🥇 第1位
引火点・発火点・燃焼範囲(物化)
毎回出題・物化10問の核物化分野で最も頻繁に問われる論点。「引火点と発火点はどう違うか」「燃焼範囲が広いとなぜ危険か」「物質の引火点を比較する問題」が定番です。物理化学の基礎概念であると同時に、性消分野の各物質名の引火点暗記とも直結する要石。
押さえるべき基本
- 引火点 = 点火源(火気)があれば燃え出す最低温度
- 発火点 = 点火源なしで自然に燃え出す最低温度
- 同じ物質では 引火点 < 発火点(必ず)
- 燃焼範囲(爆発範囲)= 空気中で燃焼が継続する蒸気濃度の範囲(vol%)
- 燃焼範囲は下限値が低く範囲が広いほど危険(例: 二硫化炭素 1.0〜50%)
- 燃焼継続に必要な空気中酸素濃度: 約14〜15%以上
ひっかけポイント
- 「引火点と発火点は同じ温度」「発火点は引火点より低い」は明らかな誤り
- 燃焼範囲は気圧・温度に影響される(一定ではない)
- 空気の組成は窒素78%・酸素21%・その他1%(覚え方: 「78・21・1」)
🥈 第2位
第4類危険物の品名・性状(性消)
毎回出題・性消10問の中核性消分野は「物質ごとの性質を覚えているか」を直接問う問題で構成されます。ガソリン・灯油・軽油・特殊引火物(ジエチルエーテル/二硫化炭素)・アルコール類・動植物油類の引火点・発火点・比重・燃焼範囲・水溶性の有無を確実に押さえることが合格の必須条件です。
押さえるべき基本
- 特殊引火物の代表: ジエチルエーテル(引火点-45℃)・二硫化炭素(発火点90℃・水中貯蔵)
- 第1石油類: ガソリン(引火点-40℃以下・橙色)・ベンゼン(毒性)・アセトン(水溶性)
- アルコール類: メタノール(毒性・引火点11℃)・エタノール(引火点13℃)— ともに水溶性
- 第2石油類: 灯油(引火点40℃以上)・軽油(45℃以上・淡黄色)
- 第3石油類: 重油(引火点60℃以上・暗褐色)・グリセリン(水溶性・粘性)
- 動植物油類: ヨウ素価130以上=乾性油(亜麻仁油等・自然発火危険)
ひっかけポイント
- 二硫化炭素は比重1.26(水より重い)— 唯一の例外で水中貯蔵
- ガソリンは橙色・自動車用、工業ガソリン(ベンジン)は無色
- 水溶性危険物(メタノール・アセトン・酢酸等)には「耐アルコール泡」必須
🥉 第3位
指定数量と倍数計算(法令)
毎回出題・法令15問で2-3問指定数量は危険物規制の中核となる数値で、製造所等の許可・保有空地・予防規程作成義務など多くの規定が「指定数量倍数」を基準にしています。各品目の指定数量を覚えて、複数物品の倍数を合算計算する問題が定番です。
押さえるべき基本
- 特殊引火物: 50L
- 第1石油類: 非水溶性 200L / 水溶性 400L
- アルコール類: 400L
- 第2石油類: 非水溶性 1,000L / 水溶性 2,000L
- 第3石油類: 非水溶性 2,000L / 水溶性 4,000L
- 第4石油類: 6,000L、動植物油類: 10,000L
- 倍数計算: 各危険物量÷指定数量 の合計
ひっかけポイント
- 水溶性の指定数量は非水溶性の2倍(覚えやすい)
- 指定数量倍数10以上で予防規程・避雷設備が必要
- 倍数3,000以上で自衛消防組織の設置義務
第4類危険物の引火事故の主因は静電気。第4類は電気の不良導体(絶縁体)のため静電気が蓄積しやすい性質があり、対策の理解は試験頻出かつ実務でも重要です。給油時の事故事例とセットで出題されます。
押さえるべき基本
- 静電気の発生原因: 摩擦・剥離・流動・噴出
- 対策①: 接地(アース)で静電気を逃がす
- 対策②: 湿度を高く保つ(70%以上)
- 対策③: 危険物の流速を遅くする
- 対策④: 導電性床材・導電靴を使用
- 帯電しやすい条件: 絶縁体同士の接触・乾燥した空気
ひっかけポイント
- 「絶縁体を多用する」は逆効果(誤答選択肢として頻出)
- 湿度を「下げる」のではなく「上げる」
- 給油時の静電気事故は流速の早さ・湿度の低さが要因
第5位
油火災と適応消火剤(物化/性消)
頻出・物化+性消で1-2問第4類は油火災(B火災)のため、消火剤の選択を誤ると延焼や事故を招きます。「適応消火剤」と「不適応な消火剤」を物質ごと(特に水溶性vs非水溶性)に整理することが合格の鍵です。
押さえるべき基本
- 第4類に適応する消火剤: 泡(化学泡・機械泡)・粉末(ABC)・二酸化炭素・ハロゲン化物
- 不適応: 棒状の水(液面拡大・突沸の危険)
- 水溶性危険物(アルコール・アセトン・酢酸等)には耐アルコール泡が必須
- 消火設備の種別: 第1種=屋内屋外消火栓 / 第2種=スプリンクラー / 第3種=泡・ガス・粉末 / 第4種=大型消火器 / 第5種=小型消火器
- 火災区分: A=普通火災(紙木布)・B=油火災・C=電気火災
ひっかけポイント
- 通常の泡は水溶性危険物には不適(泡が溶けて消火不能)
- 霧状の水は一部の油火災に有効だが、棒状の水は不適
- 二酸化炭素は窒息消火(B/C火災)— 酸欠に注意