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実践分野

ねらいの品質とできばえの品質の違い

ねらいの品質は、顧客の要求を設計図や仕様に落とし込んで「こう作ろう」と目標に定めた品質で、設計品質とも呼ばれます。できばえの品質は、実際に作られた製品がその目標にどれだけ合っているかを表し、製造品質や適合の品質とも呼ばれます。設計で狙いを定め、製造でその狙いに合わせる、という順序で押さえると混同しません。

比較表で見る違い

観点ねらいの品質できばえの品質
別の呼び方設計品質製造品質・適合の品質
決まる段階企画・設計の段階製造・作業の段階
表す内容何を目標に作るか目標どおりに作れたか
ばらつきとの関係狙う目標値そのもの目標からのズレ・適合度
高める手段顧客要求を的確に設計へ反映工程管理と標準の順守

それぞれの詳しい解説

Aねらいの品質(設計品質)

ねらいの品質は、市場や顧客の要求を調べ、それを設計仕様や目標値としてまとめた「目指す品質」です。ここで顧客の求めるものを取り違えると、いくら上手に作っても満足は得られません。要求をどれだけ正しく設計に反映できたかがポイントになります。

  • 顧客要求を設計・仕様へ落とし込んだ目標

  • 企画・設計の段階で決まる

  • 取り違えると製造が良くても満足されない

Bできばえの品質(製造品質)

できばえの品質は、実際に製造された製品が設計仕様にどれだけ合致しているかを表す「実現された品質」です。適合の品質とも呼ばれ、工程のばらつきを抑え、作業標準を守ることで高まります。ねらいが良くても、できばえが伴わなければ不適合品が生じます。

  • 設計仕様への適合度を表す

  • 製造・作業の段階で決まる

  • 工程管理・標準順守で高める

試験対策のポイント

ねらいの品質は「何を目標に作るか(設計)」、できばえの品質は「その目標どおりにできたか(製造)」。設計で狙い、製造で合わせる、と覚えます。

理解度チェック(3問)

Q1. ねらいの品質の説明として、もっとも適切なものをひとつ選べ。

  1. 1顧客の要求を設計仕様や目標値に落とし込んだ、目指す品質のことである
  2. 2実際に製造された製品が仕様に合っている度合いのことである
  3. 3検査で不適合品を取り除いた後の品質のことである
  4. 4製造工程のばらつきの大きさそのものを指す
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正解:1. 顧客の要求を設計仕様や目標値に落とし込んだ、目指す品質のことである

ねらいの品質は設計品質とも呼ばれ、顧客要求を設計仕様や目標値としてまとめた「目指す品質」です。実際の製品が仕様に合う度合いはできばえの品質、検査後の状態や工程のばらつきそのものはねらいの品質の定義ではありません。設計段階で何を目標に作るかを定めたものである点が要点です。

Q2. できばえの品質を高める取り組みとして、もっとも適切なものをひとつ選べ。

  1. 1市場調査を重ねて顧客要求を設計に反映する
  2. 2目標とする仕様値を高い水準に設定し直す
  3. 3作業標準を守り、工程のばらつきを抑えて仕様への適合度を上げる
  4. 4販売価格を下げて購入しやすくする
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正解:3. 作業標準を守り、工程のばらつきを抑えて仕様への適合度を上げる

できばえの品質は製造品質・適合の品質とも呼ばれ、作業標準の順守や工程管理でばらつきを抑え、設計仕様への適合度を高めることで向上します。市場調査による要求の反映や仕様値の設定はねらいの品質に関する活動、価格の引き下げは品質の高低と直接結びつかないため、いずれもできばえの品質を高める取り組みとしては適切ではありません。

Q3. ねらいの品質とできばえの品質の関係として、もっとも適切なものをひとつ選べ。

  1. 1ねらいの品質が良ければ、できばえの品質は自動的に良くなる
  2. 2ねらいの品質は製造段階、できばえの品質は設計段階で決まる
  3. 3ねらいの品質で目標を定め、できばえの品質でその目標への適合を実現する
  4. 4両者は同じ意味で、呼び方が違うだけである
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正解:3. ねらいの品質で目標を定め、できばえの品質でその目標への適合を実現する

ねらいの品質で設計目標を定め、できばえの品質でその目標にどれだけ合わせられたかが決まる、という関係が正しい説明です。ねらいが良くても工程が伴わなければできばえは良くならないため、自動的に良くなるとはいえません。決まる段階を逆にした選択肢や、両者を同じ意味とする選択肢も誤りです。

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