問題
前期末に繰延ヘッジ損益(貸方)¥90,000を計上していた金利スワップについて、ヘッジ対象の借入金の利息が当期に費用計上された。これに合わせ繰延ヘッジ損益¥90,000を当期の損益に振り替える。
選択肢
- 1(借) 金利スワップ資産 90,000 / (貸) 繰延ヘッジ損益 90,000
- 2仕訳なし
- 3(借) 支払利息 90,000 / (貸) 繰延ヘッジ損益 90,000
- 4(借) 繰延ヘッジ損益 90,000 / (貸) 支払利息 90,000
正解
4. (借) 繰延ヘッジ損益 90,000 / (貸) 支払利息 90,000
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解説
正しい仕訳は(借)繰延ヘッジ損益¥90,000/(貸)支払利息¥90,000である。繰延ヘッジでは、ヘッジ手段の評価差額を一旦純資産に繰り延べておき、ヘッジ対象に係る損益が損益計算書に認識される時点で、対応する繰延ヘッジ損益を損益に振り替える。これがヘッジ会計の核心である損益認識時点の対応(マッチング)である。本問では前期末に貸方で繰り延べていた繰延ヘッジ損益¥90,000を、当期に借入金利息が費用計上されたタイミングで取り崩す。繰延ヘッジ損益(借方=純資産の取崩し)とし、相手勘定として費用である支払利息を貸方に計上して減額する。これにより、スワップで得た含み益相当が実質的に当期の金利負担を軽くする形で損益に反映される。誤りやすいのは、対象損益と無関係に振り替えてしまう点や、振替方向を逆にしてしまう点である。繰延ヘッジは計上時に純資産へ、対象損益認識時に損益へ、という二段階で理解するとよい。
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