A問題
問題は、本来あるべき姿と現状との間に生じている好ましくないギャップを指します。標準や目標を下回る悪さがすでに現れている状態であり、その原因を突き止めて取り除き、元の良い状態へ戻すことが求められます。原因追究が中心の活動になります。
あるべき姿と現状のギャップ
すでに悪さが起きている
原因を除いて元へ戻す
品質管理では、問題と課題を区別して使います。問題は、あるべき姿(守るべき標準や目標)と現状との間に生じている好ましくないギャップで、すでに悪い状態が起きているものです。課題は、ありたい姿(新たに目指す目標)を掲げ、現状との差を埋めるべく取り組むものです。すでに起きた悪さを正すのが問題、これから目標を達成するのが課題、という向きの違いがあります。
| 観点 | 問題 | 課題 |
|---|---|---|
| 基準となる姿 | あるべき姿(標準・目標) | ありたい姿(新たな目標) |
| ギャップの性質 | すでに起きている好ましくない差 | これから目指す目標との差 |
| 取り組みの向き | 原因を除いて元の状態へ戻す | 新たな目標を達成する |
| 対応する進め方 | 問題解決型QCストーリー | 課題達成型QCストーリー |
| イメージ | 不適合率が目標を超えてしまった | 新製品で他社にない水準を目指す |
問題は、本来あるべき姿と現状との間に生じている好ましくないギャップを指します。標準や目標を下回る悪さがすでに現れている状態であり、その原因を突き止めて取り除き、元の良い状態へ戻すことが求められます。原因追究が中心の活動になります。
あるべき姿と現状のギャップ
すでに悪さが起きている
原因を除いて元へ戻す
課題は、これから実現したいありたい姿を新たに設定し、現状との差を埋めるべく取り組むものです。まだ悪さが起きているわけではなく、これまでにない水準や新しい目標を目指す前向きな取り組みで、原因追究よりも達成の方策を発想することが中心になります。
ありたい姿と現状のギャップ
新たな目標を達成する取り組み
方策の立案が中心
問題は「あるべき姿とのギャップ(起きた悪さを戻す)」、課題は「ありたい姿とのギャップ(新目標を達成する)」。基準にする姿が違います。
Q1. 品質管理でいう問題の説明として、もっとも適切なものをひとつ選べ。
正解:2. あるべき姿と現状との間に生じている好ましくないギャップである
問題は、あるべき姿(守るべき標準や目標)と現状との間に生じた好ましくないギャップを指し、すでに悪さが起きている状態です。ありたい姿の設定や新水準を切り開く取り組みは課題の説明で誤り。問題は原因を突き止めて取り除くことが中心となるため、原因追究を必要としないという選択肢も適切ではありません。
Q2. 課題に該当する状況として、もっとも適切なものをひとつ選べ。
正解:3. これまでにない新サービスで顧客満足の水準を大きく引き上げたい
課題は、ありたい姿を新たに掲げ、現状との差を埋めて新しい目標を達成しようとするものです。新サービスで満足の水準を大きく引き上げたいという状況が該当します。不適合率の悪化、設備故障、規格外れの出荷は、いずれもあるべき姿から外れて悪さが起きている問題であり、課題ではありません。
Q3. 問題と課題への取り組み方の違いとして、もっとも適切なものをひとつ選べ。
正解:1. 問題は原因を除いて元へ戻すことを、課題は新たな目標を達成することを目指す
問題は原因を除いて本来のあるべき姿へ戻すこと、課題は新たに設定したありたい姿の達成を目指すことが基本です。課題は原因除去よりも達成の方策づくりが中心のため、ともに原因除去だけを目的とする、課題が悪さを元へ戻す、という選択肢は誤り。基準にする姿を逆にした選択肢も誤りです。