問題
三次元 CAD による製品設計、そのデータを利用したデジタルマニュファクチャリングが大企業において実用段階に入っていることから、中小企業もそれらに対応していくことが求められるようになってきた。機械系産業における CAD のデータの取り扱いに関する記述として最も適切なものはどれか。
選択肢
- 1CAD のデータ標準は確立しているので、どのような CAD システムを使っても他の CAD システムとのデータ交換は問題なくできる。
- 2IGES(Initial Graphics Exchange Specification)とは、異なる CAD システム間でのデータ伝達の標準を確立すべく、1980年に日本の大企業が中心となり策定した CAD システム間の標準インタフェース仕様である。
- 3送り手と受け手が同一の CAD システムを使ってデータ交換を行う方法を、ANSI データの交換という。
- 4製品データの交換に利用できる STEP(STandard for the Exchange of Product model data)は、「情報表現」と「情報交換」に関する規格で、形状データのみならず構成管理データや運用管理データも交換するためのものである。
正解
4. 製品データの交換に利用できる STEP(STandard for the Exchange of Product model data)は、「情報表現」と「情報交換」に関する規格で、形状データのみならず構成管理データや運用管理データも交換するためのものである。
詳しい解説を見る解説を閉じる
解説
STEP(ISO 10303)は製品データ全般を扱う国際標準で、形状(ジオメトリ)データだけでなく、構成管理データや運用管理データを含むプロダクトモデル情報の交換規格であり、「情報表現(EXPRESS 言語による情報モデル)」と「情報交換」を両側面から規定する。よってエが正解。 ア:CAD ベンダ間でデータ形式は完全互換ではなく、IGES/STEP/DXF 等の中間形式を介してもデータ欠落・変換ミスが発生しうるので「問題なくできる」とは言えない。 イ:IGES は米国国家規格(ANSI)で、米国を中心に1980年に最初の版が発行されたものであり、日本の大企業が中心となり策定したものではない。 ウ:ANSI(American National Standards Institute、米国国家規格協会)は規格制定機関であり、「同一 CAD システムでのデータ交換」を ANSI データの交換と呼ぶ用語は存在しない。(出典: 一般社団法人 中小企業診断協会 平成21年度 中小企業診断士1次試験 経営情報システム 第13問)
中小企業診断士トップ
一問一答・予想問題・まとめノート