A二重敬語
一つの動作に対し、同じ種類の敬語を二つ重ねてしまう誤りである。「おっしゃる(尊敬)」にさらに尊敬の「れる」を足した「おっしゃられる」、「拝見する(謙譲)」に「させていただく」を重ねた「拝見させていただく」などが典型例。本人は丁寧にしているつもりでも、敬意が過剰でくどくなり、かえって品位を損なう。ただし「お読みになっていらっしゃる」のように別語をつなぐ敬語連結は二重敬語に当たらず許容される。
同種の敬語を二つ重ねた誤り
おっしゃられる・お見えになられる等
丁寧にしようとして過剰になる
丁寧に話そうとして敬語を重ねすぎると、かえって誤りになる。これが二重敬語である。秘書検定2級では「お見えになられる」「拝見させていただく」のような過剰敬語を見抜き、適度な正しい敬語に直せるかが問われる。一語の動作に尊敬(または謙譲)は一回が原則と覚えておくと判別しやすい。
| 観点 | 二重敬語 | 正しい敬語 |
|---|---|---|
| 敬語の重なり | 同じ種類の敬語を二重に重ねる | 一つの動作に敬語は一回だけ |
| 印象 | 過剰でくどく、誤りとされる | 簡潔で品よく相手に伝わる |
| 「言う」尊敬 | おっしゃられる(×) | おっしゃる(○) |
| 「見る」謙譲 | 拝見させていただく(過剰) | 拝見する(○) |
| 「来る」尊敬 | お見えになられる(×) | お見えになる/いらっしゃる(○) |
一つの動作に対し、同じ種類の敬語を二つ重ねてしまう誤りである。「おっしゃる(尊敬)」にさらに尊敬の「れる」を足した「おっしゃられる」、「拝見する(謙譲)」に「させていただく」を重ねた「拝見させていただく」などが典型例。本人は丁寧にしているつもりでも、敬意が過剰でくどくなり、かえって品位を損なう。ただし「お読みになっていらっしゃる」のように別語をつなぐ敬語連結は二重敬語に当たらず許容される。
同種の敬語を二つ重ねた誤り
おっしゃられる・お見えになられる等
丁寧にしようとして過剰になる
一つの動作に尊敬語または謙譲語を一回だけ用い、丁寧語(です・ます)と組み合わせて整えた敬語である。「おっしゃる」「お見えになる」「拝見する」のように簡潔で、敬意の向きも明確になる。過不足のない敬語はくどさがなく、相手にも内容がすっきり伝わる。迷ったら敬語を盛るのではなく、一動作に一つの尊敬(謙譲)+文末の丁寧語、という基本形に立ち返って組み立てるとよい。
一動作に尊敬/謙譲は一回
文末は丁寧語で整える
簡潔で敬意が明確に伝わる
一つの動作に同種の敬語は一回だけ。「おっしゃられる」「拝見させていただく」は二重敬語の誤り。「おっしゃる」「拝見する」のように簡潔に整えるのが正しい敬語。
Q1. 次のうち二重敬語にあたる不適当な表現はどれか。
正解:2. お見えになられる
「お見えになられる」は、すでに尊敬語である「お見えになる」にさらに尊敬の助動詞「れる」を重ねた二重敬語で不適当である。正しくは「お見えになる」「いらっしゃる」「お越しになる」とする。「おっしゃる」「いらっしゃる」「ご覧になる」はいずれも一語で尊敬を表す適切な敬語であり、重複はない。一つの動作に尊敬は一回だけ、と覚えておけば過剰な言い回しを避けられる。
Q2. 上司の「言う」を表す尊敬表現として最も適当なものはどれか。
正解:2. おっしゃる
上司の「言う」は尊敬語「おっしゃる」が最も適当である。「おっしゃられる」は尊敬の「おっしゃる」に「れる」を重ねた二重敬語、「申される」は謙譲語「申す」に尊敬の助動詞を付けた敬語の取り違え、「言われられる」は二重に助動詞を重ねた誤りで、いずれも不適当である。敬意は重ねるほど丁寧になるわけではなく、一動作に一つに絞るのが正しい敬語の基本である。
Q3. 資料を「見せてもらう」を自分側の動作として表すとき、過剰でない適当な表現はどれか。
正解:2. 拝見いたします
自分が見ることをへりくだって言うなら「拝見いたします」が適当である。「拝見させていただきます」は謙譲語「拝見する」に「させていただく」を重ねた過剰敬語とされやすく、簡潔さに欠ける。「ご覧になります」は相手の動作に使う尊敬語で自分には使えず、「拝見されます」は謙譲語に尊敬の助動詞を付けた誤りである。謙譲も一回でよい、と整理すると過剰敬語を避けられる。