中小M&A検定に戻る
財務・税務難易度: 標準

中小企業M&A実務能力・倫理検定試験 予想問題|財務・税務 第28問

問題

支援者Aは、譲り渡し側P社の資金繰り表を確認している。P社の損益計算書は黒字だが、資金繰り表では毎月の経常収支(売上代金の回収などの経常収入から仕入代金や人件費などの経常支出を差し引いた収支)がマイナスで、その不足を短期借入金の増加で補っていた。Aの見方として、最も適切なものはどれか。

選択肢

  1. 1利益が出ていても、売上代金の回収より支払が先に来たり在庫が積み上がったりすれば経常収支はマイナスになりうるため、売上債権や棚卸資産の増加の原因と、借入れに頼る資金繰りを続けられるかを確かめる
  2. 2損益計算書が黒字であれば資金不足は生じないため、資金繰り表の数字は誤りであると判断する
  3. 3経常収支の不足を短期借入金で補えている以上、資金繰りに問題はなく、損益計算書も黒字であるため、売上債権や棚卸資産の増加の原因や、借入れを今後も継続できるかどうかを財務DDで改めて確認する必要もない
  4. 4資金繰り表は過去の実績だけを記録する書類であり、今後の資金の予定を管理する目的には使えない

正解

1. 利益が出ていても、売上代金の回収より支払が先に来たり在庫が積み上がったりすれば経常収支はマイナスになりうるため、売上債権や棚卸資産の増加の原因と、借入れに頼る資金繰りを続けられるかを確かめる

詳しい解説を見る

解説

損益は発生主義で計算されるのに対し、資金繰り表は現金の収入と支出を記録・予定するものであり、両者は一致しない。売上債権の回収期間が延びたり在庫が増えたりすると、利益が出ていても現金は不足し、本業の現金収支である経常収支がマイナスになる。その不足を短期借入金で埋め続ける状態は、借入れができなくなった時点で資金繰りに行き詰まるおそれがある。このため、売上債権の滞留や不良在庫、架空計上の有無を含めて増加の原因を確かめ、運転資本の水準が売上・生産量と整合しているかを検証することが重要である。資金繰り表は実績の把握に加え、予定を立てて資金不足の時期を前もって把握する道具としても用いられる。

一問一答

全480問を繰り返し学習

財務・税務の関連問題

この調子で演習を続けよう

スキマ資格では中小M&A検定の全780問を分野別・難易度別に体系的に学習できます。中小企業M&A実務能力・倫理検定試験は中小企業庁が実施する検定で、M&A実務・財務税務・法務・倫理行動規範の4科目からCBT方式・四肢択一で60問程度が出題されます(初回は令和9年1月、出題の基準日は令和8年3月末日)。