A計数規準型抜取検査
計数規準型抜取検査は、サンプルの各個を合格・不合格に区別し、不適合品の個数を数えて合格判定個数cと比べ、c以下なら合格とする方式です。個数を数えるだけで判定でき、特性値を測る必要がないため簡便ですが、同じ品質保証の度合いを得るには、計量規準型よりサンプルの大きさが大きくなりやすいのが特徴です。
不適合品の個数で合否を判定する
合格判定個数cと比べる
測定不要で簡便だがサンプルは大きめ
抜取検査は、ロットから抜き取ったサンプルを調べてロットの合否を判定します。計数規準型抜取検査は、サンプル中の不適合品の「個数」を数え、合格判定個数と比べて合否を決めます。計量規準型抜取検査は、サンプルの特性値を「測定」し、標本平均などの計量値と合格判定値を比べて合否を決めます。判定に個数を使うか測定値を使うか、という点が最大の違いです。
| 観点 | 計数規準型抜取検査 | 計量規準型抜取検査 |
|---|---|---|
| 判定に使うデータ | 不適合品の個数(計数値) | 特性値の測定値(計量値) |
| 判定の方法 | 不適合品数を合格判定個数cと比較 | 標本平均などを合格判定値と比較 |
| 必要な情報 | 不適合品かどうかの区別 | 特性値の測定とばらつき(σ)の把握 |
| サンプルの大きさ | 相対的に大きくなりやすい | 同じ保証度なら小さくて済む |
| 検査の手間 | 合否の区別だけで簡便 | 測定が必要で手間はかかる |
計数規準型抜取検査は、サンプルの各個を合格・不合格に区別し、不適合品の個数を数えて合格判定個数cと比べ、c以下なら合格とする方式です。個数を数えるだけで判定でき、特性値を測る必要がないため簡便ですが、同じ品質保証の度合いを得るには、計量規準型よりサンプルの大きさが大きくなりやすいのが特徴です。
不適合品の個数で合否を判定する
合格判定個数cと比べる
測定不要で簡便だがサンプルは大きめ
計量規準型抜取検査は、サンプルの特性値を実際に測定し、標本平均などの計量値を合格判定値と比べてロットの合否を判定する方式です。1個ごとの測定値という情報量の多いデータを使うため、同じ生産者危険・消費者危険(品質保証の度合い)を実現するのに、計数規準型より少ないサンプルの大きさで済むことが多いのが利点です。
特性値を測定して合否を判定する
標本平均などと合格判定値を比べる
同じ保証度でサンプルが小さくて済む
計数規準型は「不適合品の個数で判定(簡便・サンプル大)」、計量規準型は「特性値を測って判定(手間・サンプル小)」。判定に個数か測定値かで見分けます。
Q1. 計数規準型抜取検査の説明として、もっとも適切なものをひとつ選べ。
正解:2. サンプル中の不適合品の個数を数え、合格判定個数と比べて合否を決める
計数規準型抜取検査は、サンプルの各個を合格・不合格に区別し、不適合品の個数を合格判定個数と比べてロットの合否を決めます。特性値を測定して平均と比べるのは計量規準型で誤り。全数測定は抜取検査ではなく全数検査、工程平均の推定は抜取検査の目的とは異なるため、いずれも計数規準型の説明ではありません。
Q2. 計量規準型抜取検査の利点として、もっとも適切なものをひとつ選べ。
正解:2. 同じ品質保証の度合いを、計数規準型より少ないサンプルの大きさで実現しやすい
計量規準型は特性値の測定という情報量の多いデータを使うため、同じ生産者危険・消費者危険を、計数規準型より少ないサンプルの大きさで実現しやすい点が利点です。測定が必要なので判定が最も簡単、区別だけで判定できるという説明は計数規準型寄りで誤り。特性値のばらつきの把握が前提となるため、σが不要という選択肢も誤りです。
Q3. 計数規準型と計量規準型の違いとして、もっとも適切なものをひとつ選べ。
正解:2. 計数規準型は不適合品の個数、計量規準型は特性値の測定値で判定する
計数規準型は不適合品の個数(計数値)、計量規準型は特性値の測定値(計量値)で合否を判定する、という点が正しい違いです。判定に使うデータを逆にした選択肢は誤り。どちらもサンプルでロットの合否を判定する抜取検査であって全数検査ではなく、工程能力の算出だけを目的とするものでもないため、他の選択肢も誤りです。