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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第369問

問題

経済主体が将来の政策変更を合理的に予想して行動するとする仮説を何というか?

選択肢

  1. 1合理的期待形成仮説
  2. 2適応的期待仮説
  3. 3ケインズの美人投票
  4. 4動物的衝動(アニマルスピリット)

正解

1. 合理的期待形成仮説

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解説

人々(企業や家計)が、手に入るあらゆる情報を最大限に使って将来を予測し、しかも体系的な間違いはしない、と考える仮説を「合理的期待形成仮説」といいます。1970年代にルーカスらが提唱し、マクロ経済学に大きな転換をもたらしました。 この仮説の衝撃的な結論が『政策無効命題』です。たとえば中央銀行が景気を良くしようと貨幣をこっそり増やそうとしても、人々がそれを事前に見抜いて『物価が上がるな』と予想し、賃金や価格をあらかじめ引き上げてしまう。すると実質的な効果(生産や雇用の増加)は生まれず、物価だけが上がる。つまり“予想された政策”は効かない、というわけです。だからサプライズ(予想外)でなければ政策は実体経済を動かせない、と説きます。 対比される「適応的期待仮説」は、過去の実績(昨年のインフレ率など)をもとに将来を予想する、いわばバックミラーを見て運転する考え方で、合理的期待のようにすべての情報を先読みはしません。「ケインズの美人投票」は他人の予想を予想する投機的行動の比喩、「動物的衝動(アニマルスピリット)」は合理計算では割り切れない人間の血気・心理を指すケインズの言葉で、合理的に先読みする本仮説とはむしろ対照的な発想です。

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