令和8年度 社労士試験 合格ライン予想まとめ——各校の基準点予想・救済候補と過去10年の推移
第58回社労士試験から1週間、各校の合格ライン予想が出揃いました。選択式は23〜26点(中心24〜25点)、択一式は43〜48点(中心44〜45点)。救済候補は選択式の労災・健保・労一・社一など校により分かれます。過去10年の確定基準点の推移と補正の仕組みも併せて整理しました。
令和8年8月23日に実施された第58回社会保険労務士試験から1週間が経ち、受験指導校・講師による合格ライン(合格基準点)予想が出揃ってきました。自己採点を終えた受験生にとって、ここからの1か月あまりは「自分の点数がラインの上か下か」を何度も反芻してしまう時期です。
この記事では、試験後1週間時点で各校・各講師が公表している選択式・択一式の総得点予想と救済(科目別基準点の引き下げ)候補を一覧に整理し、過去10年の確定基準点の推移、そして基準点がどのようなルールで決まるのかを併せてまとめます。試験当日の出題傾向と難易度の分析は、公開済みの講評記事(「令和8年度 社労士試験 講評」)をご覧ください。
先にいちばん大事なことを書いておくと、ここに載っている数字はすべて予想であり、合格基準点(総得点・科目別・救済の有無)が確定するのは令和8年10月1日(木)の合格発表です。予想は予想として眺めつつ、確定までは静かに待つのがメンタルにもいちばん優しい過ごし方です。
各校・各講師の合格ライン予想一覧(試験後1週間時点)
受験指導校・講師が公表している総得点の予想を、点数ごとに整理すると次のようになります(試験後1週間時点で確認できた公表値。予想は今後の採点データの集計により更新されることがあります)。
| 選択式の予想 | 予想している校・講師の例 |
|---|---|
| 23点 | アガルート(松尾講師) |
| 24点 | アガルート(池田講師)・山川靖樹の社労士予備校・伊藤塾・資格の大原 |
| 25点 | LEC・フォーサイト(竹田講師)ほか |
| 26点 | 辰已法律研究所・フォーサイトほか |
| 択一式の予想 | 予想している校・講師の例 |
|---|---|
| 43点 | フォーサイト |
| 44点 | アガルート・スタディング・伊藤塾ほか |
| 45点 | LEC・山川靖樹の社労士予備校ほか |
| 46点 | 辰已法律研究所 |
| 48点 | 資格の大原 |
まとめると、選択式は23〜26点(中心24〜25点)、択一式は43〜48点(中心44〜45点)に予想が集まっています。昨年(第57回)の確定基準点が選択式22点・択一式42点と近年では低めだったのに対し、今年は「昨年より穏やかだった」という当日講評を反映して、多くの校が昨年より高いラインを見込んでいる格好です。なお択一式48点という大原の予想は各校のなかで最も強気で、予想レンジの上限を形作っています。
救済(科目別基準点の引き下げ)の候補科目
社労士試験には総得点とは別に科目ごとの基準点(原則、選択式3点・択一式4点)があり、1科目でも下回ると総得点が足りていても不合格になります。その年の問題が特に難しかった科目は、基準点が引き下げられることがあり、これが通称「救済」です。
今年の選択式では、労災・健保・労一・社一・雇保が校によって救済候補に挙げられています。試験当日夜の時点では、伊藤塾が健保・労一を、フォーサイトが健保・労災・労一を候補としており、その後の自己採点データの集計を経ても「健保と労一が有力、他は校により分かれる」という構図は大きく変わっていません。一方でSNSの受験生の間では「今年は救済なしもあり得る」という見方も根強く、救済期待に寄りかからず確定を待つ姿勢が無難です。
択一式の救済候補は労災・雇保・労一などが挙がっていますが、選択式に比べると限定的です。参考までに昨年(第57回)は、選択式で労災・労一・社一の3科目が2点に、択一式で雇用保険法が3点に引き下げられました。救済が3科目に及んだ昨年はかなり広範だった年で、毎年これだけの救済があるわけではありません。
過去10年の合格基準点推移——「原則28点・49点」からの補正の実績
社労士試験の合格基準は、原則として選択式が40点満点中28点以上(かつ各科目3点以上)、択一式が70点満点中49点以上(かつ各科目4点以上)と定められています。ただしこの原則点がそのまま適用された年は近年なく、毎年の難易度(平均点の変動)に応じて総得点の基準が補正されます。過去10年の確定値は次のとおりです。
| 年度(回) | 選択式 | 択一式 |
|---|---|---|
| 2016年(第48回) | 23点 | 42点 |
| 2017年(第49回) | 24点 | 45点 |
| 2018年(第50回) | 23点 | 45点 |
