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経済学・経済政策難易度:

中小企業診断士 一問一答経済学・経済政策 第396問

問題

中古車市場における情報の非対称性の問題を分析した経済学者は誰か?

選択肢

  1. 1アカロフ
  2. 2スペンス
  3. 3スティグリッツ
  4. 4コース

正解

1. アカロフ

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解説

中古車市場を題材に、情報の非対称性が引き起こす問題を分析したのはジョージ・アカロフです。1970年に発表した有名な論文「レモンの市場(The Market for Lemons)」で、この功績により2001年にノーベル経済学賞を受賞しました(同年スペンス、スティグリッツと共同受賞)。 論文の内容はこうです。中古車の品質は売り手だけが知っていて買い手には分かりません(情報の非対称性)。すると買い手は品質を見分けられず“平均的な値段”しか出そうとしないため、その価格では良質車の売り手は割に合わず市場から退出し、質の悪い車(アメリカの俗語でレモン)ばかりが残ってしまう。結果として良い財が駆逐される——これが『逆選択(アドバース・セレクション)』のメカニズムです。市場が情報の偏りで機能不全に陥る様子を鮮やかに示しました。 他の3人も情報の経済学の重要人物です。マイケル・スペンスは、情報を持つ側が学歴などで自分の質を相手に伝える『シグナリング』の理論で知られます。ジョセフ・スティグリッツは、情報を持たない側が契約条件で相手をふるい分ける『スクリーニング(自己選択)』などの貢献があります。一方ロナルド・コースは、外部性を当事者間の交渉で解決できるとする『コースの定理』で有名で、中古車の逆選択を分析した人物ではありません。

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