  • 帳簿価額を引き継ぐ

  • のれんは原則生じない

試験対策のポイント

取得は支配が動くので時価でのれんあり、共通支配下は身内なので簿価引継ぎでのれんなし。「外との結合は時価、内輪の移動は簿価」と覚える。

理解度チェック(3問)

Q1. 取得と判定される企業結合の会計処理として正しいものはどれか。

  1. 1受け入れた資産・負債を時価で計上しのれんが生じうる
  2. 2帳簿価額で引き継ぎのれんは生じない
  3. 3時価で計上するがのれんは生じない
  4. 4資産・負債を計上しない
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正解:1. 受け入れた資産・負債を時価で計上しのれんが生じうる

取得はパーチェス法により受入資産・負債を時価で計上し、取得原価との差額としてのれんまたは負ののれんが生じる。

Q2. 共通支配下の取引における資産・負債の引継価額として原則的に正しいものはどれか。

  1. 1適正な帳簿価額
  2. 2時価
  3. 3取得原価
  4. 4正味売却価額
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正解:1. 適正な帳簿価額

共通支配下の取引は同一の株主に支配されたグループ内部の取引であるため、移転する資産・負債は原則として適正な帳簿価額で引き継ぐ。

Q3. 共通支配下の取引に該当する例として正しいものはどれか。

  1. 1親会社と子会社の合併
  2. 2独立した第三者企業の買収
  3. 3上場企業同士の対等合併
  4. 4公開買付けによる支配獲得
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正解:1. 親会社と子会社の合併

親会社と子会社の合併など、結合前後で同一の株主に支配されている取引が共通支配下の取引に該当する。独立企業間の買収は取得となる。

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