問題
選択肢
- 1囚人のジレンマ
- 2コモンズの悲劇
- 3合成の誤謬
- 4モラルハザード
正解
1. 囚人のジレンマ
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解説
2人の容疑者が別々に取り調べを受け、それぞれ「黙秘するか自白するか」を選ぶ状況を考えます。お互いに協力して黙秘すれば二人とも軽い刑で済むのに、各自にとっては「相手がどう出ても自分は自白したほうが得」という構造になっているため、結局二人とも自白してしまい、双方にとってより重い結果を招きます。この、個人が合理的に選んだ行動が全体としては最悪の結果を生むジレンマを囚人のジレンマといいます。ゲーム理論の最も有名な例です。 このジレンマの本質は、個人の最適と全体の最適が食い違う点にあります。互いに信頼して協力すればみんなが得をするのに、裏切るインセンティブが各自に働くため協力が崩れてしまうのです。現実への応用範囲は広く、たとえば寡占企業のカルテルがなぜ崩壊しやすいかもこれで説明できます。全社が高値を維持すれば全員儲かるのに、抜け駆けして値下げすれば自社だけ大きく売れるという誘惑があるため、結局誰かが裏切って価格競争に陥るわけです。混同しやすいコモンズの悲劇は多数による共有資源の過剰利用、合成の誤謬は個々には正しい行動が全体では悪い結果を生む現象(全員が貯蓄すると消費が減り不況になる等)、モラルハザードは契約後に当事者の行動が見えないことで生じる問題で、いずれも2者の戦略的駆け引きを扱う囚人のジレンマとは設定が異なります。
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