問題
売買目的で取得していた市場価格のある新株予約権(帳簿価額¥80,000)について、決算日の時価が¥110,000に上昇した。デリバティブとして時価評価する。
選択肢
- 1(借) 新株予約権 30,000 / (貸) 繰延ヘッジ損益 30,000
- 2(借) 有価証券評価損 30,000 / (貸) 新株予約権 30,000
- 3(借) 新株予約権 30,000 / (貸) 有価証券評価益 30,000
- 4(借) 有価証券評価益 30,000 / (貸) 新株予約権 30,000
正解
3. (借) 新株予約権 30,000 / (貸) 有価証券評価益 30,000
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解説
正しい仕訳は(借)新株予約権¥30,000/(貸)有価証券評価益¥30,000です。新株予約権は、あらかじめ定めた価格で株式の交付を受けられる権利であり、保有者側から見ると原資産(株式)に対するコールオプションに相当するデリバティブの性格を持ちます。市場価格のある新株予約権を売買目的で保有している場合は、デリバティブ(売買目的有価証券に準じた取扱い)として決算日に時価評価し、評価差額を当期の損益として認識します。本問では時価が¥110,000に上昇したので、時価¥110,000-帳簿価額¥80,000=¥30,000が評価益です。これを新株予約権(借方)の増額として計上し、相手勘定を有価証券評価益(貸方・収益)とします。誤りやすいのは、この評価益を繰延ヘッジ損益として純資産に計上してしまうことですが、売買目的での保有はヘッジ目的ではないため損益計上が正しい処理です。なお発行会社側で純資産の部に計上する新株予約権(資本取引)とは全く別物である点も区別しておきましょう。
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