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手法分野

計量値と計数値の違い

計量値(continuous value)は長さ・重さ・時間のように連続的に測って得られる値で、小数点以下を持てます。計数値(discrete value)は不適合品の個数や欠点数のように数えて得る整数です。QC検定2級では、どちらのデータかによって適した管理図(X̄-R管理図か、p・np・c・u管理図か)や当てはめる分布(正規分布か、二項分布・ポアソン分布か)が変わるため、データの種類の見極めが手法選択の出発点になります。

比較表で見る違い

観点計量値計数値
得られ方測って得る数えて得る
値の性質連続的(小数可)とびとび(整数)
長さ・質量・時間・温度不適合品数・欠点数
適した管理図X̄-R管理図・X̄-s管理図p・np管理図/c・u管理図
関係する分布正規分布二項分布・ポアソン分布

それぞれの詳しい解説

A計量値(連続的に測る値)

計量値はものさしや秤ではかって得られる連続的な値で、原理的にはいくらでも細かく測れ、小数点以下を持てます。ばらつきは正規分布で扱えることが多く、群の平均と範囲を管理するX̄-R管理図や、群の平均と標準偏差をみるX̄-s管理図が代表的です。工程能力指数CpやCpkも計量値を前提とした指標です。

  • 長さ・質量・時間・温度など

  • 小数点以下を持てる

  • X̄-R管理図・正規分布と相性がよい

B計数値(数えて得る値)

計数値は個数や件数を数えて得られる、とびとびの整数値です。不適合品の割合はp管理図、不適合品の個数はnp管理図で扱い、これらは二項分布に基づきます。1単位あたりの欠点数はu管理図、一定の大きさの検査単位の欠点数はc管理図で扱い、これらはポアソン分布に基づきます。

  • 不適合品数・欠点数・件数など

  • 整数で、間の値をとらない

  • 不適合品率は二項分布、欠点数はポアソン分布

試験対策のポイント

「測ったら計量値、数えたら計数値」。不適合品率p・個数npは二項分布、欠点数c・uはポアソン分布、と対応づけて覚えます。

理解度チェック(3問)

Q1. 計量値に該当するものとして、もっとも適切なものをひとつ選べ。

  1. 11日の不適合品の個数
  2. 21製品あたりのキズの数
  3. 3製品の重量(グラム)
  4. 4検査ロットの合格・不合格の区分
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正解:3. 製品の重量(グラム)

製品の重量は秤で連続的に測れ、小数点以下も持てる計量値です。不適合品の個数やキズの数は数えて得る整数で計数値、合格・不合格の区分は分類データ(計数値の一種)にあたるため、いずれも計量値ではありません。測って得る連続量が計量値である点を押さえます。

Q2. 一定の大きさの検査単位あたりの欠点数(不適合数)を管理するのに適した管理図として、もっとも適切なものをひとつ選べ。

  1. 1X̄-R管理図
  2. 2c管理図
  3. 3X̄-s管理図
  4. 4メディアン管理図
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正解:2. c管理図

検査単位の大きさが一定のときの欠点数は、ポアソン分布に基づくc管理図で管理します。X̄-R管理図・X̄-s管理図・メディアン管理図はいずれも計量値のばらつきをみる管理図で、欠点数のような計数値には適しません。欠点数はc管理図(単位が一定でないときはu管理図)と対応づけます。

Q3. 計量値と計数値の説明として、もっとも適切なものをひとつ選べ。

  1. 1計量値は長さや重さのように連続的に測る値、計数値は個数のように数えて得る値である
  2. 2計量値は数えて得る整数、計数値は連続的に測る値である
  3. 3計量値も計数値も、ともに小数点以下の値を必ず持つ
  4. 4不適合品率pの管理には、計量値向けのX̄-R管理図を用いるのが基本である
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正解:1. 計量値は長さや重さのように連続的に測る値、計数値は個数のように数えて得る値である

計量値は連続的に測る値、計数値は数えて得る整数値という区別が正しい説明です。両者を逆にした選択肢は誤り。計数値は整数で小数を持たないため、ともに小数を必ず持つという説明も誤りです。不適合品率pは計数値なので二項分布に基づくp管理図で管理し、X̄-R管理図は計量値向けであるため、その選択肢も誤りです。

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