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出題傾向分析

【危険物乙4 出題傾向】合格者が押さえる頻出論点 TOP 5 + 予想問題で実力チェック

危険物取扱者乙種第4類(乙4)試験の出題傾向を分析。 毎回必ず問われる頻出論点 TOP 5 と、本試験 5択形式の予想問題 5問を一気に確認できます。

乙4 試験の特徴と分析の前提

乙4 試験は 3科目(法令15問・物化10問・性消10問)の合計35問・5肢択一。 合格基準は各科目60%以上(法令9/15、物化6/10、性消6/10)の科目別合格判定で、 1科目でも基準未満があると不合格になります。本記事は、乙4 試験で繰り返し問われる定番論点を 3科目バランスよく押さえる構成です。

  • ※ 公式の過去問は非公開のため、市販過去問題集・予想問題集の出題傾向を参考に頻出論点を抽出。
  • ※ 合格率は約30〜35%。受験資格制限なしで誰でも受験可能、年間約25万人が受験する国家資格No.1の人気資格。

頻出論点 TOP 5 と解説

乙4 試験で毎回または毎回近く出題されている論点を5つ厳選。 各論点について「押さえるべき基本」と「ひっかけポイント」を整理しました。

🥇 第1位

引火点・発火点・燃焼範囲(物化)

毎回出題・物化10問の核

物化分野で最も頻繁に問われる論点。「引火点と発火点はどう違うか」「燃焼範囲が広いとなぜ危険か」「物質の引火点を比較する問題」が定番です。物理化学の基礎概念であると同時に、性消分野の各物質名の引火点暗記とも直結する要石。

押さえるべき基本

  • 引火点 = 点火源(火気)があれば燃え出す最低温度
  • 発火点 = 点火源なしで自然に燃え出す最低温度
  • 同じ物質では 引火点 < 発火点(必ず)
  • 燃焼範囲(爆発範囲)= 空気中で燃焼が継続する蒸気濃度の範囲(vol%)
  • 燃焼範囲は下限値が低く範囲が広いほど危険(例: 二硫化炭素 1.0〜50%)
  • 燃焼継続に必要な空気中酸素濃度: 約14〜15%以上

ひっかけポイント

  • 「引火点と発火点は同じ温度」「発火点は引火点より低い」は明らかな誤り
  • 燃焼範囲は気圧・温度に影響される(一定ではない)
  • 空気の組成は窒素78%・酸素21%・その他1%(覚え方: 「78・21・1」)
🥈 第2位

第4類危険物の品名・性状(性消)

毎回出題・性消10問の中核

性消分野は「物質ごとの性質を覚えているか」を直接問う問題で構成されます。ガソリン・灯油・軽油・特殊引火物(ジエチルエーテル/二硫化炭素)・アルコール類・動植物油類の引火点・発火点・比重・燃焼範囲・水溶性の有無を確実に押さえることが合格の必須条件です。

押さえるべき基本

  • 特殊引火物の代表: ジエチルエーテル(引火点-45℃)・二硫化炭素(発火点90℃・水中貯蔵)
  • 第1石油類: ガソリン(引火点-40℃以下・橙色)・ベンゼン(毒性)・アセトン(水溶性)
  • アルコール類: メタノール(毒性・引火点11℃)・エタノール(引火点13℃)— ともに水溶性
  • 第2石油類: 灯油(引火点40℃以上)・軽油(45℃以上・淡黄色)
  • 第3石油類: 重油(引火点60℃以上・暗褐色)・グリセリン(水溶性・粘性)
  • 動植物油類: ヨウ素価130以上=乾性油(亜麻仁油等・自然発火危険)

ひっかけポイント

  • 二硫化炭素は比重1.26(水より重い)— 唯一の例外で水中貯蔵
  • ガソリンは橙色・自動車用、工業ガソリン(ベンジン)は無色
  • 水溶性危険物(メタノール・アセトン・酢酸等)には「耐アルコール泡」必須
🥉 第3位

指定数量と倍数計算(法令)

毎回出題・法令15問で2-3問

指定数量は危険物規制の中核となる数値で、製造所等の許可・保有空地・予防規程作成義務など多くの規定が「指定数量倍数」を基準にしています。各品目の指定数量を覚えて、複数物品の倍数を合算計算する問題が定番です。

押さえるべき基本

  • 特殊引火物: 50L
  • 第1石油類: 非水溶性 200L / 水溶性 400L
  • アルコール類: 400L
  • 第2石油類: 非水溶性 1,000L / 水溶性 2,000L
  • 第3石油類: 非水溶性 2,000L / 水溶性 4,000L
  • 第4石油類: 6,000L、動植物油類: 10,000L
  • 倍数計算: 各危険物量÷指定数量 の合計

ひっかけポイント

  • 水溶性の指定数量は非水溶性の2倍(覚えやすい)
  • 指定数量倍数10以上で予防規程・避雷設備が必要
  • 倍数3,000以上で自衛消防組織の設置義務
第4位

静電気対策(物化)

頻出・物化分野で1問程度

第4類危険物の引火事故の主因は静電気。第4類は電気の不良導体(絶縁体)のため静電気が蓄積しやすい性質があり、対策の理解は試験頻出かつ実務でも重要です。給油時の事故事例とセットで出題されます。