| 2019年(第51回) | 26点 | 43点 |
| 2020年(第52回) | 25点 | 44点 |
| 2021年(第53回) | 24点 | 45点 |
| 2022年(第54回) | 27点 | 44点 |
| 2023年(第55回) | 26点 | 45点 |
| 2024年(第56回) | 25点 | 44点 |
| 2025年(第57回) | 22点 | 42点 |
10年平均は選択式24.5点・択一式43.9点。今年の各校予想の中心(選択式24〜25点・択一式44〜45点)は、ちょうどこの長期平均に回帰する水準です。昨年の22点・42点が「救済3科目を伴う難化年」の数字だったことを踏まえると、平均的な難易度に戻った年はラインも平均に戻る、という素直な読みが多数派ということになります。
科目別の救済にもルールがあります。試験センターが公表している「合格基準の考え方」では、科目別基準点の引き下げは、その科目で基準点以上を得点した受験者の割合が5割に満たない場合に検討される、と整理されています(引き下げを行わない例外条件もあります)。つまり救済の有無は受験者全体の得点分布で機械的に判定される領域が大きく、SNSの声の大きさでは決まりません。
予想との付き合い方——ラインの上でも下でも、やることは同じ
自己採点が予想レンジを明確に上回っている方は、マークミスさえなければ大丈夫です。何度も採点し直したくなりますが、見直しは1回で締めて、合格後の登録手続きや実務の勉強に頭を切り替えるのが健全です。
自己採点がレンジの内側(ボーダー圏)の方がいちばん苦しい1か月になります。ただ、過去10年の表が示すとおり確定ラインは予想中心から±2点程度は普通に動きますし、救済の有無は得点分布次第です。この期間の不安には結論が出ないので、「確定するのは10月1日」とだけ決めて、考える回数を意識的に減らすことをおすすめします。
レンジに届かなかった方へ。社労士試験には科目合格の繰り越しがなく、悔しさはひとしおだと思います。ただ、今年の学習で積んだ知識は来年の得点力の土台としてそのまま残ります。詳細な出題傾向は講評記事に譲りますが、今年の試験は「条文の外」を問う出題と物量が特徴で、基礎知識の精度と処理速度を上げる王道の学習がそのまま来年への最短路です。結果を待つ間の知識維持には、スキマ資格の社労士コンテンツ(本試験形式の選択式320問・一問一答1000問・まとめノート62章)を無料で使えます。1日数問でも触れ続けると、10月からの再スタートがまるで違います。
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よくある質問
Q.令和8年度(第58回)社労士試験の合格ラインは何点になりそうですか?
A.試験後1週間時点の各校予想は、選択式が23〜26点(中心24〜25点)、択一式が43〜48点(中心44〜45点)に集まっています。過去10年の平均(選択式24.5点・択一式43.9点)に近い水準です。確定するのは令和8年10月1日(木)の合格発表です。
Q.選択式の救済(基準点引き下げ)はどの科目が候補ですか?
A.校によって分かれますが、労災・健保・労一・社一・雇保が候補に挙げられており、なかでも健保と労一を挙げる校が目立ちます。択一式では労災・雇保・労一など限定的です。昨年(第57回)は選択式で労災・労一・社一が2点に、択一式で雇用保険法が3点に引き下げられました。救済の有無は合格発表で確定します。
Q.合格基準点はどうやって決まるのですか?
A.原則は選択式28点以上(各科目3点以上)・択一式49点以上(各科目4点以上)ですが、毎年の平均点の変動に応じて総得点の基準が補正されます。科目別基準点の引き下げ(救済)は、その科目で基準点以上を得点した受験者が5割に満たない場合に検討されると試験センターの「合格基準の考え方」で整理されています。
Q.合格発表はいつ、どこで確認できますか?
A.令和8年10月1日(木)に、社会保険労務士試験オフィシャルサイトと厚生労働省ホームページで合格者の受験番号が掲出され、合格基準点(救済の有無を含む)も同時に公表されます。確認方法の詳細は「合格発表ガイド」の記事にまとめています。
参考文献
- 試験部「令和8年(2026年)社労士試験解答速報・予想合格ラインと講評」(各校・各講師の合格基準点予想の集約。試験後1週間時点)。
- 賃貸不動産経営管理士合格応援ブログ「社労士試験2026解答速報・合格基準点予想【第58回:令和8年度】」(各校の予想と昨年確定値の整理)。
- モアライセンス「社労士試験の合格点予想【2026年度】合格ライン・救済予想と過去の推移」(過去10年の合格基準点推移)。
- 社会保険労務士試験オフィシャルサイト(合格発表日、合格基準の考え方)。