A動脈
心臓から送り出される血液が流れる血管です。心臓のポンプで生じる高い圧力に耐えるため、血管壁は厚く弾力性に富みます。体循環では酸素に富む動脈血が流れますが、「動脈=酸素が多い」わけではなく、肺循環の肺動脈には右心室から肺へ向かう酸素の少ない静脈血が流れる点が頻出の引っかけです。動脈が傷つくと鮮紅色の血液が拍動性に噴き出します。
心臓から出る血液が流れる血管
壁が厚く弾力性に富み高い圧力に耐える
肺動脈には静脈血が流れる(引っかけ注意)
動脈性出血は鮮紅色で拍動性
血管は、心臓から送り出される血液が流れる「動脈」と、心臓へ戻る血液が流れる「静脈」に分けられます。「動脈=酸素が多い」と思い込むと肺動脈・肺静脈の問題で誤るため、定義を正確に押さえましょう。
| 観点 | 動脈 | 静脈 |
|---|---|---|
| 血流の向き | 心臓から送り出される血液が流れる | 心臓へ戻る血液が流れる |
| 血管壁の厚さ | 厚く弾力性に富む(高い圧力に耐える) | 薄い |
| 弁の有無 | 基本的にない | 逆流を防ぐ静脈弁がある |
| 流れる血液(体循環) | 酸素に富む動脈血 | 酸素の少ない静脈血 |
| 肺循環での例外(引っかけ) | 肺動脈には静脈血が流れる | 肺静脈には動脈血が流れる |
| 出血の性状 | 鮮紅色で拍動性(拍動に合わせ噴き出す) | 暗赤色でじわじわとにじみ出る |
心臓から送り出される血液が流れる血管です。心臓のポンプで生じる高い圧力に耐えるため、血管壁は厚く弾力性に富みます。体循環では酸素に富む動脈血が流れますが、「動脈=酸素が多い」わけではなく、肺循環の肺動脈には右心室から肺へ向かう酸素の少ない静脈血が流れる点が頻出の引っかけです。動脈が傷つくと鮮紅色の血液が拍動性に噴き出します。
心臓から出る血液が流れる血管
壁が厚く弾力性に富み高い圧力に耐える
肺動脈には静脈血が流れる(引っかけ注意)
動脈性出血は鮮紅色で拍動性
心臓へ戻る血液が流れる血管です。動脈に比べて血管壁が薄く、内圧が低いのが特徴です。血液の逆流を防ぐための静脈弁があります。体循環では酸素の少ない静脈血が流れますが、肺循環の肺静脈には肺で酸素を受け取った動脈血が流れます。静脈が傷つくと暗赤色の血液がじわじわとにじみ出ます。
心臓へ戻る血液が流れる血管
壁が薄く、逆流を防ぐ静脈弁がある
肺静脈には動脈血が流れる(引っかけ注意)
静脈性出血は暗赤色でじわじわにじむ
「動脈=心臓から出る、静脈=心臓へ戻る」で定義し、酸素の多寡とは切り離す。肺動脈=静脈血、肺静脈=動脈血という例外を必ず押さえる。
Q1. 動脈と静脈に関する記述として、正しいものはどれか。
正解:3. 動脈は心臓から送り出される血液が流れる血管である
動脈・静脈は血液の酸素量ではなく血流の向きで区別する。動脈は心臓から出る血液、静脈は心臓へ戻る血液が流れる。肺動脈には静脈血が流れ、静脈には逆流を防ぐ静脈弁がある。
Q2. 肺循環(小循環)における血液に関する記述として、正しいものはどれか。
正解:3. 肺動脈には酸素の少ない静脈血が流れ、肺静脈には酸素に富む動脈血が流れる
肺循環は右心室→肺動脈→肺→肺静脈→左心房。肺で酸素を受け取る前の肺動脈には静脈血が、酸素を受け取った後の肺静脈には動脈血が流れる。左心室から始まるのは体循環である。