押さえるべき基本

  • 静電気の発生原因: 摩擦・剥離・流動・噴出
  • 対策①: 接地(アース)で静電気を逃がす
  • 対策②: 湿度を高く保つ(70%以上)
  • 対策③: 危険物の流速を遅くする
  • 対策④: 導電性床材・導電靴を使用
  • 帯電しやすい条件: 絶縁体同士の接触・乾燥した空気

ひっかけポイント

  • 「絶縁体を多用する」は逆効果(誤答選択肢として頻出)
  • 湿度を「下げる」のではなく「上げる」
  • 給油時の静電気事故は流速の早さ・湿度の低さが要因
第5位

油火災と適応消火剤(物化/性消)

頻出・物化+性消で1-2問

第4類は油火災(B火災)のため、消火剤の選択を誤ると延焼や事故を招きます。「適応消火剤」と「不適応な消火剤」を物質ごと(特に水溶性vs非水溶性)に整理することが合格の鍵です。

押さえるべき基本

  • 第4類に適応する消火剤: 泡(化学泡・機械泡)・粉末(ABC)・二酸化炭素・ハロゲン化物
  • 不適応: 棒状の水(液面拡大・突沸の危険)
  • 水溶性危険物(アルコール・アセトン・酢酸等)には耐アルコール泡が必須
  • 消火設備の種別: 第1種=屋内屋外消火栓 / 第2種=スプリンクラー / 第3種=泡・ガス・粉末 / 第4種=大型消火器 / 第5種=小型消火器
  • 火災区分: A=普通火災(紙木布)・B=油火災・C=電気火災

ひっかけポイント

  • 通常の泡は水溶性危険物には不適(泡が溶けて消火不能)
  • 霧状の水は一部の油火災に有効だが、棒状の水は不適
  • 二酸化炭素は窒息消火(B/C火災)— 酸欠に注意

予想問題 5問(解答解説つき)

上記の頻出論点から、本試験 5肢択一形式で5問出題します。「解答を見る」ボタンで解説が開きます。腕試しとしてご利用ください。

15択物化

引火点・発火点・燃焼範囲に関する記述として、誤っているものはどれか。

  • ① 引火点とは、点火源があれば燃え始める可燃性蒸気を発生する最低温度である。
  • ② 同じ物質において、引火点は発火点より低い。
  • ③ 燃焼範囲(爆発範囲)が広いほど、その物質の危険性は低い。
  • ④ 燃焼範囲は気圧や温度の影響を受ける。
  • ⑤ 燃焼継続に必要な空気中の酸素濃度は、おおむね14〜15%以上である。
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解答:

燃焼範囲が広いほど、また下限値が低いほど引火しやすく危険。たとえば二硫化炭素は1.0〜50%と極めて広く、特殊引火物として最も危険な物質の一つ。①②④⑤はすべて正しい。

25択性消

二硫化炭素の性状として、最も適切なものはどれか。

  • ① 比重は0.71で水より軽く、水に浮かぶ。
  • ② 引火点は11℃で常温では引火しにくい。
  • ③ 発火点は90℃と極めて低く、容器を水中に沈めて貯蔵する。
  • ④ メタノールと混合して保管するのが安全である。
  • ⑤ 蒸気比重は1未満で空気より軽い。
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解答:

二硫化炭素は発火点90℃と極めて低く、水に溶けず比重1.26(水より重い)のため、水中に容器を沈めて蒸気の発生を防ぐ「水中貯蔵」が一般的。①は誤り(比重1.26)、②は誤り(引火点-30℃以下)、④は誤り、⑤は誤り(蒸気比重2.6)。

35択法令

ガソリン200L、灯油1,000L、軽油2,000L を同一の場所で貯蔵している。指定数量の倍数として正しいものはどれか。なお、ガソリンの指定数量200L、灯油・軽油の指定数量はいずれも1,000Lとする。

  • ① 2.0倍
  • ② 3.0倍
  • ③ 4.0倍
  • ④ 5.0倍
  • ⑤ 6.0倍
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解答:

指定数量倍数 = 各危険物量÷指定数量 の合計。200÷200 + 1,000÷1,000 + 2,000÷1,000 = 1.0 + 1.0 + 2.0 = 4.0倍。倍数10以上で予防規程作成義務などが発生する境界の問題。

45択物化

静電気の発生防止対策として、誤っているものはどれか。

  • ① 導体には接地(アース)を施す。
  • ② 湿度を低く保つ(30%以下)。
  • ③ 危険物の流速を遅くする。
  • ④ 導電性のある床材を使用する。
  • ⑤ 絶縁体同士の摩擦を避ける。
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解答:

静電気は乾燥した空気中で発生・蓄積しやすいため、湿度は「高く」(70%以上)保つことが対策。「湿度を低く」は逆効果で頻出のひっかけパターン。①③④⑤はすべて適切な対策。

55択性消

メタノールの火災に適切な消火剤として、最も適切なものはどれか。

  • ① 棒状の水
  • ② 通常の機械泡(空気泡)
  • ③ 耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)
  • ④ 棒状の強化液
  • ⑤ 砂
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解答:

メタノールは水溶性のため、通常の泡は溶けて消火効果がない。耐アルコール泡(水溶性液体用泡消火剤)が必須。①④の水・強化液は液面拡大の危険、⑤は補助的にしか使えない。試験頻出の重要論点。

5問解いてみていかがでしたか?

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※ 一般財団法人 消防試験研究センターが実施する危険物取扱者試験の出題傾向に基づく独自分析記事です。