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技能

拝啓と前略の違い

ビジネス文書の書き出しに置く頭語には「拝啓」と「前略」がある。両者は丁寧さと時候の挨拶の有無で使い分け、対応する結語も決まっている。秘書検定2級では頭語と結語の正しい組み合わせ、時候の挨拶の要否がよく問われる。

比較表で見る違い

観点拝啓前略
丁寧さ一般的・丁寧(標準)略式(急ぐとき・親しい間柄)
時候の挨拶頭語の後に必ず入れる省略する(前文を略す意味)
対応する結語敬具草々
使う場面社外文書・あらたまった文書取り急ぎの連絡・略式の手紙

それぞれの詳しい解説

A拝啓

ビジネス文書で最も一般的な頭語。「拝啓」の後に「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」などの時候・安否の挨拶を続け、結語は「敬具」で結ぶ。社外文書の標準形である。

  • 結語は「敬具」

  • 時候の挨拶を必ず入れる

  • 社外のあらたまった文書に使う

B前略

「前文(時候・安否の挨拶)を省略します」という意味の頭語。急いで用件だけ伝える場合や親しい相手への略式の手紙に使う。時候の挨拶は入れず、結語は「草々」で結ぶ。ビジネスの正式文書には原則使わない。

  • 結語は「草々」

  • 時候の挨拶は入れない

  • 取り急ぎ・略式のとき

試験対策のポイント

「拝啓→敬具(時候の挨拶あり)」「前略→草々(時候の挨拶なし)」。頭語と結語は必ずセットで対応させる。

理解度チェック(3問)

Q1. 頭語「拝啓」に対応する結語として適当なものはどれか。

  1. 1草々
  2. 2敬具
  3. 3以上
  4. 4かしこ
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正解:2. 敬具

「拝啓」に対応する結語は「敬具」であり、頭語と結語は必ずセットで用いる。「草々」は前文を省く「前略」に対応する結語、「以上」は社内文書や箇条書きの締めに使う語、「かしこ」は主に女性が手紙で用いる結語である。組み合わせを誤ると失礼になるため、拝啓には敬具と機械的に対応させる。社外文書の標準形として拝啓・敬具の組をそのまま暗記しておくとよい。

Q2. 「前略」で書き始める文書の特徴として適当なものはどれか。

  1. 1時候の挨拶を丁寧に入れる
  2. 2結語は「敬具」を用いる
  3. 3前文を省略し用件を急いで伝える
  4. 4最もあらたまった社外文書に使う
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正解:3. 前文を省略し用件を急いで伝える

「前略」は前文(時候・安否の挨拶)を省略するという意味の頭語で、急ぎの連絡や親しい相手への略式の手紙に使い、結語は「草々」で結ぶ。時候の挨拶を入れたり、あらたまった社外文書に使ったりするのは「拝啓」の用法であり、前略の趣旨と矛盾するため不適当である。前略は前文を略す=時候の挨拶なし・草々で結ぶ、とセットで覚えておく。

Q3. 社外の取引先へ送るあらたまった案内状の頭語として最も適当なものはどれか。

  1. 1前略
  2. 2拝啓
  3. 3冠省
  4. 4草々
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正解:2. 拝啓

あらたまった社外文書には、時候・安否の挨拶を伴う標準的な頭語「拝啓」が最も適当である。「前略」「冠省」はいずれも前文を省く略式の頭語で、丁寧さが求められる案内状にはふさわしくない。「草々」はそもそも頭語ではなく結語なので、文書の冒頭に置くこと自体が誤りである。取引先への正式な案内状では拝啓で始め敬具で結ぶ、と覚えておくと迷わない。

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